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居心地の良い場所


駅の改札を出て、階段を降りる。
駅の外に出ると、「ふー」っと大きく息を吐き出した。

やっぱり落ち着く。

引越しして1年半。
居心地が良い場所、だと思って引越して正解だったと改めて思った。


「無法地帯だな」

「いや、無法地帯ではなく、縛られていない地帯、緩い場所」だな、と思った。

今日の仕事は、自分が住んでいる街よりも、都会で行ってきた。
多くの人が行き交い、電車やバスも混雑している。
駅のホームには、人が溢れ、きちんと整列している。
その街が持つ仕組みや、流れに乗りながら、仕事をこなし、人に会ってきた。
ようやく家路に着くために、住む街に戻り駅をでた途端に、大きく息を吐き出したのだ。

決してすごく田舎に住んでいるわけではない。
ただ、自分にとってちょうど良い街のサイズ、というのがあるとすれば、
私にとって現在住んでいる街のサイズがちょうど良いのだ。

人が多過ぎず、少な過ぎず。
都会すぎず、田舎すぎず。
贅沢な希望だと思うが、それを満たす街というのがあるのだ。

人が多いと、空気まで薄い気がしてしまうのは、私だけだろうか。
もちろん人によって、どこが心地よいのか、何が大事なのかは違うので、
人それぞれ自分の居心地の良い場所を探せばいいと思う。

日本は広い。
北海道から沖縄まで、と考えると、同じ国だとは思えないくらいの文化、習慣、言葉、街のサイズの違いがある。
世界にまで視野を広げれば、さらに大きな違いがある。

その中には、必ず自分が心地よいと感じられる場所があるはず。
毎日息苦しさを感じながら生活するより、心地よく、穏やかな気持ちで生活する方がいいに決まっている。

私が旅に出ると、「ここに住めるかな」と思いながら街を見る。
一泊くらいでは分からないことも多いのだけど、街の雰囲気や住む人の傾向がある程度わかる。

都会にこだわる必要は全くなく、仕事も何とかなる、と私は思っている。
有名人の人たちも、移住する人が増えた。
2拠点生活の人も増えた。
誰だって好きな場所に住む権利はあるし、そうしていいと思う。

好きな場所に住めば、気持ちが変化し、落ち着いて生活でき、毎日目覚めるのが楽しくなる。
いろんな自治体が、移住促進政策をしているので、自分にとって居心地の良い場所探しは、おすすめだ。
もちろん、今の場所に満足している人はそれで良いのだけど。

私にとってはここが居心地が良い場所なんだな、と大きく息を吐いた瞬間に、実感した夕暮れだった。


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