軽くなればいい

かなりの回数で断捨離をしてきた。
要は、不要なものを捨てたのだ。

断捨離は全ての人に勧めるわけではないが、
不要なものを手放して、私が最も良かったことは、
「軽くなったこと」だ。

空間ができ、
仕事を減らし、
家族関係もダウンサイズし、
友達関係もミニマムにし、
コミュニテイからは去った。

すると、背負っているものが少なくなったからか、体が軽いのだ。
体重のことではないが（変わってない、または少し増えているかも）
肩が軽いのだ。

私はそんなにいろんなことに気を配れるほど、器用なタイプではない。
みんなにいい顔もできない。
好きな人には、めちゃくちゃ懐くが、そうでない人には一切見向きもしないし、媚びない。
本質はそうなのに、それをずっと演技していた。
その演技もやめた。

すると、軽い軽い。

軽くなって良かったことは、咄嗟のお誘いにも、いいなと思ったらすぐに行けること。
興味を持つものが見つかったら、すぐに飛びつくことができる。

これは、重かったらできない。
抱えているものが多すぎて、両手が塞がっていたら、持ちたくても持てない。
だからこそ、軽くしておくことが大事なんだ、と、５回くらいの断捨離を終えてようやく
気づいた。

気持ちも変化した。
難しいことを考えるのが好きだったはずが、今やイエスかノーか、好きか、嫌いか、しかない。
それで生きていけるのか？
それで生きていける道を見つける、いや見つかるものらしい。

多分、世の中はそんなに難しくできていない。
古代から、人は生まれ、死んでいった。
喜びも苦しみもあった。
１７００年代の哲学者が書いた本を読んでも、当時と今と人が悩むことは大差がない。
当たり前だが、時代がデジタル化しても人間はアナログなままなのだ。

アナログなんだから、シンプルに生きた方がいい。
処理できるものに限界があるのだから。

シンプルを貫くと、さーっと道ができるような気がしている。
試しに、この連休にいらないものを捨ててみてはどうだろうか？

部屋はその人の頭の中と同じ、と聞いたこともある。
整理されている部屋の人の頭の中は、スッキリしているものらしい。

どうせなら、スッキリした頭で毎日過ごしたいよね。
私も、今から少し片付けようっと。
さらに軽くなるために。