見出し画像

天職が見つかってからが、スタート


天職を知りたい。

自分に何が向いているかを知りたい。

そんな人が今多いように思います。
コロナでスローダウンしたことで、
「このままでいいのか」と自分の人生を
振り返る機会が増えたのでしょう。

私は前職より現職の方が天職だと思ってきました。
では、どうやってその天職を見つけたのかというと、

前職を退職した際に、
「何が一番楽しかっただろう」

「次にもし仕事をするなら、どんな仕事をしたいだろう」

と考えたとき、「後輩指導が楽しかったな」と
すぐに浮かんできました。

「じゃあ、次に仕事をするなら、英語など教える仕事がいいかもな」

と思って退職しました。
そして、それを実行したんです。

ただその後大変なことはたくさんあったし、
会社員ではなくなったので、会社員の人たちと
話は合わなくなるし、休みと仕事の境目は無くなるし、今までの生活とは一変しました。

もちろん、自分でスケジュールを組める、即断即決ができる、
そのうち仕事を選べるようになる、
など良いこともたくさんありましたが、
「変化」がとても大きかったです。

ただ元々人とちょっと違う価値観を持っていたようだし(本人はいたって普通だけど、両親ともに個人事業主だったというのも影響はあるでしょう)人と違うことは全く気にならなかったですが、果たしてみんなそうなんでしょうか?

私は生徒さんたちを教えてきて、32年経ちます。
客室乗務員という、違う世界へいきたいと
思っている人たちです。
私はその生徒さんたちが、違う世界へ行くために必要なことを、個別にアドバイスしています。

そのアドバイスを素直に受け取り、
すぐに実行する人たちもいますが、困惑する人たちもいます。
なぜか?

「今までの自分と違う自分になることへの恐怖」

が目の前に立ちはだかるからです。

実際に「そこまで大変だとは思っていなかった」
「仕事を勘違いしていた」という人もいました。
客室乗務員の仕事は、会社の受付の延長だと
思っている人も少なくありません。

実際には、「緊急時にお客様の命を助ける」
という仕事がメインのため、受付の仕事とは
全く違うのですが、知らない人が多いんですね。

自分で「天職だ!!」と思って目指した客室乗務員の
世界に行くことにためらいが出てきて、方向転換をする人は、結構いると思います。

その逆に「知れば知るほど、その世界に行きたい、
例え今の自分の生活と全く違ってもいい!!」と思えた人は、やっぱり合格していきます。

これは、フリーランスを目指そうと思っている
会社員の人たちにも同じことが言えると思います。

「あなたの天職はこれです」

と言われたとしても、それがあなたの好きなことだったとしても、その世界に踏み出す勇気があるか?

これが、結局一番大事なことなのです。

先生やコンサル、占いの人が天職を伝えたとしても、

「主役は生徒さんとクライアントさん自身」なのです。

自分の天職が分かったら幸せになれると思っていると、それはちょっと違うと思います。
天職だと自分で感じられるようになるのに、
私は15年くらいかかりました。
でも、天職だと思います。今でも。

では、天職とそうではない仕事の違いは何か?というと、「好きだから続く」ということだけだと思います。

もっとハードルを下げれば、
「飽きない」「苦にならない」ということです。

もし今の仕事に行くのが、本当に嫌だ、苦しいと
思っているのでしたら、天職は確かに
「大変だけど、楽しい」
「大変だけど、辞めたいとは思わない」と思えるでしょう。

ただ、その世界に行くと今までの人間関係も壊れるかもしれないし、価値観や考え方を変えないといけなかったり、自分だけ浮いた感じになるかもしれないし、
新しいことをどんどん勉強しないといけないかもしれません。

つまり、天職を知ることより、
今までとは全く違う世界に立ち入る勇気を持てるかどうか、が天職に就くにあたって一番大事なことじゃないか、と思えてなりません。


サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!