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アラカン女性個人事業主の仕事術③「営業術」


個人事業主の心構え

個人事業主としてスタートした時に、改めて感じたことがありました。

「必要な経費も、自分の給料も、自分で稼がないといけない」

こんな当たり前のことを、会社員から個人事業を始めると気づいて
いないんですよね。
私の場合、そうでした。

そして、それだけのお金を稼ぐにはどうしたらいいのか、を常にこの後
考え続けることになります。
スタート当初、すでに会社を個人で起こしている人にお話を聞いたことが
あります。

その方は、「あなたがほしいと思うお給料の3倍を稼げばなんとかなる」
と言いました。
つまり、20万円の給料が欲しかったら、毎月60万円稼ぎなさい、と。
それがその後の私の売り上げ目標となりました。

手っ取り早く売り上げを上げる方法に飛びついて失敗

しかし、そんなに簡単にいくはずもありません。
とりあえず、スクールをスタートした時に2名の生徒さんがいましたが、
彼女たちからのお月謝では、とてもそれに到達しません。

そこで、手っ取り早くお金をもらえるように「企業の研修講師登録」を
しようと思いました。
たまたまつてで、大手旅行会社の研修をまとめている方と知り合い、
登録させていただき、いくつか仕事をしました。

決して、単価は高くありませんし、企業研修とはそもそもあまり
やる気がない人たちが参加をするものなので、その人たちにやる気を
起こさせると言う、本来の研修目的とは違う目的が
メインになることもありました。
でも、そのために研修内容を工夫し、実践してみることで
「何が求められているのか」がわかり、それを「面白い」
と感じる自分がいたので、「ああ、やっぱり講師は向いているかも」
と思いました。

しかし、この会社の体質が古く、私はその仕事よりその会社の方針や
やり方に賛同できなくなり、断りたいのに断れない、
断ったら私の収入源がなくなってしまう、と思っていました。

すると自律神経が悲鳴をあげ始めました。
朝起きるといつも微熱があるのです。だるい、きつい、
でも仕事には行かないといけない、という辛い日々が続きました。

近くにあるかかりつけのお医者さんにいくと、的確なアドバイスをして
くださいました。
このような昔ながらのお医者さんって今はほとんどいないので、
私はこの時このお医者さんに出会えていて良かったと心から
自分の運の強さを感じます。

今、このクリニックは廃院になっているのですから(先生が高齢のためです。
でもこの先生はこの地区の医師会の会長もされていたくらいの先生でした)まさにご縁だったとしか思えません。

体調管理については、また別の機会に書きたいと思いますが、
要は「やりたくないことを無理しても、結果的に売り上げは伸びない」ということがわかった出来事でした。

ここから私は「誰かに頼って稼ぐのではなく、自分で稼ぐ方法を考え始め」ます。

自力で稼ぐためにやったこと

自力で稼ぐために、「営業」を始めました。
営業だけはやりたくなかったのですが、仕方がありません。
だって、広告宣伝費なんて出せないのですから。

今はSNSがあるので、簡単に宣伝できますが、当時は全て広告費は有料で高い。
お金をかけずに、営業をするためには自分でチラシを作って、自分で営業先を開拓して回るしかありませんでした。

まずは、スクールの学生募集のため、近隣の大学全てを営業で回る。
名刺とパンフレット、チラシを持っていく。
最初は飛び込み営業、その後も日程を空けて「御用聞きのように回る」

もう一つは、「自分の子供に英語を教えるついでに、子供英会話のクラスを作る」ことでした。
私は、英語が大好きでアメリカでの留学経験があります。
TOEICは800点少しくらいですが、会話、発音には少し自信があったので、
初めて英語を習う子供たちに「英語耳」を持ってもらうことを目的にした
英会話教室をしようと思いました。

営業場所は、娘の通っている保育園。
娘にも英語を続けて欲しいと思っていたので、(前の私が教えていたスクールで
英会話を習っていましたし、私も以前子供英会話を教えていた経験がありました)じゃあ、私が英会話教室をやればいいと思いました。

保育園の主任、園長先生にはいつもにこやかに挨拶し、行事にも参加していたので、
「チラシを配っていただけませんか」と菓子折りを持ってお願いに行きました。
だいぶん、ずうずうしいですよね(笑)

こんな風に書くと、「よくそんなことできますね。私にはできない」という人も多いと思います。
私も、そうでした。

自分のことを宣伝するなんて、なんて図々しい、って思っていました。
でも、「良いものを提供すればいい」と思っていたし、当時はかなり
格安のお月謝でやっていましたので、「どうせ英語を習わせるなら、
近くて安いところがいいはず」と、親の視点でもそう思いました。
あとは、私の「レッスン力」を十分に提供すればいいのです。

営業で大切にしていたこと

そして、いつも営業する時に思っていたのは「ダメで元々」という気持ちです。
断られて当たり前。
もし断られず、チラシをおいてくれたら、なんてラッキーで、なんて優しい人なんだ、って思って感謝する、と決めたら、案外できました。

「自分の好きなことでできることをする」
「営業はダメで元々」
「短期間で結果を出そうとせず、挨拶するだけでも、覚えてもらい、
いつか、何かの仕事につながる可能性を大事にする」

これが私が「直営業」で得た教訓です。
当時は、インターネットも、SNSもない時代です。
スマホさえまだ、ありませんでした。

でもこの時に「直営業」を経験していて良かったと思っています。
営業ツールがSNSに変わっても、結局営業って同じだな、と思えるからです。

「どこよりも良いものを、どこよりも安く提供する」

これは、私が開業当時図書館で見つけて読んだ、今は会社自体なくなってしまった
「サンヨー電機社長」
の言葉です。
私はこの言葉を大事にしてきましたし、今でも創業当時はそれでいいと
思っています。

その後自分の実績、経験、場所に応じて価格は上げることができますので。

まずは認知度を高めること。

今はSNSであっという間に認知度は上がりますが、その分提供できるものの質が
良くなければ、多分長続きはしないのではないか、と思います。

だから私はお金をいただきながら、自分の実力と経験を磨くことができて、
良かったのかもしれないと思っています。

いかがでしたか?
何かのお役に立ちましたでしょうか?
もし、お役に立てたら嬉しいです。

営業術については、まだ書きたいことはあるので、今後ご紹介しますね。


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