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福岡県北九州市戸畑区から若松区への「若戸渡船旅」
どうしても海が見たくなって、「渡船」に乗った。
福岡県北九州市戸畑区と若松区を結ぶ、わずか乗船時間4分ほどの、若戸渡船。
人と自転車が乗れる、地域の人の足だ。
戸畑側から若松が見えている、そこに車では若戸大橋で、(人も歩けるらしいが)
人はバスか、この渡船で渡る。
私は以前初めて乗ってみて、すっかりその魅力にハマって今回2回目だった。
その渡場まで行くのは、バス。
普段見慣れない街を、本当にゆっくり走るバスに乗って、ぼんやりと外を見る。
ゆっくり走るのは、おそらくお年寄りが多いから。
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北九州市とその周辺事情
政令指定都市の中で、ダントツの人口減少率、当然高齢化率も高い。
お隣の福岡市とは全く違うし、人口は福岡市160万人、北九州市は90万人ちょっとだ。
同じ県内に2つの政令指定都市があり、以前は二つとも100万都市だったのだが、そんな県は地方では意外と少ない。
新幹線の駅も二つある。
まあ、お隣の山口県の4つの新幹線の駅には及ばないが、この福岡県よりも人口が少ない山口県になぜ新幹線の駅が4つもあるのか?
それは、「総理大臣輩出率が高いから」と言われている。
まあ多分、そうだろう。
ちなみに、山口県の新幹線の駅は、
「新下関」「新山口」「厚狭(あさ)」「新岩国」だ。
福岡県の新幹線の駅は、「小倉」「博多」だ。
テストには出ませんので、ご安心を笑
バス旅も楽しい
さて、バスからの車窓は知らない土地だからこそ、ワクワクする。
海外旅行とは比べ物にならないが、それでも知らない街を見るのはやっぱり子供のように気持ちが浮き立つ。
戸畑渡場で切符を買って待合室で待つ。
お年寄りたちは、知らない人同士が共通の話題を見つけて、しゃべる、しゃべる。
私は写真を撮るのに忙しく、その井戸端会議に入ろうとしたら船が到着。
降りる人も20人くらい。
乗る人はもっと少なかった。
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私はすぐに甲板に出て、外の景色を堪能する。
甲板には、おじいちゃんと小学生の組み合わせが二組いて、
「小学生にとってはいい旅だよな」と思う。
船が出航間際に目の前に一羽の大きな大きな白鷺が横切っていく。
なんだかいい知らせのような気がした。
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この赤い若戸大橋は、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジに
似せて作ったという話を聞いたことがある。
実際にはこのように書かれている。
知り合って半世紀の幼馴染
動画を撮っているとあっという間に若松側に到着。
ここで友人と待ち合わせ。
そしてこの若松側も今、ライトアップされているらしく、
(昼間だったが)
夜はもっと美しいらしい。
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元々この渡船は昭和の高度成長期に、石炭の搬出でできたと書いていた。
今は市民の足か、私のように観光客が使う船になっている。
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デートスポットにも良さそう。
船会社のビルなども昔チックで、なかなか風情がある。
道路も広く、ウオーキングにもいい感じ。
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ロケーションは良いのだから、もっとこれを活かしておしゃれなカフェなど増えて欲しいな。
実際にはあるのですが、日曜はお休みのところが多いようです。
(土曜日は空いているらしい)
戸畑側でランチ
その後、友人の車で戸畑側に戻り、行ってみたかったレストランでランチ。
戸畑には、新日鐵の工場があったため、その社員の人向けに老舗のレストランが意外とたくさんある地区です。
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みたいでしたが、美味しかったです。
これにアフタードリンク付きで、1430円。
洋食好きな友人が喜んでいてよかった。
積もる話もあって、聞いていると、「人生いろいろ」
多分全ての人には、人に語れるほどのオリジナルの人生がある。
私と一つ違いの幼馴染の友人と、私の人生は幼い頃は
重なっていたはずなのに、(同じ社宅内に住んでいた)ある時期から全く違う人生となっていく。
それは当たり前のことなのだけど、だからこそ自分とは全く違う人生を歩む友人の話は、聞いても聞いても飽きることはない。
お互いに小学校入学前からの付き合いである幼馴染は、私の性格をよく知っているし、私も彼女の性格は、姉妹のようにわかっているつもりだ。
もちろんお互いの人生は、良いことばかりではないのだが、それも全て話せるのが幼馴染の良いところ。
こんな時間がやっぱり人には必要なんだ、と思う。
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この4日間くらい私は仕事でこもりっきりで、ほぼ誰とも口を聞いていなかったが、「カチン」とくる人と時間を過ごすくらいなら、誰ともしゃべらない方が精神の安定のためにも良い、と思う頑固者の私のぽっかりと空いていた心の空間に、彼女との時間がヒタヒタとお湯をゆっくり張っていき、いっぱいになった。
長女同士。
妹を持つ身。
一歳違い。
ずっと仕事を続けている。
子供は一人。
似た境遇の私たちは、家庭や育児で疎遠になっていた時期もあったが、こうしてなんでも話せる友人との時間は、冷たい体を芯から温めてくれる。
海外旅行のお土産も渡せたし、久しぶりに机に向かい続けた日々から自分を解放することもできた。
その後は図書館で、新刊の雑誌を集中力100%で読む。
これもまた心が満たされる時間。
つい何事も集中してやってしまうタイプなのだが、こうしてしっかりと普段と違う場所に行き、普段と違う体験をすることで、また頭が生まれ変わる。
その証拠に、気になったことをメモに書き続けていたら合計6個にもなっていた。
脱・ルーテイン。
新たな刺激で、脳はいつもとは違うひらめきを与えてくれる。
若戸渡船、気軽な船旅です。
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