珈琲時間

拡大鏡を無二の友とする、商業印刷校正者。 “念のため”と、石橋を叩きまくる日々です。

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マガジン

  • みらいの積読シアター

    気になる本があふれる一方の当ご時世、積読までのハードルが高まるばかりのおサイフ事情を鑑み、密かに始めた、積読「候補本」からなる『みらいの積読シアター』。演目は、物理/写真/英文学/音楽/食/経済/医療・カラダ/書籍/世界文学/ああ日本、と続々拡大中。お気軽にご来場ください!

最近の記事

みらいの積読シアター〈警鐘編〉

初めて、 アンネ・フランクについての本を 読んだとき、 こう思ったのを 記憶しています。 「私は、 アンネたちを助けた 勇気ある人々のような行動は、 きっとできない… そうか! だったら、今のうちに、 そうならないように すればいいんだ。 それなら、私にもできそうだ」 まさか、それが 現実味を帯びる日が来ようとは。 いまは、 「できそうだ」などと 軽く言えないのが、かなしい。 「レジリエンスの時代 再野生化する地球で、 人類が生き抜くための大転換」 「ショック・ド

    • 【乗り隊歩き隊】〜もらってうれしい、見て愉しい!「広報誌」コレクション#03

      都営線が続きましたが、 次も「都営」の乗り物です。 忘れちゃいけない、都民の足! 「都バスで出かける、新・東京探訪       TOKYO 都バス  乗り隊歩き隊」 ページを開くと、 まず目に飛び込んでくるのは、 ページをはみ出さんばかりの 書き文字とイラスト! 見どころスポットやおすすめグルメが、イラストとコメント入りで 楽しく華やかに紹介されています。 写真よりも説得力があるように 感じるのは、私だけでしょうか。 そのうえ、巻頭には、 泉麻人さんのコラム付き。 なんと

      • AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜パデューカ編

        オンライン「世界の旅」の ルール はるか遠く、歴史に彩られた シルクロードが、 エコなテクノロジーで さらに身近に、蘇りつつある、 中国、ホータンを後にして、 次に向かったのは、 同じ緯度37度の… パデューカ(Paducah)です。 パデューカは、アメリカの中東部、 ケンタッキー州にある都市。 よくご存じだとは思いますが、 初登場なので、念のため、 アメリカの基本情報はこちら。 パデューカは、ケンタッキー州の 西端、オハイオ川とテネシー川が ちょうど合流するあたり

        • 【さくらたび。】〜もらってうれしい、見て愉しい!「広報誌」コレクション#02

          都営線つながりで、  次にぜひともご紹介したいのが、 都電荒川線沿線の情報に特化した 広報誌、 「都電で出逢う、ニュートーキョー      さくらたび。」                          最新号で325号と 歴史ある「ふれあいの窓」に比べ、 「さくらたび。」は、35号と まだまだ若手ではありますが、 なかなかの充実ぶりです。 姿は、小ぶりな「ふれあいの窓」 よりもさらに小ぶりですが、 写真を大きく見せるレイアウトで、 魅力をより引き立てています。 ご存

        みらいの積読シアター〈警鐘編〉

        • 【乗り隊歩き隊】〜もらってうれしい、見て愉しい!「広報誌」コレクション#03

        • AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜パデューカ編

        • 【さくらたび。】〜もらってうれしい、見て愉しい!「広報誌」コレクション#02

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        • みらいの積読シアター
          11本

        記事

          【ふれあいの窓】〜もらってうれしい、見て愉しい!「広報誌」コレクション #01

          今働いている部署が、 まるごと「お引っ越し」となった のは、新型コロナウイルスの流行 真っ只中のこと。   長らく通った、水辺の風景とも お別れ。 全く見知らぬ土地でのスタートと なりました。   通勤時間も延び、 不安に心折れそうになりながら、 最寄り駅の改札にたどり着いた私を待っていたのは、 華やかな色あいの、可愛らしい 小冊子。 思わず手に取り、そっとカバンに しまいました。 「大丈夫、ここでもやっていける。 お守りがあるから」 それが、都営交通のPR誌 『ふれあいの

          【ふれあいの窓】〜もらってうれしい、見て愉しい!「広報誌」コレクション #01

          もらってうれしい、見て愉しい!「広報誌」コレクション

          仕事で手掛けているせいか、 街で見かけるパンフレットの類にはどうしても目がいってしまいます。気に入ったものは、持ち帰って スキマ時間に眺めたり。 いやあ、仕事でないと、 なんと楽しいこと! さすが、 かつて印刷の街として知られた 東京! 駅やショッピングセンターを はじめ、博物館や美術館などの公共施設でも、小冊子やパンフレットに溢れています。 広報・販促物ゆえ、 ほとんどが無料! お気に入りの点をあげると するならば、 でしょうか。 でも、最近は、 そんなゼイタク!

          もらってうれしい、見て愉しい!「広報誌」コレクション

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜ホータン編

          オンライン「世界の旅」の ルール パナマ帽がよく似合う、 本家スペインに負けじ劣らぬ 瀟洒な街並みに心奪われる エクアドル、クエンカを後にして 向かったのは、 同じ経度79度の… ホータン (英語では「Hotan」、 中国語では「和田」と表記)です。 中国は、出発地、寧夏回族自治区、銀川に続く、二度目の来訪。 ホータンは、中国の西端、 新疆ウイグル自治区の西南に 位置する都市。その歴史は古く、 紀元前より、シルクロードの  重要拠点のひとつとして栄えた 于闐(うてん

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜ホータン編

          続・「なおす」仕事に、校正の極意を見たり!【5】

          前回は、 といった、おはなしでした。 では、校正はどうでしょう?   日々、技術を「切り売り」している ような一校正者から見ると、 とても遠い世界のようにも 感じます。  編集の一環である「校正」は、 校正そのものを商品サービスとしてお客さまに提供しているわけでは ないため、 校正作業はコスト、 仕事の偏りなどは属人化リスク などとネーミングされ、 やり玉に上がることも あるようですが… でも、でもです!  カタログやパンフなどの商品が 出来上がるまでには、 制作

          続・「なおす」仕事に、校正の極意を見たり!【5】

          「なおす」仕事に、校正の極意を見たり!【5】

          リフォーム店でも、整体院でも ありがたいことに、 ご贔屓にしてくださるお客さまが 多くいらっしゃいました。 なかには、ご来店のたび、 担当スタッフとの会話がはずみ、 肝心の用事をあやうく忘れそうに なる方も。 お客さまが帰られたあと、 そのはなやいだ心地よい余韻に 包まれた店内では、スタッフ内の 緊張も一時的にほぐれ、 コミュニケーションも良好に。 お客さまは、 「カミサマ」だと思う瞬間です。 でも、お付き合いの深いお客さま だからこその悩みもあります。 それは、 当店

          「なおす」仕事に、校正の極意を見たり!【5】

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜クエンカ編

          オンライン「世界の旅」の ルール オランウータンのつぶらな瞳に、 「食」を見直すきっかけをもらった インドネシア、パランカラヤを 後にして、次に向かったのは、 同じ緯度2度の… 南米、エクアドルの クエンカ(Cuenca)です。  「エクアドルの」との 枕ことばをつけたのは、 実は、世界にはもうひとつ、 「クエンカ」があるからなんです。 それは、スペインのクエンカ。 こちらもかなり魅力的なのですが、 緯度40.07 °N ということで、 またのお楽しみに。 今回は、緯度

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜クエンカ編

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜パランカラヤ編

          オンライン「世界の旅」の ルール 近代化の歴史をリアルに体験し、 すっかりタイムトラベル気分の カナダ、エドモントンを離れ、 次に向かったのは、 同じ経度113度の… パランカラヤ(Palangkaraya) です。 インドネシアのパランカラヤは、 インドシナ半島とオーストラリア 大陸との間に位置するマレー諸島(Malay Archipelago)のひとつ、 カリマンタン(Kalimantan)島に あります。 カリマンタン島の中南部、 カリマンタン州の州都だそう。

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜パランカラヤ編

          みらいの積読シアター〈「ああ日本」編〉

          半世紀以上、 生きてきました。 最近になって、とみに 「足元」がゾワゾワしていると 感じます。 今の今まで、 どうして平気でいられたのか? とても気になります。 知りたいです。 『武器としての国際人権  日本の貧困・報道・差別』 『世界は五反田から始まった』 『まとまらない言葉を生きる』 『犠牲者意識ナショナリズム  国境を超える「記憶」の戦争』 『なぜ基地と貧困は  沖縄に集中するのか?  ――本土優先、沖縄劣後の構造』

          みらいの積読シアター〈「ああ日本」編〉

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜エドモントン編

          オンライン「世界の旅」の    ルール クラシック音楽ファンの心くすぐるドイツ、ハンブルクを離れ、 向かったのは、同じ緯度53度の… エドモントン(Edmonton)です。 エドモントンは、カナダ西部、 アルバータ州(Alberta)中央に 位置する州都。アルバータ州では、 カルガリー(Calgary)のほうが 賑やかなようです。 オリンピック開催都市としても 有名ですよね。 (1988年。フィギュアスケートの 伊藤みどりさんが初めて五輪出場。 フィギュアのメダリスト

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜エドモントン編

          味方につけたい!校正AI

          文章校正AIって、 ご存じでしょうか? たとえば、 最近、新聞紙面の片隅に 「こんなミスを見逃さないために」としてユニークな校正実例の広告を次々と打っている、 朝日新聞社の文章校正AI Typoless。単純誤植、タイプミスから、 表現の覚え間違い・誤用等まで 今をときめく、あのAIが チェックしてくれるというのです。 原稿執筆・整理に 大いに活用していただきたいツール  だと、個人的には思います。 えっ? 校正の仕事がなくなるって? 「おまえいらないだろう」って?

          味方につけたい!校正AI

          みらいの積読シアター〈世界文学編〉

          図書館に行くと、 必ず立ち寄る書棚。 それは、 世界文学全集! 書店では、 とんと見かけなくなった 数十巻揃い踏みの、壮観な眺め。 手に取れば、 長年の歴史を身にまといながらも、まだ、おろしたてのような ページの手触り。 かつては「インテリア」としても 機能していたという文学全集… そういえば、我が家にも 一部ですが、ありました。 「風と共に去りぬ」デビューは、 本ではなく、映画でもなく、 その全集本の口絵写真 でありました。 『世界文学とは何か?』 『「世界文学」は

          みらいの積読シアター〈世界文学編〉

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜ハンブルク編

          オンライン「世界の旅」の    ルール タイル装飾の美しい街、 リスボンを後にして、 向かうは、同じ経度9度の… ハンブルク(Hamburg)です。   ハンブルクといえば ウチの食卓↑でもよく並ぶ、 ハンバーグステーキ (hamburg steak)の名前の由来 とも言われるところですね。 ベルリンに次ぐ、ドイツ第二の規模を誇る都市だそうです。 知らない方はいないと思いますが、 ドイツの基本情報は、コチラ。 ハンブルクのサイト (Hamburg.com)をのぞ

          AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜ハンブルク編