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ディズニーリゾートの値上げは正しい戦略だと思う

ディズニーの値上げの影響

東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの大人と中高生の入場チケットが、2020年4月から値上げされます。1デーパスポートの価格は、大人で7500円から8200円になります。

料金表はこちら

値上げした際にすぐに想定される変化は下記2つ。

・一人当たりの単価(売上)が増える
・入場者数が減る

それぞれの推移を調べてみる

入場料推移

着々と増えてます。。。おそらくあと10年くらいしたら1万円はこえていくんじゃないかと思うくらい順調に増えている。今年は開園のときの倍以上になります。

入場者数

入場者数はオリエンタルランドが公式に公表しています。そこから抜粋しました。http://www.olc.co.jp/ja/tdr/guest.html

入場者数も基本的には増えています。

今回の値上げで入場者数は減るのか?

今回の値上げで入場者数が減るのかというとおそらく減らないと思っています。理由は新しいアトラクションが今年に出てくるからです。

こちらでまとめてくれてました。

2020年から2024年までに続々と新しいアトラクションがオープンしていきます。トイストーリーホテル泊まりたい…

今年の美女と野獣もおもしろそうです。

入場者数を増やす気がない。だから今後も入場料は増え続ける

おそらく入場料は今後も上がり続けます。値上げした効果として一番やりたいことはおそらく入場できる人を限定したいんだと思います。

入場者数が増えるとサービスを提供する側は負担がかなり増えます。これはディズニーに限らず多くのサービスで当てはまる。

5人の予定決めるのと、100人の予定を決める場合を想像してもらえばわかるように人数が多くなればなるほど調整に時間がかかります。どっちの幹事が楽かといえば人数が少ないほう。

それと似たような感じでサービスの品質を高くするためには対応する相手の数はできるだけ少ないほうがやりやすい。

つまり、ディズニーの高品質なサービスを提供するにはこれ以上、爆発的に入場者数を増やす施策はしたくないはずです。

入場者数が増えないのであれば単価を上げないと利益が増えない(新しいアトラクションを作る資金も稼げない)。

ディズニーは特にブランド価値が高いのでリピーターが多いです。1回いって満足するというよりは年に数回、毎年行くみたいな人が多い。今回の値上げでも入場者数は減らないと思いますが、ディズニーとしては大幅に減らなければ基本的に今の入場者数くらいで良いと思ってると思います。

入場者数を増やすなら対応するためのキャストや設備投資が必要になる。売上は増えますが利益は増やしにくい。利益を増やしたいはずなので入場者数を増やすことは避けたいはず。

ブランド価値を大切にしている

逆に値上げして行きにくくすることで、より特別感を出す効果もあると思います。ブランド価値を上げる効果もあると思ってます。

ディズニーリゾートがいいところか、楽しめるところかわからない人が多い状況であれば安くして、まずはたくさんの人に体験してもらうことが大事になります。

しかし、今はディズニーリゾートのサービス品質はみんな知っています。一度は行ってみたい、特別な体験をしてみたいと思っている人は多くいます。

入場者数をこれ以上増やして、サービス品質が保てなくなるよりは入場者数は増やさなくていいから入場料を値上げしてサービス品質を保ってブランド価値を守るほうが大事だと思っているはず。

ディズニーやD2Cブランドのように世界観を基軸にして体験を付加価値にしていくことは今後より大事になっていくと思います。
まだまだCXとかUXとかの話題は増えていきそうなので引き続きチェックしていきたいと思います。

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