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部下育成・マネジメントで僕が意識してること

気が付けば管理職をして10年以上経ちました。これまで管理した組織は制作組織、CRM、カスタマーサポート、インサイドセールス、カスタマーサクセス、マーケティングです。

人をまとめて組織で成果を出していくのは得意なのかもしれません。これまで担当した組織は基本的に大きくできている。

そういった実績を考慮してくれたのか、今度は管理部(経理、法務など)の部長を兼任で担当することになりました。同時にCS組織とマーケティングの組織の責任者も兼任で担当します。
経営管理部長、マーケティング部長、業務改善推進課長、事業本部副本部長という肩書になります。兼任し過ぎ。

自分が組織運営やマネジメントで気をつけてることをいくつかまとめます。

面談の最後は褒めて終わる

基本的にフォローせずに成果を出すスタッフのほうが少ないです。そうなると面談のときには厳しいことを伝えないといけない場面は多々ある。

ただ相手も人間なので面談の終わりが厳しい話だとテンションが下がります。ということで、必ず最後はポジティブな言葉をつかって面談を終わるように意識しています。

モチベーションで仕事の質が上下しないのがプロフェッショナルではありますが、全員ができるわけではない。そういうスタッフのモチベーションコントロールは上司の大事な仕事です。

そのポジティブな言葉ですが、「頑張ろう!」は、あまり言いません。
褒めるときと注意するときの言葉を気をつけてます。次で詳しく紹介します。

褒めは主観、注意は客観

褒めるときは主観で褒めます。例えば

先月の数値が○○で達成して良かった。今月も頑張ろう。

ではなく

先月の数値が○○で達成してくれてとても助かったよ。チームにだいぶ貢献してくれてありがとう。今月も頼むね。

と言うようにしてます。事実を褒めるというよりは、その結果、自分がどう思ったか、周りにどう影響したかを伝えるようにしてます。「数値が達成して良かった」だと数値を褒めてるような気がしてます。それよりはその結果自分が嬉しかった、チームのみんなが助かったと人にフォーカスして話をすることで、相手が自分の存在価値を実感しやすいと思ってます。

達成した事実は同じですが、伝え方を工夫することでテンションの上がり方は違うと思います。たぶん。

注意するときは逆に主観はできるだけ排除して伝えます。

先月は未達成だね。何してるんだよ。がんばれよ。

ではなく

先月は数値が足りてなかったね。
今月、達成するためにどういう行動計画たててる?

未達成の事実を悲観したり、注意したところで未達成の事実は変わらないので、過去は無視して今月の稼働に注力して話をします。

「なにしてるんだよ」「がんばれよ」みたいな心情を伝えられたり、訴えられても困ってしまう。実際は本人なりに頑張ってたと思いますし。ただ結果がでなかっただけ。
がんばって結果がでなくて一番ショックなのは本人です。そこに他人がとやかくいう必要はないです。本人が一番わかってる。

結果を変えるには行動を変えるしか方法はありません。スタッフの気持ちを変えても行動が変わらなかったら結果は変わりません。変えるのは行動です。

行動をお互いに客観的に見直して改善したほうがよさそうな行動を一緒に見つけるようにしてます。

スタッフは全員違う。もちろん自分とも違う。

褒めるときも、注意するときもスタッフ同士を比較することはありません。人はそれぞれ違うので、比較してもそんなに意味がないですし、比較されるほうは嬉しくないです。

上司になるような人は、かならず結果を出した人です。結果をだしたから会社に認められて管理職になる。つまり成功体験が多くあります。

ただその成功はたまたま運が良かったとか、自分にとってやりやすい方法だただけです。自分だから結果がでたわけで、他人だったら結果がでたかはわかりません。

だから自分の成功体験をそのままおしつけたところで上手くいくとは限りません。そのスタッフに合った方法を一緒に考えてあげる必要があります。

同様に他のスタッフで上手くいった方法が、違うスタッフで上手くいくとも限りません。常にその人に注目して、その人にあったマネジメントをする必要があります。

100人いたら100通りのマネジメントが必要だと思います。ただ全員に共通してできることは期待する・信じることです

期待する・信じる

ピグマリオン効果です。

ピグマリオン効果とは、教育心理学の用語で、他者から期待されると成績が向上する現象をいいます。 アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが提唱したことか「ローゼンタール効果」とも呼ばれます。

教育心理学ですが、マネジメントでも使えます。部下を期待しつづけることが大事だと思ってます。

スタッフを信じることができれば心情的に叱ったり、モチベーションを下げるような行動をとらなくなると思います。

ピグマリオン効果は再現性がないとか言われることはありますが、個人的には再現性は高いと実感してます。






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