見出し画像

描くことからはじまる、わたしたちの未来

「いま私、未来の中にいるんだ…!」

生まれて初めてそう強く感じたのは、忘れもしない2015年10月21日だった。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で描かれた、「30年後の未来」がやって来たあの日。世界中のファンと共に、わたしも心の中で熱いものを感じていた。

それまでは「未来」って、どこかいつまでもやってこないもののような気がしていた。ドラえもんにも空飛ぶ車にもわくわくするけど、未来はすべて架空のもの…

未来をつくる仕事を続けてきたわたしにとってそれはちょっと恥ずかしく、あんまり大きな声では言えないのだけど。


わたしの仕事はエシカルデザイナー。エシカルをもっと身近な存在にしたくて、デザインからアプローチしてみようと肩書きを名付け、舟を漕ぎ出した。エシカルなブランドや会社、NPO、個人の方々と一緒に、フリーランスでお仕事をしている。

その前は、国際協力NGOのスタッフだった。その頃感じた「もっとたくさんの人がエシカルを好きになってくれたなら」の気持ちが、今につながっている。


「エシカル」を初めて知ったのは2012年頃。フェアトレードやオーガニックなどさまざまなソーシャルトピックスを包み込む概念の登場に、これすごくいいね!とオフィスで同僚と笑い合ったことをよく覚えている。

あの頃はね…なんて言うとなんだかおばあちゃんみたいだけど、でも言わせてほしい。あの頃は、未来がこんなにも早く訪れるなんて思いもしなかった。


エシカル、サスティナブル、SDGs。言葉も概念もたくさんの人が知っていて、それっていいよね、大切だよねって感覚も広まってきていて。素敵なアイテムもサービスもあふれてる。

夢見た未来のカケラが「たった今」目の前にあるってこと、不思議な気持ちで眺めることがある。


時は2022年。
未来だったあの日はどんどん過去になり、目の前には未知の未来が広がっている。


未来のためにできること。
その第一歩はきっと、未来は必ず来ると知ることだ。

それなら、どんな未来がいい?
どんな未来を暮らしてみたい?
どんな未来をつなぎたい?

自由に思い描いて、シェアして「わたしたちの未来」にしていけたらもっといい。

課題も山積みだけど、だからこそ肩の力を抜いて、自分らしく「今」を楽しみながら、できることを日々重ねて…

その先できっと、描いた未来が「今」となり待っているから。再会のその日を、わくわくと楽しみにしていたい。

この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?