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謎は氷のように解けていく

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夏休み中の高校で発生する謎や事件を、引退した水泳部で受験生の女子高生が爽やかに推理する連作ミステリ。
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【短編ミステリ】夏の朝、推理するわたし

【短編ミステリ】夏の朝、推理するわたし

 列車が発車したのはわかっていた。
 だって、「ファーン!!」っていう大きな警笛の音が、嫌でも耳に入ったから。
 それでも、なぜだろう。わたしの足は止まることはなかった。何も考えず、無我夢中で走っていた。

「はあ、はあ……」
 息を切らせながら無人の駅舎を走り抜け、ホームにたどり着いた時にはもう、手遅れだという残酷な事実を突きつけられる。
 列車は遥か十メートル以上先を走り、同時にわたしの遅刻が

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