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香港・謎の薬屋さんシンジゲート

香港には、薬、サプリ、化粧品、生活雑貨を扱うリテールチェーンにManning'sとWatson'sという強いチャネルがあります。もちろん、棚に商品を置いてもらうためには契約料もさることながら、広告支援やアグレッシブな値下げなどをリクエストされるのでメーカーさん、販社さんに取ってはなかなか厳しいパートナーです。

そして、それにも劣らない幅広い販売チャネルとして、写真のような伝統的なスタイルの薬屋さんがあります。通常は路面店で、少し古い建物の一階に構えています。こうしたスペースは店舗の入れ変わりが激しく、この間まで洋品店や雑貨屋さんだったなと思ったら今日はタピオカティースタンド、明日はマスク屋さんと言ったように一体、みなさん初期投資は回収できてるんだろうか?と他人事ながら心配になります。

そんな中で、あれっと思っているとわずか2~3日のうちにこういったスタイルの薬屋さんがお店を構えてしまいます。うなぎの寝床のような店内。右側か左側に高さ1mほどのガラスケース。後ろの壁には一面にローカルのもの、中国のものを中心に日本やその他の国の薬やサプリが並びます。どこかに元締めでもいるんだろうかと思うくらい、素早いし、かつ品揃えからレイアウト、店員さんのキャラまでどの店に行っても同じな気がします。どこに何が置いてあるか一目ではなかなかわかりません。

また、商品には価格タグはついていません。ほぼ、広東語しか通じないので、名前を知っている商品でも広東語で頑張って伝えるか、写真を見せる、紙に書いて見せることになります。すると、外人丸出しになるので、おそらく高いことを言われてしまいます。(個人の感想です)こういった商業エリアのものだけでなく住宅街のほうになると、少し、大きなバージョンのお店があります。そういったところでは洗剤、トイレタリー用品なども扱っているのでかなり繁盛しています。

スーパーなどで買うよりお得なことも多いようです。だからこそ攻略しないといけないんだけどなー。と、消費者目線ではなかなか難度が高いお店なのですが、マーケティング的に捉えてもあのオペレーションだと、販売データはなかなか取れないのでやっぱり曲者なのであります。いや、広東語覚えろ🤣🤣🤣(本当はもうちょっと知ってるんですがw薬坊シンジケートも含めて、路面店でのビジネス展開事情はきちんと調べてみようかな)

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