出版社への就職・転職は大丈夫? 給料は? ブラックなの?
出版業界の売上が20年以上続いているにもかかわらず、出版社は人気です。
本や雑誌が好きな人には、出版社は魅力的にうつるでしょう。
では、就職先として大丈夫なのか?
大丈夫ではありませんが、悲観しなくていいです。
ブラックなのか?
ブラックな出版社もあります。
私は、社員10名以下の零細出版社と、大手版元に勤めていました。
この経験からお話しします。
目次
出版社の未来は大丈夫?
ブラックなのか?
まとめ
【出版社の未来は大丈夫?】
出版社のほとんどは、上場していません。
売上やどれだけ利益を出しているのか、知ることがむずかしいのです。
業界全体の売上は、毎年3~5%、落ち続けています。
どの出版社も、これぐらいは売り上げが落ちていると考えていいでしょう。
雑誌を中心にだしている版元は、もっと厳しいと思ってください。
販売収入が5%下がっていても、広告収入はもっとマイナスだからです。
書籍の比率がたかい出版社は、3~5%の下落と考えて問題ありません。
毎年、売上が落ち続けるなかでも出版社が生き残っていられるのは理由があります。
中堅出版社なら2、3年にいちどは、5万部や10万部のベストセラーを出せるのです。
1,500円の本が10万部、売れたとします。
出版社に入るお金は、7割です。
1,500円 × 10万部 × 7割 = 約1億円
たとえば年商が25億円規模の出版社だと中堅クラスですが、1億円の収入は全体の4%です。
10万部が一本だせれば、それだけで万々歳なのです。
出版が博打といわれる所以です。
そして、出版社はお金をあまり使いません。
電機メーカーだと、工場を作るのに何億円もかかります。
出版社は、著者・編集者・営業がいれば、本が出せるのです。
投資はゼロです。
毎年の売り上げが下がっても、定年退職で人が辞めていき、人件費も必然的に下がっています。
人が辞めても採用をしないので、求人があまりない理由です。
話がばらつきました。
いまある出版社で雑誌中心のところ以外は、すぐにつぶれることはないと考えていいでしょう。
給料は、応募する際にしっかりと聞きましょう。
大事なところですので、聞くことに臆してはいけません。
【ブラックなのか?】
大手・中堅以外は、ブラックとまではいいませんが、
残業は多いと思っていたほうがいいです。
私がいた社員10名以下の会社の例です。
新卒で入社しました。
編集、記者、営業となんでもやりました。
月に2、3回は、カプセルホテルに自腹で宿泊しました。
土日の出勤もありました。
給料も安かったです。
20年ほど前の話ですが、いま思うとブラック企業です。
ですが、まったくつらくはありませんでした。
好きな仕事をしているので、むしろ楽しかったです。
ただ、給料が安い、仕事に時間を目いっぱい取られる、
ということは私の人生設計とはちがったので退職しました。
転職した大手版元では、毎日の残業は1~2時間でした。
編集も営業も、自分のペースで仕事ができます。
給料も安定していて、比較的、多くもらえていました。
結婚し、家を買い、子どもを育てられています。
【まとめ】
出版社をおススメするのか? と聞かれれば、おススメします。
本や雑誌が好きな人は、ぜひ出版業界を目指してください。
私は異業種も経験がありますが、好きなことにしか人は熱中できません。
好きなことをやらないと、スキルも身につかないのです。
出版社で楽しく一生懸命はたらいて結果をだせば、より条件のいい版元に転職することができます。
業界内での転職は、編集も営業も盛んです。
ぜひ、出版の世界に入ってみてください。
出版社への就職・転職を目指している方は、相談はTwitterでDMをください。
零細と大手の版元で勤めていた経験から、お話いたします。
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