【読書メモ】『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』荒木俊哉 (著)
▶今回の読書記録『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』荒木俊哉 (著)
『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』
荒木俊哉 (著)
SBクリエイティブ社
▶感想
「伝え方(どう言うか?)」をいくら学んでも、「言語化力(何を言うか)」は身につかない。まさにそのとおりだと思います。
どんなときにでも、パッと的確な言葉が出てくる、つまり「瞬時に言語化できる」ためには、どのようなトレーニングをすればよいのか? その答えが本書に書いてあります。
▶読後メモ
概論
「言語化力」≠「伝え方」
「言語化力」=何を言うか?(what to say)=言う内容を言葉にする力=前工程
「伝え方」=どう言うか?(how to say)=言語化された言葉をどう表現するか?=後工程
人が感じたことの99%は「無意識下」に追いやられる。無意識を「意識下」に持ってくるには、自分が考えたことを「とりあえず書き出してみる(メモ書き)」という行為が大事
なぜ「メモ書き」で言語化力が磨かれるのか?
「思い」のほとんどは頭の中で言語化されていない
頭の中にあるほんの一部の「言葉」を、まずは書き出してみる
書き出された「言葉」がトリガーとなり、「無意識の思い」が言語化される
言語化された「無意識の思い」をさらに書き出す
追加で書き出された「言葉」が再度トリガーとなる
「思い」が言葉の状態で大量にストックされる
無意識を言葉にした「量」が、言葉の「速さ」を生む。言葉の「速さ」は、言葉の「深さ」にもつながる
「経験」=「できこと」+「感じたこと」。
感じたこと(感情)にフォーカスする。
感情の種類
受容 信頼 敬愛
平穏 喜び 恍惚
関心 期待 警戒
いら立ち 怒り 激怒
うんざり 嫌悪 強い嫌悪
哀愁 悲しみ 悲観
放心 驚き 驚嘆
不安 恐れ 恐怖
ーーーーーーーーーーーーー→ 強さTVCMの15秒で伝えられるのはワンメッセージ。相手に何かを伝えるときは「たくさん言っても伝わらない」
メモすると自分がこれから考えるべきことがどんどん整理されていく。メモは「自分を一気に成長させてくれる存在」
「自分が気になったこと」をメモすると新しい気づきに出会える。
言語化トレーニングの方法
言語化トレーニング
A4用紙1枚を用意し、縦向きに使う
一番上に「問い」を大きく書いて四角で囲む
(例)【問い】理想の上司に必要なことは?メモを2分割して「思考(思ったこと・感じたこと)」と「理由(そう思った理由・そう感じた理由)」に分ける
まずは思いついたことを何でもいいから「思考」に一行書く
(例)【思考】・チームメンバーの意見を聞く「思考」に一行書いたことを深掘りして芋づる式に言葉の解像度を高める
(例)【思考】・チームメンバーの意見を聞く
↓(それってどういうこと?)
・相手の意見を否定しない
↓(それってどういうこと?)
・相手を年齢や社歴で判断しない
↓(それってどういうこと?)
・相手の視点を尊重する「思考」の最終行から「理由」を書き出す
(例)【思考】・相手の視点を尊重する
↓(なぜそう思う?)
【理由】・上司ひとりの視点や発想には限界があるから「理由」に一行書いたことを深掘りして芋づる式に言葉の解像度を高める
(例)【理由】・上司ひとりの視点や発想には限界があるから
↓(それってどういうこと?)
・チームメンバーを活かすことがチームを強くする
↓(それってどういうこと?)
・尊重し合うことで人間関係のストレスも減る
↓(それってどういうこと?)
・チームメンバーのモチベーションも上がっていく「1枚2分」×「1日3枚」書く(=1日6分)
毎日の習慣にする
メモの「問い」の例
そもそもなぜ仕事のことを考えるべきか?
今の自分の課題は何か?
「仕事ができる」とは何か?
どういたらもっと仕事ができるようになるか?
どんな人を「仕事ができる人」だと思うか?
どうしたら収入を増やせるか?
○○さんはなぜ仕事ができるのか?
○○さんはなぜ仕事ができないのか?
どういうとき、自分は成長できるか?
仕事で成長した経験は?
仕事で失敗したい経験は?
仕事で挫折した経験は?
どうしたら仕事のスピードが速くなるか?
どうしたら仕事の質を上げられるか?
どうしたら集中力を上げられるか?
メールで意識することは?
どんなタスク管理をするべきか?
意味のある会議にするには?
チームで動く上で大事なことは?
どうしたらチームが機能するか?
どうしたらチームに貢献できることは?
マネジメントで大事なことは?
自分は何をやるべきか?
自分は何をやらないべきか?
部下とはどう関わるべきか?
部下のパフォーマンスを高めるには?
他部署とはどう関わるべきか? ・・・
以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?