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新入社員、長野一人旅〜最終日・白馬〜

昨日はチェックインして急に花火が見れるという運も発揮しつつ、花火が終わった後は部屋で自分へのお土産用に買ったりんごパイを食べながらゆっくりしていた。

机の上に目をやると、アンケートがいくつかあったので回答していたのだが、1枚だけ後で見返してみると、諏訪地域の小学校に通う小学生の夏休みの宿題として旅人にアンケートを取っているという趣旨が書かれているのに気づいた。

夏休みの課題を最後にしたのは高校の時だろうか。大学の夏休みはテストが8月始めくらいまで伸びる代わりに夏季休暇の課題は特になかったような気がする。

私は夏休みが始まったら最初は早いうちに終わらせれば楽になると思いやる気を出すのだが、だんだんと緩んできて、結局最終日付近で終われるような課題の取り組みかたをしていた。

この旅もだいたい似ている。最初は計画的に、行く場所を決めようと悩むが、悩みすぎて旅行の3、4日前くらいにやっと宿と行きの特急券、観光する場所が決まって、それ以外の詳しい行き方、移動手段や観光場所での過ごし方までは決まらないままだった。

そして、明日の準備もめんどくさいから朝にしようと決め込んでしまっているのもまた似ている。
まあ、これは仕事や課題ではないので、ましてや一人旅なので誰かに迷惑がかかるような事ではないが、結局、私は朝5:00の大浴場と露天風呂に入り、部屋を出る支度をして、急いで駅に向かったが、電車を逃した。そもそもの発車予定時刻を3分見間違えてた時点で逃すのは確定していた。

そして、朝日を見つめながら、私は次の1時間後の電車を待った。

電車の本数が少ないのと、これから行く白馬へもバスがたくさん出ているわけではないので、1時間の遅れがかなり痛い。

予定であれば9:30頃山の麓に着き、ゴンドラに乗り始めていた頃だろう。そうすればだいぶ長い間撮影やくつろぎをできたのだ。

過ぎたことは仕方ないので、また電車が来るまで書いたり、帰りの特急券を買ったりしていた。

上諏訪からは電車で長野駅まで行き、長野駅東口のバス停26番の白馬行きで待った。バスは上高地でも利用した、アルピコ交通だ。白馬周辺までは2200円。そこから先のスキー場なども一律で2200円と変わらないのだ。

乗車人数も上高地の時は満席で通路に座席を作る事もあったが、白馬行きは割と空いていた。

そして、私が降りたのは白馬マウンテンリゾートだ。

目的地に近づく頃に気づいたが、日によれば無料で送迎してくれるタクシーもあるらしい。

そして、到着した。

岩岳ゴンドラリフト ノア

11時過ぎくらいに着き、人も多く天気も良かった。
上高地と同じく、ここは交通機関の本数が頻繁に出るわけではないので帰りのバスの時刻を確認した。

次にゴンドラのリフト券だ。

大人は往復2400円だ。そして、このリフト券があれば白馬マウンテンリゾート内のゴンドラは乗り放題である。

後で分かったことだが、帰りの売店でここのスキー場の経営者の方がだした本に、「スキー場は夏に儲けろ」と書かれており、確かに、夏のスキー場は営業を中止するか、客足が少ないため閑散期となるのだが、「夏のスキー場」に価値を生み出し、多くの人が訪れる観光地に変えたのはとても素晴らしい考えだと感じた。
スキー板を履いて山頂にいる時に見える景色を夏でも楽しめる。なんなら服装はラフでも全然いい。白馬を参考にして、夏に営業していないスキー場が何かしらの夏のエンタメを提供するようになったら面白くなるのではないかと思った。

山頂に着きそうだ。
私はサングラスをかけた。

iPhone ×0.5

気候も東京よりは冷涼、湿気もなく、山頂のにあるちょっとした森林では風の通り道があった。

ここで楽しめるのはテントの中で絶景を見ながらのくつろぎ、ロードバイク、天空トランポリン、食堂、カフェ、森林、かき氷、バーベキュー、馬乗りなどである。

私はバイクなどできる格好できてないので今回はカフェと絶景巡り、撮影を主にした。

森を抜けた先にあるカフェ「THE CITY BAKERY」。
ここのクロワッサンサンドはサクサクしていて、香りもいい。私は白馬豚のサンドのドリンクセットを頼んだ。

写真にも書いてあるが、右がオーダー受付口で左が写真撮影スポットらしい。

撮影スポットはかなり並んでいて、空いてきてから撮影しようと思ったがひっきりなしに撮影しているので、並んだら前の人の写真を撮ったり後ろの人に写真をお願いするといい。みんなに見られるので少し恥ずかしいかもしれない。

食べ終わり撮影も終わり、少し森林の中を散歩したり、馬を見たりして、少し見てまわった。

次にゴンドラを利用してもう一つのカフェに行くことにした。

リフトで少し下がるとまた山の傾斜部分にテントがあり、何人かそこでくつろいでいた。
その横には大きな鏡があり、空が反射していた。

そして景色がよく見えるところにカフェがあった。

涼しいとは言ったものの日差しは熱いので冷たい飲み物とアイスを頼むことにした。
ここのアイスは「クロモジ」という白馬からとれる和製ハーブが練り込まれているという。
確かに紅茶のスパイスのような香りと味がした。

電車に遅れてしまったが、なんだかんがこのくらいの滞在時間で、帰ることも考えるとちょうどいいような気がした。

もう一度景色を撮って下りのゴンドラに乗った。

最後に、この旅の総括を少ししたいと思う。

結論から言うと、満足だった。
良かった点は何気に特急電車・バスの中で充電するところが座席にあったことだと思う。スマホの充電はもちろん、カメラや動画を撮っているとバッテリーが消費されていくため、次の撮影に向けて充電できるのは割と良かった。

そして、自由気ままに行動ができた。

少し懸念することがあるとすれば、撮影に関して、ほとんどセルフポートレートでやったが、全て1人でやるので少し時間がかかったことだ。それと、1人旅で私は「出会い」を期待したが、観光地に行く人はほとんど友達や旅仲間が既にいたり、1人だとしても中年の方が多かった。同年代で話しかけてくれて、その後仲良くなるなんて話はやはり僕には幻想的な話のようだった。

いつか旅先でそんな素敵な出会いがあったら面白いだろう。

そして、この旅を通して40代以上の登山服装の集団客が非常に多かった。 

別に若者ばかりいる観光地を想像していたわけではないが、ツアー客が多いように感じた。
もちろん、カップルや家族連れ、外国人の方もいたが、年齢層が上の人を見ることが多かった。

フォトジェニックな場所だから同年代が多いのかなと思ったが意外とそうではなかった。

私の格好が変なのか、途中で子供にジロジロ見られたり、外国人に間違われたりしたが、それだけ同年代の人が少なかった事は驚いた。(時期にもよるが)

最後に、新社会人となり3、4ヶ月経ちある程度収入にも余裕が出たときに行った旅行は改めて、良かった。しかしながら感覚はまだ新入社員で、節約しながら宿を決めているし、これからも自分の身の丈にあった旅行プランになりそうだ。
収入が増えても自分の幸せの総量は変わらない、増えないということを実感した。

また、連休があればどこか新しい、まだ行ったことのない場所に行ってみたいものだ。

そして、明日からまた、日常が、世界が廻るのだ。

これにて新入社員、社会人一年目、4ヶ月目の一人旅を終了とする。


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