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20歳を迎えた亮太へ
いつか君が、この文書を見つけますように。
君は覚えているだろうか?
春も近づいていたあの日、母は、君と洸介を連れて、海に出かけた。キラキラしてキレイな海だった。その光が、海の中へと誘うように手招きしているように見えた。 先の見えない洸介の介護、身内からの心無い行為や言葉にも疲れ、
「3人で死んじゃおうか?」
と聞くと、君は泣きながら母の足にしがみつき
「かあちゃん!しん
いつか君が、この文書を見つけますように。
君は覚えているだろうか?
春も近づいていたあの日、母は、君と洸介を連れて、海に出かけた。キラキラしてキレイな海だった。その光が、海の中へと誘うように手招きしているように見えた。 先の見えない洸介の介護、身内からの心無い行為や言葉にも疲れ、
「3人で死んじゃおうか?」
と聞くと、君は泣きながら母の足にしがみつき
「かあちゃん!しん