現場の空気が教えてくれること

どうも。
早すぎた厚着で汗だくのガリバーです。
早すぎた天才っぽい響き。
カッコいい。


さて、イベントを毎月やって早7年。

音楽イベントはもちろん、セミナー、ワークショップ、異業種交流会、町おこし、企業パーティー、オーディションなどなど。

正直、いまだに失敗してしまうこともあります。
「イベントは水物だなー」なんて簡単な言葉では片付けられないんですが、実際その通りで、どうにもこうにも結果が伴わないこともあるんですね。

だからこそ、成功したら奇跡だし、「それが当たり前だー」って顔しながら、内心めっちゃガッツポーズ。

でも、終演後すぐに反省点を振り返って、余韻に浸ることはありません。


僕は昔から、現場第一主義です。

アーティスト活動と並行して、アパレル・雑貨業界で7年程働いていたんですが、そこで、現場には売上を左右する力があることを実感しました。

僕の場合は、ターゲット層もロケーションも違うブランドをいくつも渡り歩いたお陰で、現場での購買行動のデータも取れました。
その経験が、全て接客のネタになる。

「アレはどこでも似た感じですけど、これはウチのが絶対いいっすよ」
「ここまでのは必要無いと思んで、これくらいだとどうすか?」

みたいな。もっと言葉遣いちゃんとしてるけど。

サービス提供者だけど「お客さん目線で公平にウソなくやってるよ」が伝わることが大事。

だから、スウェットを買いに来たのに、ちょっと気になってた高額なジーパンを買ってくれるし、その経験を喜んでリピートしてくれる。

その売上データは、数字では「スウェット1、ジーパン1」です。
でも現場ではそれに加え、「お客様からの信頼」「接客のノウハウ」「失敗回避策」「それにかけた時間や策」など、あらゆる付加価値が生まれているんです。


イベントも同じ。

見る数、関わる立場、バリエーションを、どれだけ現場で体感してきたかで、作り出す物の「信頼度」が変わる。

毎年、ハロウィンから年末年始にかけて、街中で音楽やるイベントが増えていきますが、僕がアーティストじゃなかったら、きっとこんなことを思います。

「うるせーよ。そのボリューム必要かよ。」
「見た目もっと考えろよ。ダセーから売れねーんだよ。」
「さみーよ。2分で限界だよ。」
「おっさんたちの趣味を押し付けんなよ。」

はい性格悪いー最悪ー。

でも、極端な話、そう思ってる人もいる。
その上で提供するのが公共の場でのサービスなんです。

有料の屋内イベントはそこまで風当たりキツくないですけど、屋外では実際にそんな声、ざらに耳にしてきました。


僕は音楽イベントを開催する側でもあり、出演する側でもあり、いち観客でもあります。

イベントごとを考えるときに一番大切なことは、いち観客として俯瞰して見ること。

1に現場、2に現場、何を考えるのも現場、です。

「初めてアーティストを見るのが、今、ここ」という観客がいるとしたら、「その人にとっての、そのアーティストの価値」は今、ここで決まってしまうんです。

責任重大。

限られた予算とスペースで行われるまちの野外ステージを、サマソニクラスに拡大することは難しいでしょう。
ドーム公演並みの特殊効果を入れることも難しいでしょう。
理解ある音楽ファンだけをそこに集めることも難しいでしょう。

それら全てが不可能だとしても、アーティストのブランドを害さない工夫と、うまくイベントとの関わりをプランニングすることが大切なんですね。

それがマッチして、観客へのサービスになる。

アーティストをただ枠にはめるんじゃなく、観客へ向けて、アーティストの価値を崩さずプレゼンする進行も大切。


「誰の何のためのイベントなのか」は、見ている側には露骨に見えます。

身内ノリなら、身内だけのパーティやお祭りでいいとして、大義名分をもって外部に対して発信するためのノウハウならば、現場の空気が教えてくれます。

そういう地道な努力や工夫をしないでイベントをやろうとする人が多すぎる。
僕は、そういうお客様にも関係者にも失礼なイベントは、本当に大っ嫌いです。

音楽関係者こそ、イベントにお金払って行きましょう。
そして、アーティストもまちのことを勉強したりして、いいイベントをやっていきましょう。


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ガリバー宇田川
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