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アイエエエ!?ペンタックス!?ペンタックスナンデ!?

近々リコーイメージング株式会社より
「PENTAX 17」というハーフサイズフィルムカメラが発売されます。

ミラーレスデジタルカメラ主流の時代にフィルムカメラ。

しかもハーフサイズカメラ。


ハーフサイズカメラとは、本来であれば写真1枚分撮影するスペースを縦に
二分割撮影することで、1本36枚撮りのフィルムであれば、実質72枚撮れるというある意味お得なカメラです。


現在若い世代で、フィルムっぽく写るデジカメ?がブームらしく、
その流行りのおかげもあってか公式サイトの初回出荷分の予約販売が
埋まり、在庫切れで注文受付が一時中止になっていました。


またYoutubeでもお洒落な方々が
こぞって購入予告動画を出しています。


そういう私も17・8年前フィルムカメラにハマっていて、
中古のオリンパスの「OM-1やOM-4Ti」という一眼レフ機や
ハーフサイズカメラの「PEN-F」や
コシナ製の「ZEISS IKON」というライカMマウントレンズが使える
レンジファインダー機を持っていました。


当時二十歳そこそこの私はフィルムカメラを片手に
自転車で井の頭公園まで行き、モルモットやサルやリスを
1人で撮影していました。

その頃は、フィルムも現像代もそれほど高額ではなく、
一番安かったのは大日本印刷から発売されていたカラー
ネガフィルム(36枚撮り)で1本200円そこらだった気がします。

現像代も1本400~500円ぐらいでした。

井の頭公園で動物や花の写真を撮り、その足で吉祥寺の家電量販店に向かい
現像+プリントしてもらい、ピンボケた全く面白味のない写真を
量産していました。

また、ごくたまにポジフィルムで撮影し、
撮ったものをスリーブプリントしてもらうという
身の丈に合わない行為もしていました。

(ポジフィルムとは、現像した時点でフィルムに
既に色が載っており、安い35mm版のカラーネガフィルムには
出せない色彩豊かな表現が可能な
″おいそれと使えない贅沢でお値段が張る高級で贅沢なフィルム”である)

(スリーブプリントとは、1枚ずつプリントするのではなく、
長~いロール紙に現像したポジフィルムの画をそのまま映して
もらえる安上がりで貧乏人にとって、誠にありがたいプリント方法である)


その後、フルサイズセンサーのデジタル一眼レフで一般庶民にも
手に届く価格の品が出始め、初めてフルサイズセンサーを搭載した
デジタル一眼レフカメラ(中古のEOS6D)を手に入れた時は、
めちゃくちゃ喜んだ覚えがあります。

さらにその後、デジタル一眼レフはデジタルミラーレスカメラに
移行していき、フルサイズセンサー搭載のミラーレスデジタルカメラが
様々なメーカーからどんどこ出てきました。

世は正にミラーレス時代!です。



今考えると、

カップルや家族連れがひしめく日曜の井の頭公園で
いい歳した男が一人、フィルムカメラでモルモットを
撮影している光景は、何とも言い難いものがあります。


しかし残念ながら「機材と撮影場所」が変わっただけで、
現在もその誠に残念な撮影スタイルは変わっていません。


湘北高校の安西先生がもし近くにいたら、

現在の私を見て、一言。

と言われ、モップの痛い方で殴られるでしょう。

ちなみにこのリコーから新しく発売されるPENTAX17は定価で88000円。

現在の35mmカラーネガフィルムは、安くて一本1500円程(36枚)でカメラ屋での現像代は900円ぐらいが相場らしい。。


アイエエエ!?ペンタックス!?
ペンタックスナンデ!?



スゴイタカイ!!



もはや狂気の沙汰。

ざわ・・・ざわ・・・

若い世代がカメラ自体に興味関心を持ってくれるのは本当に嬉しいですが、
購入した若い方々もランニングコストのことなどを冷静に考え始めたら、

「普通のデジカメでイイよね」
「ていうかスマホでよくね?」

となる気しかしません。

一時的なブームで終わりそうな匂いがプンプンします。


ただ…今更ながらハーフサイズのフィルムカメラを発売する
リコーイメージングの強気なチャレンジ精神には
大きな拍手を贈りたいと思います👏👏👏


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