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バックカントリーと生理 アウトドアで本気で遊ぶ女性へ

バックカントリースキーにハマって8年、冬はほぼ全ての休日で雪山に登ってスキーを楽しんでいます。山頂からパウダースノーの斜面を滑走する時の快感が堪らず、より奥へ奥へと雪山に向かうようになりました。1シーズンに30以上の雪山に登って滑っている山スキーバムです。

女性に役立つ登山情報も充実してきた

登山日と生理日が被るのはよくあること。私と同じくアウトドアが趣味であったり女性アスリートは、きっとそれぞれに生理との付き合い方やノウハウをお持ちだと思います。最近ではスポーツやアウトドアアクティビティでの生理関連のお役立ち情報を多く見つけられるようになりました。山ガールや女性アスリートが生理との付き合い方について語る記事もリアルでとても役に立ちます。

私も、長くアウトドアで過ごす中で経験し得たこと、いろんなトラブルも経験した上で、今のところ「一番いいな」と思う方法を同じようなライフスタイルを送る女性に伝えたいと思いました。特に雪山と生理の付き合い方はなかなか情報が得られないので、これからバックカントリーを楽しみたい(楽しみ始めた)女性に、少しでも役に立てればとこの記事を書いています。


生理2日目に寒い中車中泊し一睡もできずにそのまま乗鞍岳に山スキーに行った6年前、頂上手前の急登で意識が飛びそうになった。当時は登山と生理の情報が少なすぎた。

経血カップはアウトドア女性の救世主

はっきり言いますが登山にナプキンは向いていません。動くとかさばるし蒸れるし不快です。1日8〜10時間くらいの行動になりますし、トイレが自由には行けない、トイレがないところも多い。とくに雪山だと寒さやリスクなどで余計にトイレに行きたくない。生理と山に行く日が重なった時、以前は夜用タンポンとパンティライナーを併用して対応していましたがやはり多い日だとドキドキでした。そんな中、フェムテックという言葉を少しづつ目にするようになった2年ほど前に「経血カップ」という存在を知り購入しました。当時は経血カップは2、3メーカー海外のものが検索で出てくるだけだったので、一番有名?なDivaCupをiHerbで購入。サイズが3種類あったのですが、あまりよくわからず「1」を購入。

30歳以上は1か2となるのですが、2でもよかったか。ただ、1と2は容量が3mlしか変わりません。生理の経血量は個人差がありますし他人と自分の量を比べることはできませんから何とも言えないのですが。私は多すぎることはない方です。それを踏まえて具体的な話はここから。

まずはサーフィンでそのありがたさを実感

湘南と宮崎でデュアルライフの私。そんなわけでサーフィンも好きです。湘南では家から自転車で10分くらいでホームポイントがあります、(冬は寒さに負けてサボりがちですが)サーフィンは日課で波が悪くなければ海に行きます。経血カップを知る前は、多い日は海には入らずそれ以外はタンポンで対応していました。2日目にタンポンでサーフィンしたときがあったのですが、海にあがって帰りの自転車で大変なことになりました汗 タンポンはその性質上どうしても海に長時間いれば水が入りますので、調子のって3時間くらい海に入って大失敗。それから多い日は海に入るのはやめました。そんな時に限って波がいいんだなぁ笑

黒い水着は生理中の味方、なんて

経血カップはシリコンです。タンポンのように紐もありません。外からの水の侵入も防ぎます。そして、容量も私が使っているDivaCup1は43mlで、一般的なタンポンは6~10mlらしいので(ちゃんとした情報をみると吸水量がg表記でした 。参考:https://www.jhpia.or.jp/standard/tampon/index.html )、3時間ほど海に入るサーフィンでも2日目だって問題なし。実際に使っていて、タンポンの紐から水が入ってしまうあの不安な感じが一切なく安心です。経血カップのおかげで水着一枚で入る夏のサーフィンも問題なく楽しむことができるようになりました。

長時間行動の雪山でも経血カップと吸水パンツがあれば大丈夫

経血カップ(DivaCup)はMAX12時間が使用可能です。そして夜用タンポンの3〜4倍の吸水量。そのため、朝イチの出発前に家や宿で装着して、そのまま夕方までもちます。テントで泊まるような縦走の雪山登山だと流石に交換が必要ですが、日帰りなら日の出前から行動して明るいうちに下山するようであれば大丈夫。バックカントリー後のお楽しみの温泉も行くことができます。山行中にトイレにいくことがあっても生理以外の日と同じように用をたせます。これ、ナプキンだったら、もうウェアに血がつかないかとか、真っ白な雪の上で血液混じりの尿がでるわで、ほんと気を使って大変。
容量十分な経血カップですが、それでも多い日はやっぱりちょっと心配ですよね。そんな時にナプキン併用は意味がない。ここでもう一つの重要なアイテム「吸水パンツ」があります。これも山で快適に過ごせるアイテムのひとつです。併用は吸水パンツをお勧めします。吸水パンツはお値段がなかなかのものが多いですが、去年ユニクロが吸水パンツを発売しました。私も持ってますがとても良いです。

吸水パンツは、生理になりそうな時の登山にもお勧めです。スケジュール的に、またお腹の感じ的にもなんか生理きそうな気配があって山に行く時に吸水パンツを履いていきます。ユニクロの吸水パンツはエアリズムなので、登山用の下着には劣ってしまいますが、綿パンツみたいな致命的な冷えにはなりません。吸水パンツは大抵は化繊でできているので汗をかくようなスポーツの場面でも使えます。

フェムテックの進化で女性はますますアウトドアを心から楽しめる

学生の頃、体育のときの生理の憂鬱、それは体調が悪いってだけじゃなくて、思いっきり体を動かしたいのに伸び伸びと体が動かせないこと。旅行やアウトドアの趣味で、休日の楽しみにしていたイベントが生理と被ってブルー。女性はみんなそんな経験をしてきました。「Blue Day」なんて言葉もあって、それが毎月1週間ある。生理痛は辛い、薬飲んでも痛い。その辛さ以上に、楽しいことが思いっきり楽しめないストレスの方が辛い。
私は、生理だからって我慢するのが嫌で、それで大好きなバックカントリーにも行って、貧血でぶっ倒れる寸前みたいなことも、下着が気になってしまって思う存分滑走できない、ということを何度も経験してきました。そんな中、やっと「思う存分」に山で遊べる相棒の経血カップや吸水パンツと出会って、ますます山に向かう男性とのハンデが少なく無くなって嬉しいです。それでもトイレなんかはやっぱり男性の方が気軽だなぁと毎度思います。これについてはまた別の機会にでも語りたいなぁと思っています。

まとめ バックカントリーを楽しむ生理日アイテム

  • 経血カップ:朝イチに装着して夕方〜夜までそのまま大丈夫

  • 吸水ショーツ:生理前の怪しい時/多い日に経血カップと併用/軽い日

  • ウェットティッシュ:生理日以外でもティッシュとセットで持ちましょう

  • ウールタイツ:私はメリノウールのものを愛用。薄手でも充分あたたかい。

  • 痛み止め:朝一には飲んでおきましょう。予備も持っていきましょう。

  • (おまけ)行動食にビーフジャーキー


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