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初のアニュアルレポート『イノベーションに地道に取り組む小さな会社の一年とちょっとの記録』を発行しました

読者のみなさま、初めまして。UCI Lab.にて広報のお手伝いしております渡辺優と申します。大手企業の新規事業開発の伴走支援をしているUCI Lab.ですが、知れば知るほど、その面白さは深まるばかり…

秘匿性が高いプロジェクトへの関わりがほとんどのため、なかなか公開できる情報が少なく、また積極的に伝える場を自ら設けてはこなかったため、秘密のベールに包まれたUCI Lab.。しかし親会社から独立して1年が経過する中で、既存クライアントとはまた別に、今年は「新しいつながりをつくる」という目標を掲げて、いくつかの試みを行ってきました。

常に自己研鑽を怠らず、自ら変容を続けるUCI Lab.。だからこそ、今の自分たちについて、何を伝えればよいのか、どう表現すればいいのか、悩みながらも、現時点を他の方々にも知っていただきたい...!という思いから、アニュアルレポートの作成にみんなで取り組むことにいたしました。

UCI Lab.はどんな思いで事業をしているのか、一年間どのようなプロジェクトを行ってきたのか、ご興味をお持ちくださっている方々、またイノベーション・エージェントとは何なのだろうか、新規事業開発に対して新しい視点を持ちたい方々へ、年末のお時間があるときに、ゆっくり、じっくりとお読みいただけたら幸いです。

なにか、気になることや興味をお持ちいただけることがありましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

noteでは、特にお伝えしたいページをダイジェストとしてお送りします。

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UCI Lab.とは

秘められていた(?)ロゴの意味について初公開しています!

メンバー

4名のメンバーについて、それぞれの役割や専門性はもちろんのこと、クライアントの伴走型支援に真摯に取り組む皆さんの人間味を伝えたいと、プライベートにおける関心事なども聞いてみました。

大切にしている3つのキーワード


UCI Lab.を語る上で大切なキーワードを改めて、代表の渡辺さんが文章にしています。日々大切にしていること、仕事への姿勢が特に伝わる文章ですので、じっくりお読みいただきたい文章です。それぞれ、広く聞くワードになってきたからこそ、UCI Lab.が長年向き合ってきた言葉の定義づけをご理解いただけたら幸いです。

生活者起点

ユーザー視点、顧客視点などといろいろな類語で語られますが、社名にまで託している「User Centerd=生活者起点」のUCI Lab.での定義をぜひ知っていただきたいです。プロジェクトの出発地点を企業ではなく、生活者を起点にすることで、彼らから見える世界や経験する物語を、共感的にわかることを大切にし、そのまま受け止める。この姿勢で、愚直に寄り添うからこそ見える結果を大切にしています。この姿勢を表現できるようなインタビューやリサーチ風景の写真を収めました。

対話的協働

クライアントとの伴走が多いUCI Lab.だからこそ、単なる協働ではなく、”対話的”協働を大切にしています。対話とは、平田オリザさんの説明などから「お互いの違いを尊重しながら議論をすることで、全員が納得できる方向性を見出したり新しい答えを生み出したりするプロセス」と定義し、クライアントとの業務はもちろん、組織内部においても良い対話ができているか、を大切にしています。このアニュアルレポートを進める際にも、その姿勢を感じることができました。

ケア&クラフツ

最近、様々なところで語られるようになってきた「ケア」の視点。ビジネスの世界においては、企業側の思いや効率が優先される傾向がありますが、UCI Lab.は「マーケティングをケアリングへ」と宣言して設立したこともあり、UCI Lab.が考えるケアの思いが綴られています。またクラフト(職人)的なイノベーションに対する思いを写真と共に表現しています。

プロセスについて

UCI Lab.はクライアントとお仕事をするとき、一つとして同じ型にはまる進め方はありませんが、ざっくりと大きな4つのプロセス(ほどく・共感する・つくる・届ける)について図式で表現しました。ーープロジェクトが始るときには、いろいろなものが絡まった状況から、クライアントとUCI Lab.の対話的協働作業を経て、だんだんと解きほぐされ、社会への贈り物になっていく…ーーデザイナー田中さんのイラストが、その過程を見事に表現しています。

第1期(21.9~22.8)の活動

繰り返しになりますが、秘匿性の高いプロジェクトに関わる機会が多いため、概要をお伝えする機会が限られる中、可能な限り写真を用いて、どんな活動を行ってきたか、まとめてみました。開発段階の支援が多いため、”実績”と一筋縄に表現することが難しいですが、インタビューを行った人数やワークショップの開催件数などを数字で表してみました。10年間の積み重ねになりますが、すべて内容を変えて行うワークショップは、248回も行ったとお伺いし、驚きました。

公開プロジェクト

UCI Lab.では独自で”基礎研究”と称したプロジェクトを人類学者や大学の研究室など、外部の方々と協働で行い、組織内部の研鑽研磨を続けています。他のnoteにもまとめているため、宜しければそちらも参照してください。

地道に取り組むイノベーション

2020年に出版した『地道に取り組む イノベーション』(通称:じみイノ)。イノベーションの過程を弊社代表の渡辺、人類学者の比嘉夏子さん、制度経済学者の北川亘太さんという3名がエスノグラフィックに記述する野心的な著書。読み進めるのに根気が必要な大作ですが、共感してくだださる方々がじわじわと増え、2022年6月に重版されました!
noteにてライナーノーツ をまとめています。

研修や露出実績など

改めてまとめてみますと、まだまだ積極的な広報活動はしていないものの、たくさんの登壇や取材の機会に恵まれました。イノベーション・エージェント。。。??と興味を持って取材してくださる記者さんも多かったです。

おわりに

少数のチームで、基本100%在宅ワークで働く中、UCI Lab.らしい「場のあり方」を考えた「野点(のだて)プロジェクト」。茶道の世界から着想を得て、持ち運べるワークショップのためのおもてなし道具一式をクラフトすることとなり、スウェーデン在住のソーイングデザイナー オルソン恵子さんの素敵なクロスと、UCI Lab. のデザイナー田中陽子のDIY による一点ものの力作が、丁寧な対話的協働の末に完成しました。オルソン恵子さんからは、メッセージもいただきました。

アニュアルレポートは、16Pに渡る大作となりましたが、これをつくる作る過程においても、組織内でも地道な対話を繰り返しながら、大きな苦労の末、発行にいたりました。この1年を通して、UCI Lab.の姿勢に共感を得てくれる方々が少しでも増えたり、新しい気づきをお届けできたら嬉しいです。

そして、イノベーションに対して、真面目に地道さや面倒くささを大切にする、独特なUCI Lab.にご興味をお持ちくださるメディアの方々、ライターの方々からの連絡もお待ちしております。

来年も、UCI Lab.をどうぞよろしくお願い致します。



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執筆

渡辺 優
埼玉県出身。地方の赤字旅館の再生事業やフィリピンのオンライン英会話運営、スタートアップ支援、まちごとホテルの広報を経て独立。現在は企業のコミュニケーション戦略の立案や広報業務支援に従事。須磨海岸に一目惚れをし、今年から神戸市の長田区に在住。







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