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捨てられない、なすの皮。温暖化の秋にできること

料理をすると、生ごみが出るのは仕方ない?なかなか終わらない夏が、考えるきっかけをくれました。


秋なのに夏

朝起きると空気がすーっと冷たくて「やっと秋が来た」と喜んだのも束の間。窓からギラギラと陽射しが差し込み、「なぁんだ、まだ夏だったんだ」とがっかりする。そんな日々を積み重ね、気が付けば、もう10月。秋なのに最高気温が30℃なんて、こどものころは考えられなかったな。ここ最近のあまりの暑さに、環境のことが、なんだかすごく心配なのです。

もったいないは、ほっといていい?

料理をすると、ごみが出ます。料理するほど、捨てる機会も増えていきます。根菜や果物の皮、葉物の外葉、賞味期限が切れた食品。料理のたびに出る生ごみが、急に気になりだしました。
待てども、待てども終わらない夏が「なるべく捨てない工夫をしたら?」と、ふと、立ち止まるきっかけをくれました。

食べものを捨てると、気温が上がる?!

生ごみについて調べてみると、なんと、食べものを捨てることは地球温暖化の一因になるんだとか。水分をたくさん含んだ生ごみは、焼却するのにエネルギーが余計必要で、CO2も排出されます。生ごみを埋め立てれば、CO2よりも温室効果の高いメタンガスが発生します。生ごみが地球に与える悪影響は、自動車の排ガスとそれほど変わらないのだそう。
そんなこと何も知らずにウン十年、食材をぽいぽい捨てていたとは、おそろしや…。

なすの皮はきんぴらにしよう

さて、嫁も喰いたい、おいしい秋なす。なすは皮をむいて電気圧力鍋で蒸すと、ふかふかでとってもおいしくなるのだけれど、困るのが、余ってしまう、なすの皮。捨てたくないから調べてみると、おいしいアイデアがありました。「なすの皮のきんぴら」です。

なすは皮をむいたら、実と皮を水にさらして、アク抜きします。

なすの皮はピリピリ感のもと。皮は水に長めに浸すと、ピリピリがおさえられる印象です。

なすの実は、先に電気圧力鍋で蒸しましょう。

皮をむいたなすは電気圧力鍋で蒸すと、加熱ムラなく、ふかふかに。

実を蒸している間に、なすの皮を調理しましょう。フライパンにごま油を熱して、水気を切ったなすの皮を炒め、醤油、みりん、砂糖を絡めて甘辛く味付け。

醤油:みりん:砂糖を1:1:0.5の割合にすると、おいしい(わが家流です)。
蒸したなすはマリネ液に漬けて冷蔵庫へ。暑い秋に【蒸しなすのマリネ】おすすめです。

問題はエンドレス

なすの皮で味をしめたら、大根の皮もきんぴらに。レタスの外葉は、焼きうどんの具に使う。消費期限の切れやすい油揚げは早めにまとめて煮ちゃうなど、小さな工夫を重ねるようになりました。「生ごみを出さないようにしよう」と意識を変えるだけで、わが家の食品ロスは、目に見えて減ってきたのです。

そうすると今度は、料理するたび、食べるたびに出る、プラスチックのトレー、包装、容器など、プラスチックごみの多さが気になり始め…。

もっといえば、電気圧力鍋で使う電気も気になりますね…。「電気を使ったら、地球に悪いよね?」「太陽の光で加熱するとか(よくある、炎天下で焼く目玉焼きみたいに)、電気を使わない料理を研究した方が、ためになるんじゃないの?」とか、ぐるぐる考え始めて、もはや、沼。


電気圧力鍋で作る【蒸しなすのマリネ】
詳しいレシピはこちらから(個人ブログに遷移します)

参考書

■なすの皮のきんぴらを教えてくれた本
「暮しの手帖 別冊 おいしく食べきる料理術」

食べものを大切にするアイデアが満載。2020年のコロナ禍に出版された本だけど、今読んでも新鮮!中古本で入手できます。


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