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映画版【空飛ぶタイヤ】観ました



毎週土曜日は、子供たちを寝かせてから、夫とお酒片手に映画鑑賞会しています。


今さらですが【空飛ぶタイヤ】を観ました。

Amazonプライムで観るので、☆4以上で検索して出てきたものの中から選んでいます。

池井戸潤さんの書籍が初の映画化という事で結構話題になっていた記憶があるような...?

【あらすじ】


小さな運送会社である日起こった脱輪事故。
たまたま道を歩いていた親子連れのお母さんが亡くなってしまいます。

社長(長瀬智也さん)は最初、整備不良を疑い、担当した若手の社員を叱責します。
ところが彼がしていた整備はとても細やかで、決められた項目以外にも独自にチェック項目を増やしたとてもしっかりしたものだった。

一方的に事故原因は「整備不良によるもの」との調査結果が出され、赤松は容疑者となる。
会社は倒産寸前に追い込まれ、遺族からは怒鳴りつけられ。

しかし赤松は、事故原因は「車両の構造上の欠陥」ではないかと疑い、製造販売元であるホープ自動車に戦いを挑みます。


【出演者が豪華】


まず出演者がめちゃくちゃ豪華です。

長瀬さんはこういう役、似合いますね。
情に熱くて男気があって。

個人的にIWGP世代(プロレスではない)なので、まこっちゃんが大人になったらこんな感じかなとか思っちゃいました。

赤松の妻に深田恭子さん
刑事役に寺脇康文さん
ホープ自動車社員にムロツヨシさん、ディーン・フジオカさんなどなど....。

悪役の岸辺一徳さんは、なんだろう、この方本当に悪役似合いますよね。笑
ちょっと良い役やってても灰汁があるというか。

ずいぶん贅沢な使い方で高橋一生さんも出演されています。


【実際に起きた事故】


この話は2002年に横浜市で起きた脱輪事故が元になっています。
2000年に内部告発によって三菱自動車によるおよそ23年間のリコール隠しが明らかになりました。

ところがその調査対象期間が2年間に限定されたため、全てが明らかにはならず、三菱自動車は1997年以前の欠陥を隠蔽し続けて、対象車両の欠陥対策をしなかったそうです。

そのため、内部告発のあと、2件の死亡事故が発生しています。


【分かりやすい対立構造】


そのまんま「中小企業」対「大手企業」です。

だいたいの人は中小企業がんばれー!の目線で観てしまうと思います。
ただ、大手企業がまったくの悪かと言われると、
その中でそれぞれの立場があってそれぞれのやり方で戦っているので、完全な悪はホープ自動車の常務取締役である狩野(岸辺一徳さん)くらいかも。
大手企業ならではの、きれいごとが出来ない世界(大手勤めた事ないから知らんけど)の中で苦しんでいる人たちもいて、会社の利益、自分の利益と正義とそれぞれ辻褄を合わせながら働いているんだなぁという感じ。


一筋縄ではいかない感じが見応えがあって良かったです☺︎

【まとめ】


映画を観た後に、他の人のレビューを見るのが好きです。同じ物を見てみんなはどう感じたか知るのが面白いからです。

中小企業のサラリーマンはもちろん、イケメン好きな女性たちも楽しめる


というレビューがあって、納得。笑

確かに、ディーンフジオカさんの役、彼じゃなかったらもっと嫌なやつに感じたかも。
最後の最後でおいしかった高橋一生さんも。

【余談】


事故の概要を知りたくてWikipediaで調べました。

この事故で死亡した女性の遺族である母親が、約1億6550万円の損害賠償を三菱自工に請求する訴訟を起こした民事訴訟では、2007年(平成19年)9月、三菱自工に550万円の損害賠償支払いを最高裁判所が命じ、確定判決となった。このとき、原告の訴訟代理人を担当した青木勝治弁護士は、損害賠償金を代理人である自分の銀行口座に振り込ませ、遅延損害金を含めた約670万円を預かった。しかし、訴訟当初の約1億6550万円の請求額を基に、弁護士報酬額を約2110万円と算定し、「自分が預かっている約670万円と相殺する」と通知して、原告に対して損害賠償金を一切渡さなかった
2010年(平成22年)6月、横浜弁護士会は「当初550万円としていた賠償請求額を一方的に1億6550万円に増額し、これに伴う報酬の変動についても、原告に説明せず、いきなり2000万円以上という高額報酬(最高裁判所で確定した賠償額は、当初の請求額である550万円)を原告に要求した」などとして、青木勝治に対して弁護士業務停止6か月の懲戒処分を下した。


引用:三菱リコール隠しWikipediaより


嘘でしょ?
鬼畜かなにか・・・?


********


もともとは誰かの個人的な狡さが、巨大な悪となって、多くの人の人生を変えてしまった事故だと思いました。

そして自分自身も運転するときには、ものすごい殺傷能力を持った鉄の塊に乗っていることを肝に命じなければいけませんね。


スカッとしつつ、考えさせられる映画でした。
ドラマ版があるみたいなので、そちらの方がもしかしたら細かいところまで描かれているかも??
チェックしてみようと思います☺︎

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