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組織の成長を阻む言葉の壁:解釈のズレをどう乗り越えるか

なにか会社で広く人を集めて議論する場や、普段の業務で議論する場でも、常々思うことがあります。

それは、発せられる「言葉=文字による表現」というものは、「時間的にも空間的にもある瞬間を切り取ったもの」であって、「概念の広がり」や「言葉に貼り付いている経験」を汲み取って解釈するのは、受け手に委ねられてしまうということです。

だから「発信側」と「受け手側」の「思い/意識/認識」は絶対にズレる。このズレをあらかじめ無くせば議論の精度は高まる。しかしズレがあるがゆえに、多様性を生み出し得る。

普通に考えると、前者は 組織が 直線的に進むために最も効率性が高いが硬直的になりやすい。後者は方向転換する時の柔軟性が高いが、普段のスピードが遅い。

理想的な姿は「普段は柔軟を志向しつつ、こうと決まれば直線的に進む」とでも言いましょうか。

そしてそれを人の集まりである組織 に対して可能とするのは、絶妙な抽象度の「言葉」によって志向/行動が「方向づけられている」状態なのだと思います。

その「言葉」が 企業によっては、創立理念だったり、ミッションだったり、パーパスだったりするわけですが、そこで抽象度が高いと、またしても受け手にとって解釈の幅が出すぎてまとまりに欠けてしまう・・・

こうしてまた位相を少し変えて、「言葉の解釈は受け手に委ねられる」という冒頭の課題に立ち返ってきてしまいました。

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