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【書評51】2割に集中して結果を出す習慣術 古川武士 (著)
優先順位がつけられず、全部の作業に全力で取り組む、、
ボクの働き方のスタイル。
当然、いい結果は出せなかった笑
よくビジネス書で言われるように、仕事で重要なのは「2割」。
主に、企画とか頭を使う仕事が重要だといっているのだと思う。
しかし、現場で作業ばかりしてきたのでどれも緊急性が高く、重要なものばかりだった。
ボクが経験してきたのはパン工場、セールスドライバーなど、、
作業は膨大にあり、常に何かの作業におわれている感じだった。
それでも、いつも余裕を感じさせる先輩はどの職場にもいた。
決して、作業量が少ないわけではない。
それでも、時間通り終わるからすごいなぁと想っていた。
筆者紹介
古川/武士
習慣化コンサルタント。習慣化コンサルティング株式会社代表取締役、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー。3万人以上のビジネスパーソンの育成と1000人以上の個人コンサルティングの現場から「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。オリジナルの習慣化理論・技術を基に、個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援を行っている。2016年には中国で6000名規模の習慣化講演を行い、本格的に海外進出も始めている
内容
習慣化コンサルタントの筆者が、完璧主義を脱して最善主義になるための方法を教えてくれる本。
完璧主義とは性格だから直らないのではないか、と思うかもしれないが大丈夫。
本書によれば、習慣を変えれば完璧主義から最善主義になれるという。
最善主義とは、力の入れどころと抜きどころを見極め、限られた時間で最大成果を出すこと。
筆者の経験によると、完璧主義のビジネスマンは不利だという。
・効率を阻まれる
・巨大なプレッシャーが生まれる
・失敗を恐れる
・自己嫌悪に陥りやすい、など
変化の激しい時代だから、チャレンジしていくことが大事。
時代に乗っていくためにも最善主義を目指ししたい。
0章では、完璧主義の診断テストがある。
ボクは、全体的に完璧主義の傾向があることが分かった。
気になる方は、本書を読んでやってみるといい。
1章では、短時間で仕事を終える方法について書かれてある。
完璧主義の人は、結果にフォーカスするのではなくガンバルことに美徳を感じている。
一方で、最善主義の人は結果にフォーカスしているから、より速く簡単にできる方法はないか柔軟に考えることが出来る。
また、完璧主義の人はまとまった時間でしか仕事をしようとしない。
一方で、最善主義の人は移動などのスキマ時間を上手に活用できる。
移動しながら構成や内容を考え、デスクですぐに取りかかれるようにしているから効率的。
細切れなスキマ時間も、一日単位で見るとかなりの時間になる。
2章では、効率的をあげる方法について書かれてある。
完璧主義の人は自分本位に考える傾向があるという。
一方で最善主義の人は、相手本位で考える傾向がある。
ビジネスでは、相手のニーズを満たすことが重要。
どんなに丁寧に仕上げても、相手の求めるものでなかったら意味がない。
そういう意味で、相手のニーズからスタートする方が効率的。
3章では、失敗を恐れない方法について書かれてある。
完璧主義な人は石橋を叩いて渡るのに対し、最善主義の人は見切り発車するのが特徴。
ビジネスでもなんでも、結局やってみないと結果はわからない。
準備に時間をかけるのも大事だが、いつまでも始められない。
だったら、ある程度のところまで来たら勢いで初めて、修正しながらすすめばいいという。
ホリエモンはまさに最善主義。
自分で事業をやっている時、仕事を受注してからわからないところを猛烈に勉強して仕上げたという。
4章では、精神的な余裕を作る方法がわかる。
完璧主義な人は時間的な余裕がない一方で、最善主義の人はゆとり時間を作るのがうまい。
ゆとりがないと焦りに繋がり、冷静な判断がしにくい。
元安倍首相は激務の中でも、夜時間があれば海外のテレビドラマを観ていたそう。
そうした精神的なゆとりが、一国のリーダの心を支えていた可能性は高い。
だからゆとり時間は、意識して取りたい。
5章では、他人の力をうまく活用する方法を教えてくれる。
完璧主義な人は他人に厳しいルールをかしてしまいやすい。
一方で最善主義の人は、他人のミスに寛容な傾向がある。
結果的に、最善主義の部下はのびのびと仕事をすることが出来、成果に繋がりやすい。
だから、自分と相手でルールを変えると効果的。
また、ミス一つとっても、だれもがしやすいミスは寛容になるのが賢明。
心に残ったところ
海外の強豪チームの練習時間は日本より圧倒的に短い。日本だと5,6時間練習するところを海外だと2時間です。
ラグビー日本代表に就任した平尾監督は当時、練習時間の大幅な削減に取り組んだ。
6時間練習があると思うと、無意識に選手は力をセーブしやすいから。
結果的に、長時間練習は効率が悪くなる可能性が高い。
しかし、練習時間が短いとなると、最初から全力で練習に取り組める可能性が高い。
ダラダラ長時間練習するよりもガツンと短時間やるほうが効果的なんだと分かった。
人は時間があると思うと、心にゆとりが出来て手を抜いてしまいやすい。
だから、練習だけでなくデスクワークでも時間に制限を持ってやると、自分の能力を最大限発揮できるだろう。
就業後すぐに好きな人とのデートの予定がある日は、誰しもいつもの何倍もの集中力を発揮できたはず笑
中谷さんのように、企画書はその場で提出、会議は10分で終える、お礼状はすぐにファックスする
ビジネス書作家として有名な中谷彰宏氏。
彼は、効率的に速く行動することで周りの人に感動を与えている。
速さが尋常ではない。
会議は決断に時間がかかるから立ってやるといい、すぐに次の現場に行けるようにコートも脱がないとか。
さらに、企画書は10分で仕上げろという。
キレイにパソコンでまとめることは本質ではないから、手書きで書いてもOKなんだとか。
お礼状も郵便だと早くても翌日になるが、FAXだとすぐにお礼を伝えられる。
スピードを速くすると、感動を与えられるというお手本。
まとめ
完璧主義の自分にとっては、学びしかなかった。
完璧主義の人が陥りやすいのが、考える時間とか準備。
結局、やってみないとわからないことって多い。
もしかすると、いらない準備とか心配とかしている可能性もある。
それに、考えている時間って結局何もうまない。
だから、思い切って飛び込んでみてそこから考えるってのがいいなとおもう。
自分への戒め。
結局、行動しないと仕事も恋人も手に入らない。
時間制限して、一点集中。そして、詰めすぎずに心にゆとりを持つ。
ガンバルことでなくて、結果にフォーカスしてやり方を柔軟に変える。
これで完璧主義の人も大丈夫笑
筆者に感謝。
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