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【ビジネス本書評600分の26】科学的に自分を思い通りに動かす セルフコントロール大全 堀田秀吾 (著), 木島豪 (著)

「集中できずに、残業になってしまうことが多い、、」
「体に悪いとわかってるけど、ついつい食べ過ぎてしまう、、」
「やる気が出なくて、先延ばししてしまう、、」
こんなお悩みをお持ちなら、本書が役に立つだろう。

本書では、科学的に自分をコントロールする方法を教えてくれるため。

・本当はやるべきことがあるのだけど、自分の意思に負けて先延ばししてしまう。
・あとで大変な目に遭って後悔する。

上記のことをこれまでにボクは何度繰り返してきただろうか。
今やったほうがいいのはわかっているけど、ついサボってしまう。

振り返っても、そんな人生だったなと思う。

だから、仕事でも勉強でも結果を出せなかったのかと思うと、胸が痛い。
後悔先に立たず。

だけど、人生は長い。
気づいた時が人生で最も若いから、何歳からでも人生はやり直せる。

生きていく中で最も付き合いが長いのは自分。
にもかかわらず、自分のことを理解していないという矛盾。

自分を思い通りに動かせたら、どんな夢だって叶うんじゃないだろうか。

本書を読んで少しでも自分を思い通りに動かせるようになれたら、、
そんな思いで手に取った。

著者について

堀田秀吾(ほった しゅうご)
1968年熊本県生まれ。明治大学教授。言語学博士。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了・博士課程単位取得退学。
専門は司法におけるコミュニケーション分析で、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな分野を融合した研究を展開。コメンテーターとしてメディア出演も多く、活動は多岐にわたる。著書に『科学的に元気になる方法集めました』(文響社)、『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全 科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)など。
木島豪(きじま ごう)
東京医科大学卒業後、東京医科大学病院循環器内科へ入局。循環器専門医と内科認定医を取得後、平成 20 年に医療法人社団EPIC DAY東京メディカルクリニック平和台駅前病院の院長に就任。老化防止と体質改善を行う治療法に着目し、内科、皮膚科などの一般診療を主に行いつつ、予防医療を目的としたアンチエイジング内科を併設。

内容


大学教授と医師がタッグを組んで、色々なシチュエーションごとに自分を動かす方法を教えてくれる本。

生活していく中で、だらだらして時間を費やしたりやるべき行動を取れないケースは誰しも一度は経験してきただろう。

本書では、そんな時にどうすれば思い通りに自分を動かせるのか、科学的な根拠を元に紹介。

人間の体って、脳に命令されて動いていると思いがちだが、実は違うそうだ。
体が一瞬先に動いて、刺激を脳が受け取って指令を出すという。

確かに、楽しい気分だから笑うというより、笑うから楽しい気持ちになる場合が多い。
下を向いて歩いていたら、落ち込みやすくなったり不安なことを考えがちになるのと同じように。

だから、自分を思い通りに動かすには、「具体的なアクションを起こす」ことが大事。
具体的なアクションを100個以上も具体的に教えてくれる。

本書は、大きく分けると4章に分けられる。

・仕事のずるずる
・生活のダラダラ
・体のずるずる
・心のダラダラ

そして、ありがちな悩みに具体的に答えてくれるというもので、非常にありがたい。
全部完璧にやっているという人は、本書を読む必要がないからオススメはできない。

だけど、生活していて上記の悩みを抱えている人は、本書を読めば必ず参考になるだろう。


心に残ったところ


心に残ったところを一部抜粋して紹介する。

やる気を出すには、とにかく「やる」しかありません。得体の知れない「やる気」というものをどうにか探して、盛り上げようとするのは、はっきり言って無意味な努力

人にやる気なんてものは存在しない。
やる気があろうがなかろうが、とにかく行動することでしかエンジンはかからないということだ。

試験前に何気なく掃除を始めたところ、大掃除にまで発展して後悔した経験がある人もいるだろう。

ボクはその一人。
だから普段、やらないことや、やりたくないことでも1、2分だけでもやってみる。すると、気づいたら30分くらいできてる場合もよくある。

つまり、最初の一歩を踏み出すまでのハードルが異様に高いということ。

やる気を出す方法を考えるのではなくて、どうやったらやり「始められる」かに注力したほうが良さそう。

始めてしまえばこっちのもんだ。


ネットサーフィンのような頭を使う作業は休憩にならない

リモートワークや資格の勉強などで、休憩中にスマホを見てしまう人もいるだろう。

しかし、休憩しているようで実際、あまり休憩になっていないから注意が必要。
本書では、コーヒーを飲んでストレッチしたり、瞑想などする方法がすすめられている。

確かにそのほうが脳がリフレッシュして、もう一度集中して作業できるだろう。

だから、スマホやネットを見るのを最小限にすると、集中力が持続し生産性が上がる。

こうなりたいという理想の未来ではなく、こなままだとダメだという実質的な害がある未来を想像すること

長期的にネガティブな影響があると知らされると、人は食欲が減るという。
だから、不安が人に与える影響は大きい。

朝のニュースではネガティブなものが多い。
人の生存欲求を刺激して視聴率を獲得しようとする思惑があるのだろう。

人はネガティブな情報ほど、気になってみてしまうものなのかも知れない。

だから自分に置き換えてリアルに5年後、10年後を想像してみるといい。
もし思い描いたものと違うなら、今日からモチベ高く行動できる可能性は高いだろう。

なりたい姿を目指して努力するのもいいが、「こうなりたくないから努力する」というのも効果的

まとめ


本書を読んで、自分を動かすコツがわかった。

ボクは以下のことを実践。

・休憩中にスマホをたくさん見るのをやめた。
・30分ごとに休憩。
・小さくてもいいからとにかく始める

めちゃめちゃ斬新な方法ではないかも知れない。
だけど自分一人を動かすためなら、十分効果的な方法ばかりだと思った。

ちょっとやり方を変えただけだが、集中力が上がったし疲れにくくなりつつある。

ここまでご紹介したのは、本書のごくごく一部。
ついついだらけたり、自分に甘くなりがちだったりする人は、本書を読んでみるといいだろう。

必ず、得るものがあるだろう。
あとは実践あるのみだ。

筆者に感謝。



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