見出し画像

【書評50】キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ 森瀬 繁智(モゲ) (著)

怒る以外の方法を知らないか。。
ボクはきっとそうだと直感した。

会社で働いている時も、家族と一緒に暮らしている時もそう。
コミュニケーションが苦手で、「冷静に話し合う」ということがうまく出来ない。

だから、言いたいことがあっても我慢して言わないか、我慢し続けた結果、爆発して怒るという二択だったように思う。

原因はなんなんだろうと考えたが、子供の時からの積み重ねで、苦手なコミュニケーションに目をつむり続けてきたのが大きい。
そのつけが今、回ってきた感じだ。

親との関係は、正直あまり良くなかった。
それに、職場の上司ともだ。

やはり、自分の意見を押し殺して言わなかった事が大きいなと思う。
そして、相手に言われて続けて怒りが爆発するという悪循環。

本書は、タイトルにもあるように人とのコミュニケーションの可能性を広げてくれる一冊なんじゃないかと思った。

怒るってあまり良い解決策でないことは分かっている。
怒られて嫌な気分になってばかりだったからだ。

怒る以外の方法を知れば、人ともっとうまくコミュニケーションが出来る。
そんな希望を持って、本書を手に取った。

筆者紹介


森瀬繁智(モゲ) (もりせ・しげとも)

お金の気持ちと成幸の専門家。
一般社団法人お金の気持ち研究所代表理事。
株式会社WaLife代表取締役。
20代の頃は、土下座をしてお金を借りるぐらい、ど貧乏だったものの、「怒らない生活」を始めることで、人生が次々と好転し、人間関係や恋愛、お金等の問題を瞬く間に解消でき、「幸せなお金持ち」の仲間入りを果たす。
主に女性起業家をコンサルしており、年商2000万超えのクライアントを多数輩出。
個別セッションは超高額にもかかわらず、予約は数ヶ月待ち。
「1回のセッションで人生20年分を飛び越える効果が出る」と言われ、
クライアントの長年の思い込み(ブロック)を笑いで一刀両断。
そのアドバイスは予想のはるか斜め上から飛んでくると言われる。
海外セミナー(ドバイ、香港、マカオ、シンガポール、バリ、ラスベガス、ハワイなど)も大盛況。
著書に『LOVE & MONEY(愛とお金に満たされる4つの法則)』『お金持ちスイッチ、押しちゃう? 』(共にマキノ出版)、『すごい! お金持ちチェンジ』(KADOKAWA)がある。

内容


この本は女性起業家をコンサルして多くの成果を残してきた筆者が、「怒り」との向き合い方や、怒る以外の解決策を教えてくれる。

人に怒りをぶつけてしまう人の原因は、怒ることで人が言うことを聞いたという成功体験があるからだという。
すると怒る以外の解決策がないため、毎回怒るという悪循環になる。

筆者は、怒っている人は怒りたくて怒っているという。

例えば、怒る相手がものすごいイケメン俳優やグラビアアイドルだったら怒りがわかない人もいるだろう。
もしくは、マフィアの息子さんとか恩人の知り合いの人とか。

そこで、どうすれば怒らないでいられるかを教えてくれるのが本書。

怒らずに楽しいことに目を向けると、人生を好転させることにつながる。
実際に、筆者のクライアントさんは人間関係が良くなったり業績が上がったりしたそう。


1章では、怒りの感情を持ち続けることのデメリットを教えてくれる。

怒りは、うまく使えば自分を向上させる強力なエンジンとなる。
しかし、怒りを持ち続けるとエネルギーを消耗してしまう。
だから、プラスにつかえるようにしたい。

一番いいのは、自分の成長に怒りを使うこと。
自分の中に溜め込まず、人に八つ当たりもしないのがポイント。

運動や趣味、笑いで解消しよう。


2章では、怒らない体質になる方法を教えてくれる。

ポイントは、睡眠、食事、運動、勉強。
基本的なことだが、自分の機嫌をとるために重要。

特に大事なのは睡眠。
実際、筆者のクライアントさんでも睡眠不足を改善するようアドバイスしただけで、業績が改善した人もいるとか。

この世の一番のパワースポットは、寝室笑


3章では口ぐせ、考え方を改善すれば、怒りをコントロールできると書かれてある。

相手に怒りそうになったら「間違っている」ではなく、「違っている」と考えればいい。
お互いに「自分が正しい。お前が間違っている」という思いが、人と人の争いの原因になる。

夫婦喧嘩だって、国同士の戦争だってもとを正せばそうだろう。

だから、お互いに違いを認めあえれば争いはなくなる。
始まりは、「違い」を認めることから。


4章では、悪意のある相手をかわす方法や、苦手な人間関係の捉え方を教えてくれる。

筆者は、嫌な人間関係からは逃げていいという。
もし、家庭や職場など逃げられない人間関係の場合、学びが終わっていないようだ。

今いる環境から学んで成長すれば、苦手な人は自然といなくなるか気にならなくなる。

だから、問題がある人間関係からは逃げるか距離を取る。もしくは、成長して気にしなくなるかのどちらかを選ぶと効果的。


5章では、カッとなった時に怒りを鎮める方法を解説してくれている。

ムカッとすることを言われたら、行動するエネルギーに変える。
すると、自分を大きく成長させられる。

相手が失敗して自分に被害があっても、怒らずに逆に相手を心配するようにする。
すると、相手からは絶大な信頼を寄せてもらえることに。

怒りは取り扱い次第で、自分にとって大きな武器となる。
であれば、積極的にプラスに使うようにしたい。


6章では、怒りを感謝に変える方法を学べる。

最初のうちは、怒りは自分を変える原動力になってくれる。
「見返してやる」という思いがきっかけで、起業に成功したり恋人を作ることが出来たりする。

しかし、そのままではネガティブな影響を受ける場合があるので、感謝のエネルギーに変換すると効果的。


心に残ったところ


嫌な仕事でも働けばお金はもらえるけど、イヤな人のことを考えてもお金はもらえません(笑)

家に帰っても、つい嫌いな人のことを考えてしまう。仕事中もイライラ。。
それでは、だれも得しないなと思った。

こっちは相手のことをめっちゃ憎んだり嫌ったりしていても、相手はすやすやと寝ている、、
そんな状況なら、悩んでいるのがいかにもったいないことか。

ベクトルを相手に向けるのではなくて、自分の方に向ける。
今自分がやるべきことはなんなのか?
成長と改善だけに目を向ければ、相手のことは自然と気にならなくなるなと。

目標がないと人はだらけてしまうから、いつまでにこれを達成するって決めると、いい意味で他人の事を考えている余裕がなくなっていい。


「あなたがどれくらい、他人を受け入れられるか」は、「あなたがどれくらい、自分を受け入れているか」ということに比例します。

つまり、相手のことを許せなかったりいらいらしやすい人は、自分のことを受け入れるのが最も効果的。

ボクはまさにこのパターンだ。
自分のことを受け入れる方法って、セルフイメージを高めることとイコールだと思う。

だから、自分を大事にすると良い。
直感で「行きたい」「やりたい」と思ったことを実行してあげたり、美味しいご飯を食べたりお風呂でリラックスする時間を作るのもいい。

自分のことを受け入れられていない人って、自分のことを大事にできていないケースが多いだろう。
自分の予定を一番大事にする、位で行動すると自分を大事にできるようになる。

だから、自分とのスケジュールこそ死守笑


まとめ


怒りはあくまで自分を高めるために使うもので、人に使うもんじゃないとわかった。

怒られた方も怒った方も、だれも得しない。

怒る以外でも人に伝える手段はある。その方法は、本書を読めば分かってもらえる。

本書を通して、怒りに対する向き合い方が変わった。
怒りの感情はないほうがいいと思っていたが、付き合い方次第ではじぶんにとってプラスに出来る。

だから、今度からイライラしたら体を鍛えまくってやろうと思う笑
怒りを発散できるし、体やメンタルを鍛えれれて一石三鳥。

怒りやすい人や怒りとうまく付き合っていきたい人は、本書を読めばかなり生きやすくなるだろう。

筆者に感謝。






この記事が参加している募集

#読書感想文

190,642件

#やってみた

37,164件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?