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【ビジネス本書評600分の27】無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語 竹之内 教博 著

ちょっと胡散臭い、、

タイトルを見ての率直な感想。
失礼ながら、本書を読むまで、筆者のことを存じ上げていなかったからそう感じてしまった。

しかし、Amazonレビューを見てみると、なんと1000件近くもあって高評価ばかり。
これは是非とも読んでみたいと思った。

筆者は普通の家庭に生まれ育ち、大学を中退して美容師に転身。
その後、全身もみほぐしの店「りらくる」を起業して大成功した方。

小学生の時いじめられていた話から高校時代にバンドに明け暮れる話、起業する前の失敗談などが赤裸々に書かれている。

正直、よくある成功者の自伝的な内容なんだとちょっと思っていた。
成功している人って、努力量が半端ないから普通の人には真似できないケースが多い。

そして、この人は特別だから、という感想を抱いて読む前と変わらない日常を歩む事になる。
ボクは、それに当てはまる典型的な人物だからよくわかる。

本書も、高評価だからという理由で手に取ってみた。

あと、少しでもお金持ちになれるヒントを得られたらいいなと思いながら、、


著者について

竹之内 教博(たけのうち ゆきひろ)
1977年生まれ、大阪府出身。
りらくる創業者、株式会社T'sインベストメント会長。
高校卒業後、大学を4ヶ月で中退し、大阪堺市の美容室で勤務。美容師からヘアカラー講師、5店舗の統括ディレクター、数十社に及ぶ美容室のコンサルティングを経験。自身がよくリラクゼーションサロンを利用していたことをきっかけに、2009年、31歳の時に『りらく(現りらくる)』をオープン。わずか7年で全国直営600店舗規模にまで拡大し、2度にわたって英大手投資ファンドに90%の株を約270億円で売却。現在は、店舗経営のノウハウを活かし、タピオカ、コッペパン、高級食パンなどの飲食店経営、店舗マニュアルをクラウド上で管理ができるIT・通信関連事業、室内遊園地の運営、化粧品・健康食品のEC販売事業、M&A・事業承継事業、有料職業紹介事業、大阪ミナミのクラブ運営など10以上ものビジネスを立ち上げ、さらに20以上の企業に投資し、快進撃を続けている。

内容紹介


本書は、起業家で多くの成功を収めた筆者が会社を経営して成功する方法や、サラリーマンとして出世するための方法を教えてくれる本。

本書の核となっているのは、成功するために「真似する事」だ。

筆者は、子供の時から、真似することで常に成功し続けてきた。

中学生になった当初、筆者は勉強ができなかったという。

家から1時間半かけて通学し、サッカー部に所属。
なかなか勉強する時間を作れない。
それでも、負けず嫌いの筆者はなんとかしようと、学年トップの加藤くんの行動を真似するように。

加藤くんは何時間勉強していて、教科ごとにどんな勉強をしているのか、勉強法は?
など、加藤くんのやっていることをそっくり真似たそう。
結果、学年で1位となり卒後するまでキープしたそう。

しかし、1番になってからもすごいとは言われるものの、誰も勉強法を聞いてくることはなかったという。

この経験から筆者は、1番になる方法は1番になる人が知っていて、聞いたほうが早いし、真似するのがいい、とわかったそう。

大学を中退して美容師になってからも同じ。
アシスタントの時はスタイリストのように振る舞い、スタイリストの時は店長のように振る舞う。

すると、わずか1年でスタイリストになり、10代で店長に。

それから、他店舗に引き抜かれて統括マネージャーを任されたときも、大阪で最も売れている店を見学。

そこであることに気づき、店で導入したところ、大きく売り上げをアップさせる。

その後りらくるを起業するときも、売れている店のやり方を徹底的に学んで店づくりに活かしたそう。

ビジネスでは斬新なアイデアがもてはやされるが、そうじゃない。
1番の人から徹底的に学ことで、大きな成功を収められる。


心に残ったところ


ここからは、特に心に残ったところを紹介する。

何かの真似をすることに人より抵抗感が少ない

この一言に筆者の考えが詰まっている。

子供の時から、自己流でなく真似をするほうが結果を出せるとわかった筆者。

ボクはつい、自分流でやってしまうことが多い。
それは、子供の時だけでなく大人になってからもだ。

結果が出ていないにもかかわらず、「その考えは自分には合わない」「自分に向いていない」とか言い訳をしてしまう時がある。

そして、いつまで経っても結果が出ない。
ブログがいい例だ。

ブログについてはクニトミさんから学んでいる。

クニトミさんは、昔から人気ブロガーだったマナブさんのサイトを何度も読み込んで、いいところを真似したという。
そしてマナブさんの教材も買って、タイまで会いに行ったこともあったそう。

結果、月収1000万円を稼ぐまでに。
もちろん、クニトミさんの行動力や運も原因のうちだろうが、1番の人から学ぶという姿勢がポイントになったのは事実。

だから結果が出るまでは、言われたことを100%やるくらいの姿勢が大事だと思う。

サラリーマンであれフリーランスであれ。


上司が抱えている仕事の内容を積極的に知って、調べて、考えて、その上司が出さなければならない答えをあなたがどんどん提案していく

出世するための方法の一つ。

サラリーマンに限らず、フリーランスも同じだ。
上司の仕事を自分がやることで感謝されるだけでなく、自分の成長につながる。

それに、上司が出世するとなったら、次を任される可能性は高いと思う。

基本的に受け身では成長の機会は限られるなと思った。


ブロガーのクニトミさんは、WEBマーケ会社の編集長をしていた時がある。
その時、文章を書くだけでなく、構成やキーワード選定などをやってくれるライターは単価を上げたとか。

自分にできることを少しづつ増やしていく姿勢が大事だなと。


まとめ


正直、意外だった。
読む前は、斬新なアイデアで大きな成功を掴んだ人の本なんだろうと思っていたから。

成功の秘訣は、一番売れている人から学ぶ事。マネすること。

つまり、真似できている人が少ないということでもあるんだろうなと感じた。
人の真似するって、カッコ悪いしプライドが邪魔してできない場合があるから。

本書を読んで、つまらんプライドと結果出すのとどっちを大事にしたいのか、自分に問いかけてみた。

結果を出す方の圧勝だった笑

これからは堂々と、成功している人の生き方や考え方を真似させてもらおうと思う。

成功している人の真似をすることがダサいと思う人にもおすすめ。
筆者に感謝。


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