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【書評40】仕事が速い人は、「これ」しかやらない ラクして速く成果を出す「7つの原則」 石川 和男 (著)

らくして成果を出したい、、

サラリーマンでこんな悩みを持つ人は多いだろう。
ボクもそうだ。

WEBライターとして仕事を始めたものの、思うように結果が出ない。
そもそも書くのがめっちゃ遅い。

だから、疲弊してしまうしモチベーションが上がらない日もある。

モチベーションが上がらないと、クオリティもそれなりになるケースが多いのではないだろうか。

もちろん、プロとしていつでもベストな品質のものを提供するべきだから悩ましい。

いつだってサクサクすすめられたら、モチベ上がらないなんて悩む必要はない。

いつでも速く仕事を終える人ってどんな職場にも必ず一人はいる。
しかも、焦っていないし余裕すら感じる。

ボクは、「こっちは必死こいてやっているんだけど、一体全体どうなっているの?」
と悩んだことは数しれない。

仕事を速く完了できる人になって、プライベートも充実させたいと思って手にしたのが本書。

筆者がいう7つの原則とは?


筆者紹介

石川和男(いしかわ・かずお)
建設会社役員・税理士・大学講師・時間管理コンサルタント・セミナー講師と5つの仕事を掛け持つスーパーサラリーマン。
1968年北海道生まれ。埼玉県在住。大学卒業後、建設会社に入社。経理部なのに簿記の知識はゼロ。上司に叱られ怒鳴られてすごす。初めて管理職になったときも、「部下に仕事を任せられない」「優先順位がつけられない」「スケジュール管理ができない」と、ないない尽くしのダメ上司。深夜11時まで残業をすることで何とか仕事を終わらせる日々が続く。
このままでは人生がダメになると一念発起。時間管理やリーダー論のビジネス書を1年で100冊読み、仕事術関係のセミナーを月1回受講するというノルマを課し、良いコンテンツやノウハウを取り入れ、実践することで徐々に残業を減らしていく。さらに個人だけではなく、チームとしても効率的な時間の使い方を研究し、生産性を下げずに残業しないチーム作りを実現する。残業をゼロにし空いた時間で、各種資格試験にも挑戦。働きながら、税理士、宅地建物取引士、建設業経理事務士1級などの資格試験に合格。建設会社のほか税理士、講師の仕事も始める。
著書に『仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣』『「残業しないチーム」と「残業だらけチーム」の習慣』(ともに明日香出版社)、『残業ゼロのノート術』(きずな出版)、『最新ビジネスマナーと今さら聞けない仕事の超基本』(朝日新聞出版社)など多数。

内容

サラリーマン、講師、コンサル、著者など複数の仕事を同時にこなす筆者が教えてくれる時間術の本。

筆者の経歴を見てもわかるように、時間をうまく使えないとここまでの成果を出せるわけがない。

本書では、仕事が速い人がやっている重要な習慣として、
「やるべき仕事を見極め、最速で片付けるスキル。それ以外は人に任せるスキル」
だといい切っている。

筆者は今5つもの仕事をやっているものの、プライベートでも映画やカラオケに行くなど充実しているという。

だから、決して仕事づけではないということ。

そんな筆者も、以前は夜11時まで働くのが当たり前、深夜1時まで働いていると「残業2時間か」と思ったそう。

そしてこのままではやばいと直感し、時間管理に関する本を読みあさったりり、セミナーに参加したりして実践したとか。

結果として、早く帰れるスキルを身に着けたそう。
それから空いた時間を使って、本当にやりたいことをやってきたから今の筆者がある。

だから、仕事を速くやるスキルは、自分の夢を叶えるスキルともいい変えれるなと。

本書では以下の構成になっている。

1章 仕事が速い人の7つの原則
2章 作業効率が劇的にあがる最速「タスク処理」メソッド
3章 もう仕事を抱え込まない!「コミュニケーション」の秘訣
4章 1秒でもムダにしない「チーム仕事」が速くなるコツ
5章 「0→1」を最速で生み出す クリエイティブ思考術
6章 自分の時間が増える「すぐやる人の習慣」 

本書でも特に重要なのが1章。
タイトルの通り、7つの原則が紹介されている。

ここで仕事が速い人の特徴として紹介されているのは、

・期限を決める
・5秒以内に動く
・動きながら考える
・やらないことを決めるなど

仕事を時間内に終える確率が最も高い人として、「保育園に迎えに行く親御さん」が例に出されている。

ボクも子供のいるお母さんと一緒に働かせていただいたことがある。
確かに、なんとかして時間内に終えようとするから、ムダな動きが一切なかった。

2章から5章では、タスク処理の方法やコミュニケーションの効果的な方法など、有益な情報が詰まっている。


そして、是非真似したいのが6章に書かれている習慣。

仕事を速くする究極の習慣として、「優秀な仲間を持つ」ことの重要性が書かれている。

人生を変えるには、付き合う人を変えることが効果的だといわれる。
だから、ここの内容はしっかり読むと学びが大きいだろう。

心に残ったところ


人は期限を決めれば、それに合わせて仕事をすすめるということでもあります。締切を意識せずにはいられないこの性質を、逆に利用する

パーキンソンの法則といわれるように、人は制限時間いっぱいかけて物事をやろうとする性質がある。

夏休みの宿題を最終日直前までやらなかった人は多いだろう。
締切に余裕があると、人はつい怠けてしまう性質がある。

だから、いつまでって時間をきめることで、力をフルに出せるようになる。

もし就業後に橋本環奈とデートの予定があるとなったら、死んでも間に合わようとして実現できるはず笑

締め切りを作るだけで、自分の能力を最大限発揮できるのだからやらなきゃ損。
本書でも紹介されているポモドーロテクニックはその意味で有効。
25分以内にここまでやると決めれば、たいてい実現できる。

だから自分のなかには、まだまだ使い切れていない能力が眠っているはず。


仕事が速い人は、「自分との約束」を何より最優先し、スケジュールに入れてしまっているのです。

筆者は働きながら簿記の専門学校に通うことをきめ、ノー残業デーの日は休まずに通ったという。

飲み会、親戚以外の冠婚葬祭の出席を断るという徹底ぶり。
それができたのは、先にスケジュールを決めていたからだとか。

もし、できたら通うみたいな姿勢だったら到底通えなかったのではないだろうか。

だから、自分にとって大事なことは先に枠を決めて、他のことは入れないようにするのが効果的。

自分の人生でいちばん大切なのは、自分だから。。


最速で仕事を終わらせる人になりたければ、最速で仕事を終わらせる仲間を持つ!これに尽きます。

筆者はある時、執筆の仕事が重なって4日間で8万字の原稿を書く事になってしまったそう。
Noteを書いている人ならわかると思うが、一日2万字って気が遠くなる数字

フルマラソン4日間やるみたいなことなんじゃないだろうか、、

しかし、筆者はやり遂げた。
それは、周りの人たちがそれくらいの作業量をこなす人たちだったおかげとか。

周りができるなら、きっと自分もできる。
そんな心境だっただろう。


まとめ


仕事を最速でやる方法。
めちゃめちゃ濃い内容だった。

一年間で100冊以上の時間管理術の本を読み込み、実践してこられた筆者に感服する。

これ一冊徹底的にやれば、30分以上早く帰れるのではないだろうか。

それくらい、時間を有効に使うためのスキルや考え方、方法が書かれている。

ボクは締切を自分で設定して、意識の高い仲間たちからいい影響を頂いていこうと思った。

仕事が終わらずに悩んでいるすべての人におすすめしたい一冊。
筆者に感謝したい。



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