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【書評44】童貞の勝算 川瀬 智広 (著)

女性の店員さんから書いにくい笑
本書はかなり鮮烈なタイトルで、一度見たら目に焼き付く。

童貞の辛さや惨めさは本人にしかわからない。

なかなか人に相談できないし、周囲からばれないように結構ヒヤリとする場面もある。

年頃の男子にとっては、悩ましい問題だろう。

そんなボクは33歳まで彼女が出来たことがない。
だから、童貞の人の気持ちは痛いほどよく分かる。

自分の場合は、20くらいの頃にお店で初体験を済ませたものの、かなり惨めな体験だった。

30過ぎてから、いろいろな人から支えられたおかげで彼女が出来たわけだが、その時の感動は忘れられない。

そして、いま恋愛の壁にまたぶつかっているから初心を思い出す意味で本書を手に取った。

何事も基本が大事だなと思いながら。


筆者紹介

川瀬 智広
株式会社GiveGrow 代表取締役
岐阜県生まれ。宇都宮大学卒業後、吉本興業のお笑い芸人養成所であるNSCの10期生として入学。
同期はオリエンタルラジオ、トレンディエンジェル、はんにゃ、フルーツポンチなど。
お笑いの道を諦めた後、アルバイトから株式会社第一興商に入社。
100店舗の企画責任者や部下500人を束ねる西日本の責任者など、歴代最短出世を果たし、独立を視野に退社。
「これからは東南アジアだ」と初めての海外一人旅に出て、訪れたカンボジアに可能性を感じ、
日本に帰らずそのままカンボジアに住み始める。
初めて会った現地日本人に騙され無一文になり、死にかけながらも、カンボジアで旅行会社を立ち上げる。
自社のツアーを企画し、432名の日本人をカンボジアへ呼ぶ。
そこで日本の男性の草食化に気づき、日本に戻り、日本男児向けの事業を始める。自分自身に自信を持ち、イキイキといきる日本男児を増やし、日本の少子化問題、草食化問題に貢献したいと、「男を磨く恋活・婚活学校BRIGHT FOR MEN」を設立。累計500 名以上の男性が入学し、彼らのサポートに日々邁進している。

内容


芸人、上場企業のマネージャー、カンボジアでの起業など、様々な人生経験を持つ筆者が、童貞の人に彼女を作る方法を教えてくれる。

「ここ数年彼女がいない…」
「歴代で最高に可愛い彼女と付き合いたい」
「女性と付き合ったことがない…」
そんな人にオススメなのが本書。

本書で目指す男性像は下記の通り。
・女性からも男性からも好かれる男性
・人にいい影響を与えられる男性
・常に成長し続ける男性
・何事も前向きに挑戦する男性

恋愛だけに限らず、毎日をイキイキと楽しむ男性を増やしたいと筆者は言う。
筆者は婚活学校「ブライトフォーメン」を運営しており、在籍数の人たちは大きく人生を変えてきている。

・アラフォーのオタク気質の男性が半年で16キロ痩せ、8ヶ月後にプロポーズ成功
・29歳の男性が半年後に結婚
・100回以上街コンやアプリで失敗してきた37歳の男性が、3ヶ月後に人生で初めての彼女を作ったなど

本書では恋愛に限らず、ビジネスで出世するための方法もわかる。
構成は下記の通り。

第1章 内面から別人になれ!
第2章 外見を変えて自信をつけろ!
第3章 コミュ力でイケメンを凌駕せよ!
第4章 【川瀬流トーク8選】を駆使せよ!
第5章 働く理由? モテるために決まってんだろ!
第6章 3か月で彼女をつくれ!

1章では、内面を変える方法を具体的に教えてくれる。

よくありのままの自分で愛されそうとする人がいるが恋愛においては不利な考え方。
逆の立場で考えるとよく分かる。

「31歳のある女性。いつもネガティブな発言で回らから避けられている。
部屋は汚く、休みの日は部屋でよれたスウェットを着て、ダラダラしながら漫画を読んでお菓子を食べる生活。。」

例えばこんな女性がいたとして、ありのままを愛せるかといわれて「はい」と即答できる男性はいるだろうか。

おそらくいない。

もし今まで女性とうまく行った経験がなく「ありのままで愛されたい」と思っているなら同じことをしている可能性が高いから要注意。

そして、変わりたかったら自分にお金を使うことも効果的。

自分にお金を使うと外見も磨かれる。
・脱毛して清潔感アップ
・1000円カットでなく美容院にいく
・ファッションにお金を使うなど

コスパがいいという基準で物事を選ぶ人がいるが、コストが安いのとは意味が違う。

高くても、自分を追い込んで結果を早く出せれば、有効な自己投資。
そもそもムダな自己投資はない。


2章では、外見を変える方法を教えてくれる。

筆者は、家にある服は全部捨てろという。
そして、新しく服を買う時に気をつけるべきポイントは3つだけ。

・サイズ感
・季節感
・清潔感

まずは自分の体型に合う服を選ぶこと。
ダボダボな服やピッタリしすぎている服は、野暮ったく見えたり子供っぽく見えたりする可能性が高い。

スーツでも、ダボッとしている人はだらしなく見られるから要注意。

季節感とは、色と素材をその季節に合うものにすること。
春や夏なら、軽い素材で。
秋や冬には、暖かい素材で。

女性から好感をもってもらうには、基本的に明るめの色の服を着るといい。
イメージを明るく出来るから、特にトークに自信のない男性に有効。

清潔感とは、オフロに入って齒を磨いているとかそういうことではない。
ファッションの清潔感とは、色としわや汚れのなさ。

黒よりも白のほうが、清潔感があって爽やかに見える。
また、しわくちゃの服では白い服を着ていても意味がない。
シワをしっかり伸ばし、襟や袖などに汗ジミがないかなど細かい点もチェックしたい。


3章ではコミュ力の高め方を教えてくれる。

コミュニケーションの本質は、相手に喜んでもらうことだという。
コミュ力おばけといえば明石家さんまさん。

さんまさんは「さんま御殿」などでゲストを楽しませていることがよく分かる。
さんまさんが話をするのでは無く、話を聞き出していることがポイント。

・歯をむき出しにして笑う
・棒を叩いてリアクション
・手を叩いてはしゃぐ

天下のさんまさんがここまで楽しそうに話を聞いてくれたら、どんな人だって嬉しくなるだろう。
さんまさんは話し上手ではない、聞き上手なんだと筆者は言う。

さんまさんを見習ってしっかり女性の話をきいて楽しませれば、相手から好感を持たれることは間違いない。
相手の会話7割、自分の話3割位にするといい。

4章では、かわせ流トーク8選を教えてくれる。

・テンション・リアクション
・バックトラック
・会話のキープ率
・ほめる 
・3K
・共通点探し・合わせ
・自己開示
・ユーモア

これらのスキルは、磨き続けて初めて効果がある。
そのためには、日頃からコンビニ店員さん、タクシーの運転手さん、美容師さんなどで練習するといい。


5章では、仕事とモテの関係性を教えてくれる。

会社で楽しく働いていると、女性とのデートでも女性を楽しませられる可能性は高い。

一日のうちほとんどの時間を仕事に費やしているから、仕事で充実感を持っていると生活にもいい影響があるから。
自然と言動はポジティブなものになり、女性からも好感をもってもらいやすい。

逆に仕事にやりがいを見いだせてない人の場合、発言や行動はネガティブなものになりやすいから、女性から魅力的に映らない。


6章では、3ヶ月で彼女を作る方法を教えてくれる。

自分の魅力をあげ、面食いの自分から卒業すること。
そして、彼女が出来る具体的な日にちを設定し、そこから逆算して行動すると効果的。

彼女の作り方=出会いの数×確率。

出会いの場を増やし、出会いの場をしっかり攻略すること。

心に残ったところ

サービスを提供する側として、女性のWANTを満たしてあげることにコミットすればいい

つい僕は自分本位に考えてしまうことが多い。
今日はあわよくば、、なんて考えながら女性と合うケースも。

結局そういう願望って、女性の心を満たせれば勝手に叶うもんなんだと思った。
心を開いた相手には、自分をさらけ出せるものだから。

一見遠回りに感じるが、自分の望みを叶えたければ女性ファーストで行動するのが最も効果的なんだなと。

童話「北風と太陽」でも、北風が強引に旅人のコートを脱がせようとしてもうまくいかなかった。
しかし、太陽が明るく旅人を照らすと熱くなって旅人は自然とコートを脱いだ。

どうやれば、どんな話をすれば目の前の女性は喜ぶのか?その一点を考えて行動を続ければ、答えは見えてくるだろうなと。

否定語はもちろん、過度なアドバイスも女性は求めていないんです。

やってしまいがち。。
かっこいいと思ってもらえると思って、ついアドバイスしてしまうケース。

いつになったら修正できるんだろうと悲しくなるけど、現場にいるとやってしまう場合がある。

女性が会話に求めているのは、「共感」。
何度も目にしている人は多いだろう。

それでも、なぜか気になる女性ほど「役に立ちたい」という思いもあってか?やってしまいがち。

聴いて共感するだけでいいんだと、スマホにメモりたいくらいだ笑

ついアドバイスしてしまうって、慣れの問題でもあると思う。

だから、いろんな女性と会いながら、実験感覚で「今回は共感しまくる」とか試すのがいいんじゃないかと。

まとめ


童貞の勝算であり男の勝算でもあるなと思った。

本書で書かれていることは、童貞の人だけでなく結婚したり恋人ができたりしてからも大事なことが書かれてあるから。

特別なことをしなくても、本書の内容を実践すれば、周りの男子と差別化出来る。
つまり、彼女ができるということだ。

大人になってからも本を読んで学習する人は約5割だといわれる。
本を読んでいる時点で、その他大勢の人から抜きん出ている。

あとは、実行するだけだなと。
本書でも書かれてあるとおり、最初はうまくいかないケースが多いだろう。

しかし、少なくとも3回はチャレンジしたい。
気になる子へのアプローチでも同じ。

結果、きれいな人とのお付き合いに発展したという話は聞いたことがある。

本書を読んで、童貞だった頃のハングリー精神が蘇ってきた笑
筆者に感謝。


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