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これからは、どうなるかでなく、どうするか どうしたいか

書こうと思いながらなかなか書けずにいましたが、2020.3.20の春分新年も過ぎた 3.21、新型コロナウイルスが全世界で猛威を奮っている今、何かつづれればと思っています。(久しぶりに2011年3.11直前に書いていた文章を見つけたんですが、いかに自分が変わっていないか、よくわかりました。ので、もうその路線を邁進します。)


今、世界はめっちゃカオスな状態です。不安定。どうなっていくのかわからない。誰にもわからない。
こんな時は、カオス理論でいうバタフライ効果(蝶の羽ばたきが地球大の気象にさえ影響を与えうる)が効く!(生命、散逸、相転移あたりも)
小さな動きでも、まわりに響いていくことで未来が変わりうる。まして今は言論の自由(緊急事態法とかで危ういが)と、SNSとか誰でも発信力がある。想像力と情熱はただです。だから、「どうなるか より どうするか どうしたいか」を考えたほうが楽しいんです。

さて、上図は、超ざっくりの、「人類の来し方行く末(仮)」です。

薄紫の渦巻き線に沿って

 ①狩猟・採集
ホモサピエンスは、「サピエンス全史」等で詳しいですが、認知革命によりフィクションを認知できるようになり、共同幻想を元に集団で行動したりできるようになることで、サバイバル~地球全土に広がっていきました。日本では縄文時代(1万年以上続いた)。八百万の神さまのようにあらゆるものに精霊が宿るアニミズム、自然と人間の間の対称性(授受)、所有しない(借り物的意識)、輪廻転生~生命の環的世界観があったようです(自覚的ではなかったかもですが)。1日3,4時間くらいしか働かず、誰にも神性があり、持続可能で、イマココを生きていた印象があります。

②農耕時代
狩猟時代も、半定住みたいなこともやっていましたが、定住し、産物を貯蔵し、暦で予測~前倒し、チームを管理し、栽培種をコントロールするなどにより、富が生まれ、階級が生まれ、人口が増え、征服・戦争も始まります。最初は貯蔵により、将来への恐れが減った面もあったと思いますが、安心を得たのは支配層。宗教も生まれ、人々から神性は減少していきます。大きな集団が強いので、人口は増え、都市が生まれ、戦争は広がり、疫病も起こりつつ衛生も生まれていきます(「銃・病原菌・鉄」など)。中央集権と地方自治は強弱脈動しつつ発展。中世である程度安定しましたが、西洋は産業革命、日本は鎖国で持続可能な田園国家が生まれました。

③工業
ヨーロッパで産業革命が起こり、株式会社、科学の誕生、大航海時代、宗教革命、近代化・国民国家・民主主義と繋がっていきます。日本は明治革命で外圧な形で急速にお上手動で近代化を進めました。太平洋戦争に敗戦した後は、民のチカラで復興していきます。が、朝鮮戦争~逆コースで民主主義が若干歪みます。お上をバックに、会社(カイシャ)という大家族に入ることが安心となります。マイホームや3種の白物家電で、高度成長がスタート。累進課税で一億総中流、欧米に追い付くという戦争中と同じマインドで右肩上がりはバブル崩壊まで続きます。

④情報
アポロが打ち上げられ、人類は初めて月に到達。振り返ると地球がありました。美しく青く生きた惑星(ほし)、私たちはひとつの命でもある。ということが「見える化」アイデンティティとなりました。成長の限界、エコロジーが生まれていくと同時に、アメリカ西海岸の自由な文化*軍(MEMEX etc.)以降の研究から、物理的な富でなく、デジタルな富を生む、コンピュータ産業も生まれます。シリコンバレーはムーアの法則にように倍々ゲームで発展。金融業も発展し、実体(触れるモノ富)経済よりも、情報(触れないデジタル富)経済の規模が何十倍にもなります。インターネットが1996年ブレイクし、ドットコム企業が生まれていきました。2019年にはGAFA等、世界経済を動かすほどになります。パソコン~スマートフォンは一人ひとりをエンパワーしてきており、起業はもちろん、世界の速度は上がっています(ただし、速度は富の移転でしかない面もあります)。
日本はバブルまでの追いつけ時代はジャパンアズナンバーワンと言われるほどでしたが、ビジョンが無いため以降は停滞。一方、生命を顧みない産業化によって、地球温暖化=世界気象の異常化、生物多様性の貧困化、格差社会を生んでいます。ひとつの生物種が気象を変えるというのは地球の歴史の中でも初めてのことです(植物全体が地球の酸素を増やしすぎたことで動物が生まれたというのはあります)。なお、世界人口は増える加速度は頭打ちで、今後マイナスになります。

⑤命歌う 豊穣生命環(仮)グローバルな狩猟採集的シェアリング第二次認知革命
お金に変えられない 生きる意味 ガイア~里山里海・エコシステム経済 多様性 コズミック野生・・・
今後は、「どうなるか」ではなく「どうしたいか」です。

今、私たちは、産業化によってある程度便利になって、先進国の一部は飢餓や戦からだいぶ距離を置けて、昔より幸せになった(恐れが減った)かもしれないけれど、一方では、格差が広がり、社会に希望が無くなったり、生きづらくもなって、ワクワクも減ってるかも、

「はたしてこのままで私たちは幸せになれるのだろうか?」

一方、行き過ぎた産業化による問題は、こうも考えられます。
「人間がしている事が原因なら、人間の意識が変われば変えられる」と。

技術をどうするかではありません(技術は大事ですが)。人間の意識が変わることが先決です。「SDGs」が 2030年を目指しているように、時間はありませんが、何事も着手するのに遅すぎることはありません。

b:私たち人間が意識を変えなければ、「経済成長や技術だけが世界を変える」という右肩上がり&環境破壊以前経済のマインドでは、自滅か格差拡大となるでしょう。シンギュラリティは誰を幸せにするのでしょうか?

c:一方、私たちが恐れに引っ張られてしまうなら、自分自身の力を信じずに、大きな国家や大きなAIシステムに任せてしまうなら、全体主義に流れかねません。緊急事態の安易な発動は、民主主義の自滅に繋がります。特に日本は危ういと思います。

基本的には、ローカルの多様な価値&それぞれ個人の多様な価値を大事にする、自律分散型の社会へシフトする方向性が、将来の子孫たちを含む人類にとっても地球中の生態系にとっても、よいと思われます。
里山里海資本主義(藻谷さん、NHKほか)的なあり方はイメージしやすいと思いますし、現在の文明は、一人ひとりの人間が持っている未知の可能性はまだまだ山ほど埋もれている、人間発展途上文明文明だと思ったほうがいいと思います。
ここで参考にしたいのが、①の狩猟・採集文明です。日本政府も Society5.0 (サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、新たな未来社会(Society))と言ってるんですが、イメージしづらいです。が、①狩猟・採集文明 みたいなことを今の技術*意識進化でできる と考えればいいのではと。
・シェアリングエコノミー は 所有せず、神さまからの授かりものをお互いにシェアし、手入れしながら使っていく。
・この命も、先祖から授かり、子孫に返していく 大いなる命の環の一環であり、すべては繋がり、相互に関係しあう、宇宙的な生命の一部である
・世界の遠くから仕入れる安い食べ物よりも、住んでいる近くの人が近くで育てた多様な食物を地域にあった多様な食べ方で食べるほうが豊かである。
・医療も、先端医療を否定はしないが、日々の予防的な暮らし、地域での助け合いの方が大事である。
・生きる意味に繋がるものを生み出したり、引き出したり、創造したり、共創したり、まだ未知なるものを生み出す ことが仕事になっていってもいいし、それには、健常なんて超えた様々な個性が第一。
・核家族より、緩やかな地域+α(外とも緩やかに)なコミュニティで子育て~介護までした方がいい
・ただ長く生きるより、充実して生き、大いなる命として続いていくという方が生きがいにもなる
・近代科学の方法では自然を操作することによって、逆に豊かさを損なうことが多すぎた。改めて、自然の力を引き出すことにもっと人の技を使えるはず。
・目先の技術投資よりも、深い価値に繋がる、人への投資も大事。
・なので、たとえばAIや様々な技術発展によって増えた富は、人類としてベーシックインカムの形でシェアした方がよい。ブロックチェーン技術などが使えるだろう。ピケティの言うような世界的な累進課税や、金融取引税の導入もいい。資本は国境を越えているわけで、私たちも国家を超えていい。惑星規模での、政治・経済・文化。
地域と、地球 みたいにできるといいと思います。
・意識変革には、U理論はじめ、様々なコミュニケーション技もいろいろあり、人間の意識イノベーションの可能性は果てしない

さらに言えば、ホモ・サピエンスがホモ・サピエンスになった認知革命級の変化が起きて、ホモ・セレブレイト(祝福する人)になったらいいです(そんな共進化ウイルスがあるかもしれませんが。

でもほんと、人類はもう子供のようにお母さん(地球)お父さん(宇宙)に依存して搾取していればいい時代ではなく、十分大人として自立する頃合い、つまりある種の神さまなんだっていう、そのくらいの力があるんだよって自覚する時代だと思います。

で、新型コロナウイルスのこのタイミングで、これもピンチをチャンスにできる。恐れに引っ張られれば、閉じこもるしかない。けれど今回学べることを学べば、未来への方向が見えるのではないだろうか?

・テレワークにより、人類の使用エネルギーが減少。
 テレワーク、やればできるじゃん ということがわかってきている。
 だったら地域に分散または転々として住んだっていいじゃん。
 その方が、美味しく暮らせるよ。
・ネット放送的なことで一人ひとりができる価値創造の可能性の拡大。
・いざという時にローカルの循環ができていることが、安心・安全。
・多様な地域が元氣になれば、観光も楽しい。体験~学び型もさらに楽しい。
・地球的な真の価値が増えるならば、投資していい。国債でもいい。
・治療薬も大事だが、自己治癒力を強める事が大事。地域分散型の暮らしはいいはず。
・一家ごとに畑や田んぼやハーブ園や森を持つ方が多面的にいい。
(人口減少はそういう意味でも悪くない)
・分散型の暮らしは地産地消な自然エネルギーの利用にもピッタリ!
・地域自治は、今の技術なら直接民主主義(参加型予算あれこれ)もやりやすい。グローバルもブロックチェーンを使えるはず。

あなたはどうしたいですか?
(ちなみに「創発」と書いてある黄色い円は、文明の⑤へのシフトにあたっては、全象限(①②③④)みんなでティール的に参加するんだろうと思っているので、そう書いてます。)
人は変えられないので、一人ひとりが「変わる」こと。
それには、意志と認識と共感があればいい。

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