こんがらがった糸をほどくには、ほどき始めるしかない
いつの頃からかは覚えていないのですが、だいぶ長いこと「ほぼ日刊イトイ新聞」の今日のダーリンというコラムをチェックしています。
毎日更新されるので、ほぼルーチンのようにアクセスし、サラサラっと読み流す感じ。
でも、時折とっても響く回もあって、しばらく文章を噛みしめていることもあります。
この年末、そこのコンテンツに「新しい年の始まりに読みたい、2019年のほぼ日」というのが追加されていて、まだ2019年にも関わらず端から端まで読みふけってしまったのですけど、
その中に糸井重里さんが昔書いたコラムの中でも選りすぐりのおすすめが並んでいました。
その中の一つがとっても良かったので、自分の備忘録代わりにここに書いて行こうと思います。
コラムのタイトルは、「あなたは、こんがらがっている」。
書かれたのは2005年8月。
こんがらがっている状態を、からまりまくった糸に例えて、どうすればそのこんがらがった状況から脱せるかを、語っている。
以下、抜粋してみます。
『あらゆるこんがらがった糸というのは、
根気よくていねいにほどいていけば、
いつかは、すっと一本の糸にもどせる。
逆に、「何か特別にいい方法があるか?」と、
それを探そうとすると、
ますますこんがらがることになる。』
『どうしたらいいのか、答えはいつも同じなのだ。
とにかく、ほどきはじめることしかないのだ。
ほどくことを、はじめる。
それしかないのだ。』
『他所から、ほどき方を仕入れようとしているのではなく、
自分が、こんがらがっているということを認める。
どこからでも、とにかく手をつける。
重要なのは、自分の手が動きはじめるということなのだ。』
『はじまりさえすれば、かならず、いつかほどける。
絶望的にこんがらがっていた問題に、
「まず、これをしよう」という糸口が見つかる。
糸口さえ見つかったら、あとは、
急がずに、少しずつでも具体的にほどいていくだけだ。』
『まずは、最高の解決法なんかありえないと知って、
バカのように、ちょっとずつほぐしてみることだ。
ぼく自身も、そうします。
案外、それはたのしいことだったりもするので。』
言葉に一片の無駄もなく、ほんとうにその通りと深く頷くしかないです。
自分がきちんと気付いて、自分で具体的に動く。
ショートカットは無いものと思おう。
愚直かも、と思えても、結果的にそれが一番の近道。
そして、意外に楽しいことだったりします。
来年はあらためて、これを心に留めておこうと思います。
本年も私のブログをお読みいただいて、ありがとうございました。
皆様も素晴らしい新年を迎えられますよう、祈念いたします。
<巻頭写真:Photo by Andrei Lazarev on Unsplash>
長年の公私に渡る不調和を正面から受け入れ、それを越える決意をし、様々な探究を実践。縁を得て、不調和の原因となる人間のマインドを紐解き解放していく内観法を会得。人がどこで躓くのか、何を勘違いしてしまうのかを共に見出すとともに、叡智に満ちた重要なメッセージを共有する活動をしています。