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何をやってもうまくいかない時があるのは、なぜか

何をやってもうまくいかない時がある。

取り返そうとムキになって頑張っても、全然うまくいかない。頑張れば頑張るほど、悪化することも。

途中で良いことも少しあったとしても、全体としては失敗のほうが多く、それなら最初から挑戦しなければよかったと後悔する。

どうして、こんなことになってしまうのか。


うまくいかない理由

判断ミス (自信過剰)

失敗したくてしているわけではない。うまくいきそうだから挑戦するのだ。

予想が正しければ、何回か挑戦することで良い結果に期待できる。
それでも失敗のほうが多いということは「うまくいきそう」という予想が間違っていたということなのだろう。

自分の能力・コンディション・準備などを過大評価した結果、課題の難易度を過小評価してしまっているのだ。単なる自信過剰である。

やめどきを逃した

失敗しているうちに、当初の予想の間違い (判断ミス) に気づいたとする。
それでも続けてしまうことがある。失敗すると分かっているのに、やめられないパターンだ。

せっかくここまで挑戦したのだから、成果が得られるまで続けたい」という心理だ。コンコルド効果、あるいはサンクコストバイアスなどと呼ばれる。

根本には「成功すれば、過去の判断ミスが取り消せる」という勘違いがある。仮に成果が得られたとしても、それまでに積み重なった失敗のほうが大きいはずなのに。

印象に残りやすい

  • うまくいくと思って、うまくいった (予想 = 結果)

  • うまくいくと思ったが、うまくいかなかった (予想 > 結果)

うまくいった時は予想と結果にギャップがない。
うまくいかなかった時に、「予想を間違えた」という付加情報が発生してしまう。

しかも、うまくいかない時はうまくいくまで続けてしまう。うまくいけば挑戦も短く済むわけなので、「うまくいかない」と思う時間のほうが長いのだ。

うまくいかない時は、認識する情報も回数も多くなるので、印象に残りやすいだろう。

まとめ : どうやって抜け出すか

  • 「うまくいきそう」という判断ミス

  • その判断ミスが後から取り消せるという勘違い

  • 失敗のほうが印象に残りやすい

こういったものが重なって、「何をやってもうまくいかない時がある」という体験につながるのだと思う。

負の連鎖から抜け出すには、どうしたら良いか。

  • 過去の自分を信用しない (今の自分を信用する)
    一貫性を重視しすぎない

  • 過去は変えられないものとして諦める

  • 辛いだけの回想はしない

仏教的諦観であったりマインドフルネス (「今ここ」に集中する) であったりと、よく新書で紹介される価値観に近い部分がある。

しかし、人の本能 (行動経済学で指摘されるような普遍的な行動パターン) に反することなので、なかなか難しいところだ。

冷静に損切りしてやったぜ」と言えるようなメンタリティと決断力を持ちたい。

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