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【採用】エンジニア採用のベストプラクティス

UB Venturesが運営する起業家のためのソーシャルクラブ「Thinka」。
今回は先日開催された10月のMonthly Thinkaの模様を一部お伝えします。

Thinkaとは?

ThinkaはUB Venturesが運営する起業家のためのソーシャルクラブです。
アーリーステージのスタートアップ起業家が集い、自らの課題・体験をシェアし、共に学ぶ場として2019年から運営しています。

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エンジニア採用のベストプラクティス

今月のテーマに関して、
株式会社プレイドCo-Founder/CPOの柴山直樹さん、
株式会社イエソド代表取締役の竹内秀行さん
をゲストにお呼びして、初期フェーズにおける組織構成や採用のあり方、またエンジニアとの最適なコミュニケーション方法について伺いました。

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1. 初期におけるエンジニア採用

・会社がエンジニアに伝えるべきメッセージ:プロダクトへの思い
初期フェーズにおいてエンジニアが重要視することは、会社の世界観やビジョンよりも、「会社としてどういうプロダクトを作りたいか」である
会社側としてもそこの観点は初期フェーズにおいて特に重点的に発信するべき。なぜなら、発信したプロダクトへの思いに共感してくれるエンジニアはプロダクト開発へのコミットメントが高く、自走するエンジニアチームの実現が可能になるからだ。逆に、プロダクトへの理解や共感、手触り感が全くないエンジニアは採用しても、次の成長フェーズにおいてユーザーニーズ/プロダクト価値への理解を深められず、モチベーション維持などのマネージメントにリソースを割かれることとなる。だからこそ創業初期から成長フェーズでのエンジニアの採用は、「プロダクトに共感してくれるエンジニア」を採用・獲得すべき。
技術差分や競合優位性などプロダクトの魅力を明確に打ち出し、エンジニアのモチベーションが高まる方向にプロダクトを持っていくことで、必然的にプロダクトに共感するエンジニアが集まりやすくなる。

・媒体:リファラル+Wantedlyの活用
主にリファラル、大学時代のネットワーク、そしてWantedlyを活用して初期エンジニア採用を行なっていた。
プラットフォームを通してエンジニアの採用を行う際は、応募する側にどういったポジション又はキャリアプランを提供できるのか、経営陣がどういったことを考えているのか、存在する課題に対してどのようなプロダクトを開発する/しているのかという情報を組み込んだエンジニア向けの採用Deckを徹底的に作成することが、失敗しないエンジニア採用の鍵となる。

・エージェントの活用
エージェントを通しての採用は、採用後にスキル面やコミットメント面での齟齬が存在し、リプレイスが発生する事例が多々見受けられた。
エージェントを活用したエンジニア採用においては、活用するエージェントに対して「自社カルチャー」をしっかりアピールすることが重要だと感じる。

・初期段階におけるインターン採用について
教育体制が既に整備されていて、徹底したオンボーディングが可能な組織体制が既に社内にあるのであれば、積極的にインターン生の採用を行なっても良い。
一方、初期段階におけるインターンの採用に関しては、超長期のスパンで考えなければ、教育コストが膨大にかかってしまうことに加えて、プロダクトの崩壊に繋がる可能性があるので難しい。また、インターン生から正社員として参画してもらうという流れには、過度に期待しない方が良い。採用の際の見極めに関しては、話を聞く+コーディングテストのみではわからない部分が多いため、実際に業務に携わってもらってから採用の可否を見極める。

2. 理想的なエンジニア組織をつくるために、何を行っているか?

プレイド:

・初期のフルリモート業務は避けるべき
初期フェーズの組織(10~20人)でフルリモート制度をエンジニアチームで導入しまうと、自社の開発するプロダクトへの共感を得づらくなる。また、コミュニケーションの質や量の低さが招くモチベーションへの悪影響も顕著にみられた。そのため、最低でも週に一回は出勤可能なエンジニアを採用した方が良い。(部分的なリモート業務を取り入れるのは業務や開発の効率性向上の観点から良いと考える)

イエソド:

・初期の従業員30~名まではトップダウンで
スケールするタイミング(およそ30名~60名)でトップダウンからボトムアップの組織設計の変更を行う。

まとめ

創業初期から成長フェーズのスタートアップにとって、エンジニア採用はプロダクト開発の土台を作っていく上での重要事項。

ユーザベースとプレイドでそれぞれ初期からエンジニア組織を作り上げてきた竹内さんと柴山さんは、
初期フェーズの採用ではプロダクト自体の面白さや魅力をエンジニアに伝えることが最優先であり、会社全体の世界観やビジョンよりも、プロダクトそのものに共感してくれるエンジニアを獲得することが大切だという共通認識を持っていました。

今回のセッションでは、プロダクトに共感するエンジニアを獲得することの重要性とその集め方について、Thinkaメンバーで共有することができました。
次回のMonthly Thinkaは11月末に開催予定、レポートは12月頭にリリース予定です。

Thinkaについて

ThinkaはUB Venturesが運営する起業家のためのソーシャルクラブです。
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UB Venturesについて

UB Venturesは、SaaS・サブスクリプションモデルのスタートアップへの投資に特化したベンチャーキャピタルです。

2018年のファンド立ち上げ以来、20社を超える企業への投資を行ってきました。スタートアップへの支援を行う中で、単に資金を提供するだけでなく、世界の新産業を創造する「起業家と事業」の成長プロセスを、「リアルな事業経験」を基にリードし続けることが、私たちの強みであると考えています。

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執筆:飯塚 大智 | UB Ventures インターン
2021.11.10