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2018年のぼくらが2040年へ残すべきものを考えるための映画

#レディプレイヤーワン   の感想を一本の記事にまとめると濃厚になりそうなので、少しずつガス抜きをしながら本題へ近づいていきます。

この作品は西暦2040年代の世界が舞台であり、登場人物たちは【オアシス】のクリエイターが愛した1980年代のPOPカルチャーを敬愛し享受している。独自拡張で最新(201x年)のコンテンツも組み込まれているものの創造主の趣味嗜好(80's)に近づくことが攻略にとって最良とされている世界観だ。

このことに現代に生きる我々の世代(世界が核の炎に包まれなかった世代)は、少し嫉妬を覚える。00年代にも、10年代にも注目すべきコンテンツがあるじゃないか! と。

ぼくら世代のOASISに何を残すべきなのか。

1980年代に比べて、200x年代はインターネッティングの普及によるカンブリア大爆発の如きコンテンツの増殖がありました。オリジナルと模倣のマッシュアップ。DIYプレイヤーが増殖し。"体験"そのものを提供するVRコンテンツすら登場してしまった。そして20年周期のリバイバルに次ぐ、リバイバル。世界はコンテンツの炎に包まれた。

コンテンツと価値観が多様化してしまい、80'sマスターピースが出現しなくなった現代でぼくらは何を残すべきなのか。ジュマンジの感想でも書いたけど、素直に好きなものを好きだと伝えていけばよいのだと思う。趣味嗜好に貴賤はない。尿漏れトレーニングもガンダムもメカゴジラもお前が好きなら、それを次の世代へ伝えていきさらに向こうへ……。コンテンツの寿命がぐんぐん延びていき、配信サービスの普及により古めのコンテンツが再評価される機会も増えた。語るなら今がチャンス!!

ゲーム以外のアニメでもマンガでもラノベでもいい。お前の大好きなちょっとバカにされてきたカルチャーは、親から子に受け継がれ新たなブームを巻き起こしている。 ファッションや音楽の30年周期説に加えてゲームの25年周期、サブカル20年周期。シブヤ系はなんか元気だし、お前は今でもガンダムでいく。バ還暦みうらじゅんは3世代のファンを引き付けている。

次の20年へ向けて。

ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングルが「20年間の応援に感謝する作品」であれば、レディプレイヤーワンは「これからの20年で何を残せるか」を考える映画なのだろう。できれば、現代から20年後のお前らキッズ世代にも親世代と同じものを楽しんでほしい。そんな気持ちが込められている気がする。


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