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アジア5ヵ国から届いた7月の越境ニュースキュレーション!クリエイティブカルチャー、マーケティングの最新情報 ( 2021 )

アジアのクリエイティブカルチャーやマーケティングの最新の動向について、月イチで配信するニュースレター "ubies Newsletter" が、今月からスタートしました。その中から、ubies Alliance Members が自国のニュースをピックアップする News Curation のコーナーを、noteでもお届けします。

🇨🇳 中国

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👉  2021中国可持续设计大奖获奖作品|深圳市前沿艺穗艺术中心:余物新秩序

Summary :
北京コンテンポラリーアートファンデーション ( BCAF ) は、年に一度のプロフェッショナル大賞である ”2021年中国エコデザイン賞” をローンチ。持続可能なデザインに対する世間の関心や活動を促進し、アートの美しさとデザインを、人々の日常生活、デザイン産業、環境トピックの延長線上に組み込むことを唱え、将来の公共福祉機関の国を超えた連携を深めることを目的としている。

Comment :
2020年の世界的パンデミックで、あらゆる人々が人間、自然、環境保護に関する公共福祉活動について深く考えるようになった。どうすれば、自然の未来に関する社会問題により良く取り組めるのか。どうすれば、アートとデザインを持続可能な開発と汚染ゼロなライフスタイルに統合できるのか。革新的かつ実用的であることに加え、”グッドデザイン” は環境保全、長期的影響、制限、誠実性、簡潔性、不変性までも考慮する必要があるのか。深センフリンジアートセンターが監修した2020年OCT-LOFTパブリックアート展 | Trash New Order ( 余物新秩序 ) は先日、2021年エココミュニティ構築ビジュアル賞を受賞した。この展示会に参加した多くのデザイナーは、日本のアートスタジオ "UMMM / KIMI"、日本のデザイナー "島津冬樹"、タイのフォトグラファー "Rumpaporn Vorasiha" 、インドネシアのビジュアルアーティスト "Cempaka Surakusumah" など、アジアの高い創造性を持った若者たち。彼らの作品は異彩を放っており、このエキシビジョンのコンセプトを昇華させている。より多くの若いアーティストが自分たちが創るものの社会的価値について深く考え、世界の持続可能な開発へ貢献することが望まれている。

🇮🇩 インドネシア

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👉  Catatan dari Bintaro Design District 2019

Summary :
Bintaro Design District Festival(BDD)は、ジャカルタ、ビンタロにある住宅街で、デザイン、エキシビジョン、オープンスタジオ、オープンハウス、パブリックインスタレーション、そしてデザイン講座やワークショップなどを開催するために、私の友人デザイナーが始めたプロジェクトだ。建築、グラフィック、インテリアからプロダクトにおけるデザインまで、クリエイティブ業界をより開かれたコミュニティへと結び付けている。 もうひとつのテーマは "包括性" で、階級、フィジカルや年齢に関係なく全ての人が使用できる生活空間をデザインするためにデザイナーを招待したいと考えているそうだ。

Comment :
この "コミュニティ精神" に基づくプロジェクトで私たちが期待したのは、ジャカルタ以外の都市でデザイン地区が増え、若いデザイナーとプロのデザイナーの共創による繋がりができること。より開かれたコミュニティであるBBDに訪れた人、デザインを愛する人たちの間に並外れた熱意を感じた。2020年のBDDはコロナにより延期となったが、今年は "未来を共有する" ことでBDDを実行できることを期待している。デザインの力だけでカルチャーを形作ったり創造できるとは思わないが、良い価値または価値をもたらすカルチャーは、私たちにより良い未来をもたらすことだろう。

🇯🇵 日本

庄野 裕晃

👉  3万年前の航海 徹底再現プロジェクト

Summary :
クラウドファンディングで計6000万円もの資金を調達し実現した "3万年前の航海 徹底再現プロジェクト" のドキュメンタリー映画。日本列島に人類は、いつ、いかにして渡来したのかを解き明かす。

Comment :
プロジェクトのリーダー海部陽介教授は「空を飛ぼうと飛行機をつくったり、酸素もない宇宙に行ってみたり、新しいことに挑戦して社会をどんどん変えていく。その気持ちは3万年前から始まっていた。」と言う。パンデミックにより訪れた大変革期に必要なのは "新しい世界を見てみたい"という強い気持ちでは?このドキュメンタリーに感化され、日本、アジアのルーツに思いを馳せたい。

🇰🇷 韓国

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👉  문화예술 거리로 떠오른 한남동

Summary :
ソウルの新しいアートマーケット地域として漢南洞が、従来のアートマーケット地域である三清洞や清潭洞とは異なる30~40代の新しいアートマーケット地域として脚光を浴びている。ここ数年、メジャーギャラリーのセカンドギャラリー、若手ディレクターが運営する新生ギャラリー等が次々オープンし、新世代のギャラリーがしのぎを削る場となった。

Comment :
ソウルで新たに急浮上している若いアート世代 ( 30~40代 ) の芸術とクリエイティブの動向を理解し、ビジネスを共にと望むのであれば、必ず体験すべき地域だ。メジャーギャラリーのセカンドギャラリーから新たに急浮上した新生ギャラリーまで、ソウルの新しいアート市場を垣間見ることができる。財閥3~4世たちが多数この地域に引っ越してきている動向も興味深い。プライベートなレストラン、バーも次々とオープンしている。

🇹🇭 タイ

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👉   เสพผลงานศิลป์ พร้อมรู้จักตัวตนของ 5 ศิลปินเด่นจาก BKKIF 2021

Summary :
数ヶ月に渡り開催された "バンコクイラストレーションフェア2021" が幕を閉じた。タイの様々なクリエイターの作品は今でも記憶に残り、それぞれ異なる視点でクリエイティビティをスパークし続けている。この記事では、ユニークな5人のアーティストを作品の背景と共に紹介。

Comment :
私はレビュアーとして参加したが、今まで知らなかった才気あふれるクリエイターと数多く出会い、いずれも甲乙付けがたかった。今回見事にデビューを果たした60歳の新人から、新世代のクリエイティブな人々まで、それぞれの素晴らしい作品たちに「近くにいたはずなのに、なぜ私は彼らを知らなかったのか」と自問させられた。この記事では、BKKIF2021から最もアイコニックなクリエイターたちを取り上げていて、タイのイラストレーターの持つ多様性と可能性を明確かつ刺激的に垣間見ることができる。


📩  このコンテンツは、7月7日配信の ubies Newsletter vol.1 に掲載されたものです。

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