亡くなった人からメッセージを受け取る方法《水曜日のエッセイ by 逢志亭幸》
水曜日の記事は文章クラブ『放課後ライティング倶楽部』メンバーさんが担当です。だいたい2ヶ月くらいで順番がまわってきます。
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まただ……。
毎年この時期になると、あの時の嫌な思い出が蘇る。この日から私の人生がガラッと変わった。心も身体もズタズタになりましたが、あれから10年なんとかここまで生きてこれました。
人生のどん底期。あのとき母が居てくれたら私はどれだけ救われただろう。私にどんな言葉をかけてくれただろう。
数年前、亡き両親からのメッセージを受けとることができた。(そういう力のある方を通して)
その時に言ってもらった言葉がこれです。
『無理はしないで がまんもしちゃだめ
自分を大切にしてほしい』by 母
『しっかり生きろ 家を守って』by 父
コツコツ働いて家計を助けていた母は、定年まであと一年というところで事故に遭い、帰らぬ人となりました。
一方、父は飲んべ親父。
星一徹と同じ「ちゃぶ台返し」という必殺技の持ち主だった。暴力を振るうことはなかったけれどよくモノにあたっていた。
そんなヤツ(あ、父)がそれを私に言うか!?その言葉そっくりそのままお返ししたいわ!!なんてクスッとしていましたら、私あることに気づいてしまいました。
亡き両親が私にくれたそのメッセージは、私が父と母に伝えたい言葉でした。
母にはもう仕事をやめてお家でゆっくりしてほしかった。もっと自分のために時間やお金をつかってほしかった。
父は母にもっと優しくして、守ってあげてほしかった。
と、と、ということはだ!!!
(おちつけ私)
亡くなった人へ伝えたい想いは、その故人から私に伝えたいメッセージであるのかもしれない。
命を繋いでくれたご先祖さまに伝えたい想いは『会ってみたかった、長生きしてほしかった、ありがとう』
ならば!
きっと、ご先祖さまは私のことが気になってあの世からちょいちょい会いにきてる?そして自分たちの分まで生きろ!って応援してくれているに違いない。
色々心配なこともあるけれど、何だか全部最後は大丈夫な気がしてきました。だってみんな見守ってくれているって分かっちゃったから。
今週末は饅頭を持ってお墓参りに行こうかな。元気な姿を見てもらおう!
(饅頭食べたいだけだろ?笑)
おしまい。
[ライター:逢志亭幸]
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