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ウータとキムラの日記帳

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見たもの、思ったこと、感じたこと、作ったもの、忘れてしまう前に書き残しておこう。日記のようなエッセイのような落書きのような、ウータとキムラシンゴの今の記録。
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#日記

時間の経過と色の重なり

時間の経過と色の重なり

絵を描いたあと、パレットに残る模様もなんか好き。

だから、そのまま作品にしてみようと、一枚のキャンバスをパレットの代わりにして色を重ねていっている。

凸凹や色の重なり、個展に展示する24枚の絵が完成する頃には、どんな模様になっているかな。

個展まであと13日。

いつも通り、時間的にかなり追い込まれてきたけど、心穏やかに一枚一枚大切に描いていきたいと思います。

あと16日

あと16日

春の個展まであと16日。

毎日毎日キャンバスと向き合っています。

個展には24作品展示する予定なのですが、まだまだ先は長い。積み重なってるまだ真っ白なキャンバスを目にすると心折れそうになりますが、「あっ、こんな絵にしよう」と閃くと心が高揚します。

制作は、そういう自分との葛藤や発見や喜びの連続です。

新しい画材や道具も増えました。嬉しい、楽しい、という純粋な気持ちは絵に宿ると思っているので

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戦争を経験したピアノ

戦争を経験したピアノ

次の個展に展示する新しい絵。

この絵を描いた数日後、打ち合わせに行った鳥栖市で、偶然、余白の絵に描いた木とよく似た木を見つけました。

そして、その広場にある施設の中で一台のピアノと出会いました。そのピアノは、戦争を経験したピアノでした。

特攻隊の若者が出撃前にこのピアノで「月光」を弾いたそうです。

「ピアノは語る」

たしかに、このピアノが放つ空気は、力強く美しかったです。

いつか音色も

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なぜここに、石のベンチ

なぜここに、石のベンチ

好きな形の木がたくさん植えられている広場で、座る面がツルツルの石のベンチを見つけた。

もしかして……と近づいて目線を下げると、綺麗に反射してベンチに木が映っていた。

ちょうど2歳の子どもくらいの目線から見えるこの光景。

歩けるようになってお散歩した公園にこんな仕掛けがあったら、公園って面白い場所って感じるかもしれないな。

ここにこのベンチを設置した人がどんな狙いだったかは分からないけど、も

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思い出は残すもの

思い出は残すもの

息子との会話の中で、前にこんなことあったね、こんなとこに行ったねって話すと、いつも思いのほかどれもよく覚えている。当時の言葉のやりとりまで覚えていることもある。

感心して、そんなことまでよく覚えてるねって伝えると、息子はこう言った。

「だって、思い出に残しとるもん」

思い出は自分で選ばずに自然に残っていくものだと思っていた。
でも、息子は「残している」と言う。
そうか、思い出は残るものではな

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今、この瞬間も描いている。

今、この瞬間も描いている。

毎朝、少し早起きをして朝散歩をしよう。

そう思い立って散歩した次の日から2日間連続で寝坊して、実質2回目の朝散歩をしました。危うく一日坊主になるところでした。朝は少し苦手です。

やっぱり散歩はいいですね。今の自分が、どんな物に目を留めるのか、風や空や草花や人に何を感じるのか、客観的に自分を確かめられる気がします。

少し前に、詩太の創作のテーマを「穏やかな時間」と掲げました。

“自分の作品で

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