妊娠~産休~復職を経て弁理士試験に合格しました

 こんにちは。
 ついに、妊娠前から挑戦していた弁理士試験に合格することができました。

 試験勉強期間を振り返ってみると、試験の勉強方法そのもの以外にも、試験勉強を続けるべきか悩むことなどが多かったように思いました。
 そこで、産前~育休中~復職後に考えていたことについて、簡単にまとめました。試験勉強中にこれから育休中に資格試験に挑戦するか検討中の方、挑戦中で悩んでいる方等の少しでも参考になれば幸いです。



合格までの経緯

 弁理士試験に最終合格するためには、短答試験、論文試験、口述試験を突破する必要があります。

 私は、出産にまつわるイベントと併記すると、以下のようなパターンで合格までたどり着きました。
・妊娠前:短答試験すら合格できず
・妊娠中:短答試験のみ合格
 (↓ 出産、育休開始)
・育休中:論文試験合格
 (↓育休終了、復職)
・復職後:口述試験合格

辛かった時期

 基本的にずっと辛かった気もしますが、特に辛かったのは次の2つの時期でした。

①つわり時期

 つわりだけで十分辛いのに、仕事もして、仕事後は試験勉強もして、なんでこんな道を選んだんだろう・・・と毎日思っていました。
 なにかやることある方がつわりの辛さ紛らわせる、という考えでは解消できませんでした。
 また、こんなに辛い思いをして合格できなかったらどうしよう、仮に短答試験を合格できてもその後論文・口述試験まで挑戦できるのか(できなかったら何もしていなかったのと同じではないか)という不安も、辛い感情を一層強めていたように思います。

②復職後

 復職~論文試験の結果発表があるまでは、試験勉強を一切行っていませんでした。仕事(&子供就寝)後は、残業またはリフレッシュタイムを設けていました。
 しかし、意外にも論文試験に受かっていたことが発覚し、急遽口述試験の対策をする必要が生じました。まだ復職後の仕事内容に慣れておらず、定時時間内に終わらなかった仕事をもう少ししたい、またはリフレッシュの時間を取りたいと思う中、勉強を再開しました。
 論文試験の結果発表~口述試験までの約3週間という、良くも悪くも短い期間だからなんとかなりましたが、仕事・子育て・試験勉強の両立の苦しさを改めて実感しました。

自分に言い聞かせていたこと

育休中のやる気をUPさせるために

 産後は思うように勉強が進まず、模試の点数も伸び悩み、勉強(してる風)を続けることに意味がないように思うことも多々ありました。
 そこで、例えば次のことを自分に言い聞かせ、勉強へのモチベーションを半ば強制的にUPさせていました。

 ・試験勉強がないなら、それはそれで別の悩みが発生する
  私の性格からして、育児だけでは、子供のことに過剰に心配になってしまう、なにか別の有意義なことをしなければもったいない(結局なにかしら資格をとりたくなる)、といった状況になるはず。
  とりあえず試験勉強していれば、関心対象が分散される、もし受かったらラッキー、と思うようにしました。

 ・将来へ少しでも希望を持てる
  育休中にできることが何もないと、将来のキャリアについて不安になりがちです。試験勉強していると、その不安は少しでも緩和されます。
  余談ですが、育休中に夫と険悪になったときは、「まぁいざとなったら、資格があれば1人でも育てていけるかな。今からその準備する」と思い、勉強に励んでいました。

試験に不合格だと思った後、立ち直るために

 結果的に受かっていたものの、論文試験後に各予備校の解答速報を見たときは、完全に落ちたと思いました。
 つわり中も、産後の身体がボロボロのときも、夜泣きで眠れないときも、何度やめたくなってもがんばって勉強したのにだめだったのかと、ここ数年で一番落ち込み、泣きました。
 ひと通り泣いてみたり、「資格試験落ちた 辛い 立ち直り方」と検索したりしましたが、なかなか気持ちを持ち直せませんでした。
 それでも、上記①に記載した言葉や、次のようなことを考えて、気持ちを持ち直すようにしました。

 ・今想定される最悪なことはなにか
  受からなかったことで起こる最悪なことは何か考えました。努力が実らなかったことが悔しい、もっと遊びたかった、予備校代がもったいない、 ・・・これらは、とてつもなく最悪なことではないように思いました。

  また、もっと最悪なパターンも考えました。子供は一旦あきらめて勉強したのに受からなかった&妊娠できる時期も逃した(←子供は生まれたからOK)、子供を優先したけどやっぱり資格をとりたくなった&でも受からなかった(←よりは悩む期間が短いからOK)、資格をとったけど向いていなかった(←資格あったら、その資格と全く関係ない職には転職しにくいかもしれないから、資格ないから良いこともあるのかも)
  強制的に自分を鼓舞していましたが、もし受かっていなくてもそれなりに納得できる状態にはなっていました。

終わりに

 育休中に限らず、学生の時に比べ自分の時間が制限されることの多い社会人は、試験勉強を継続することは大変だと思います。
 自分を元気づけながら、ときにはしっかり休んで、少しづつでも続けることが大事だと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?