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2021.10月後半日記(映画「デューン砂の惑星」「キャンディマン」・衆院選のことなど)

10月×日
一日中雨。
新宿ピカデリーで「デューン砂の惑星」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)。
名作の誉れ高い原作は読んでいない。
デヴィッド・リンチが監督した映画版は観たはずなのだが、つまらなかったということ以外、ほとんど何も憶えていない。
というわけで、まったく前情報なしと言っても差し支えない状態での鑑賞。
うん、ヴィジュアルも設定も世界観も悪くない。
今まで観たSF 映画の中でもかなり上位に来る。
スターウォーズなんかと比べると大人と子供、というくらいこっちの方がちゃんとしている。
しかしみんなに面白がってもらえるかどうかは別なんだろうなあ・・・。
こっちが重厚な時代劇だとすると、スターウォーズはガキのチャンバラってところ。
しかし、テンポが悪い重厚な時代劇よりも、はつらつとしたガキのチャンバラの方が魅力的な場合もある(まあぼくは、スターウォーズがそこまで魅力的なガキのチャンバラだとは思わないけれど・・・)。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、映像的にはハッタリを効かせられるのだが、物語の語りという点ではなにか丁寧すぎるというか、どうもテンポが悪い。
「ブレードランナー2049」は、あまりにもかったるくて途中で退席してしまった。
今回は最後まで観れたし面白かったけど、ぐいぐい引っ張っていくというよりは、こちらが興味を持って積極的に見ていかないといけない感じの映画。
物語も最後に向けて盛り上がっていくというほどでもなく、え、ここで終わり?という感じで終わる。
これが前編で次が後編だそうだが・・・。
SF映画としてはかなり良い出来だとは思うしぼくは好きだけど、ある程度低評価が出るのも仕方がないかなあ、という感じも。

10月×日
急に寒くなった。
朝9度。

10月×日
三菱一号館美術館で「イスラエル博物館所蔵/印象派・光の系譜」展。
この展覧会の中で一室だけ撮影可の部屋があって、その部屋で写真を撮っている人たちをちょっと眺めていたら(まあぼくの見た範囲では、ということだが)、モネ、ゴッホ、それからいかにも印象派風な風景画(ドービニーとかピサロとか)は撮っている人が多かったが、クールベの2枚の風景画が目に見えて人気がなかった。
確かに、何が描いてあるのかよくわからないくらい暗い色調の、深い緑の森の木々とか焦げ茶色の岩肌の絵は、まあ「映えない」よなあ、と思ってなんか面白かった。

美術館の後、皇居東御苑へ。
ひさしぶり。
この後に予定があったのでちょっと急ぎ足になってしまったが、天気が良くて気持ちがよかった。

10月×日
TOHOシネマズ新宿で「キャンディマン」(ニア・ダコスタ監督)。
いや、これは面白かった。
前にも映画になっているそうだがそれは全然知らなかった。
鏡に向かってその名前を5回唱えると現れる殺人鬼キャンディマンのお話。
迫害され続ける黒人の歴史から生まれた存在、ということなのだが、主人公は成功した金持ちの黒人、という設定が面白い。
そしてとにかく見せ方が上手い。
ガラス張りのマンションの一室で女性が殺されるシーンをビルの外から、遠ざかっていくカメラから撮ったロングショットで見せるシーンにはしびれた。
鏡を使った演出もホラーでは定番だが、今まで観た中でも一番、と言っても良いくらい上手い。
この監督、「キャプテン・マーベル」の続編の監督に決まっているらしいが、マーベル映画でこの見せ方の上手さが生きるのかどうか。

10月×日
仕事帰りに中野区役所に寄り期日前投票。
中野区が東京7区と東京10区に分けられているなんて知らなかった、という程度に政治には疎い。
以前は7区だけだったような気がするのだが。
期日前投票の部屋も二つに分かれていた。

10月31日(日)
TOHOシネマズ日比谷で「キャンディマン」(2回目)。
あらためてなかなかの傑作だと確認。
音楽も良。

午後は帰ってテレビで競馬。
天皇賞秋はガチガチの3強決着。
ま、良いレースだったけども。

今日は衆院選の投開票日。
夜のTVは選挙のことばかり。
ぼくが清き一票を投じた競馬のレースはスタートからゴールまでじっくり見たいけれど、衆院選の方は、予想やら途中経過やらには興味がない。
最終的に「こう決まりました」だけ教えてもらえれば良いんだけど・・・。

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