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2022年完全燃焼

2023年を迎えた瞬間、私の中には目標も、望みも、この先の未来の自分のイメージも、何もありませんでした。

ただただ、充足感に包まれていました。


去る2022年12月31日、出演のみでなく企画や作品のあらゆる部分にがっつりと関わってきた、とても大切な公演の大千秋楽がありました。

それを無事に成功させるまでは、年末感に浸ることも、翌年のことに思いを巡らすこともしませんでした、というか到底出来ませんでした!

大晦日にも関わらず満員のお客様にご覧いただく中、大千秋楽を終演させることが出来た後、家に帰ってホッと一息…という間もなく新年が明けました。

それからやっと2022年を振り返ってみたのですが、ひとつひとつを実感を持って思い出すことが難しく…

年始から大晦日まで、次から次へと何かしらのエンターテイメントを必死に作ったり披露したりし続けていたので、その当時でさえ浸っている暇が無かったからかもしれません。

そんな中浮かんでくる想いはただひとつ「私めっちゃ頑張ったな!」でした。

そんな風に思えたことにまずびっくりしました。

常に「まだ足りない。まだ足りない。」と自分のお尻を叩いて、どれだけ周りの方にお褒めいただけたとしても決して満足せず、走り続けてきた我が人生。

自分を認めるよりも謙虚で居る方が向上していけると思っていたし、努力していると自覚を持つなんて恥だとさえ思っていたし、それらをモチベーションにして、ここまで止まることなく進んでこられたことも事実です。

でも同時にそれは自分を否定し続けていることでもあり、苦しくもありました。

だってきっと、誰よりも自分が自分を認めたいと思うし、自分にこそ認めてほしいと思うから。

どんな夢でも叶えられると言葉にしながら、成し遂げられると信じていないのは、他でもない私自身だったように思います。

まだ足りない、まだだめだって。

そんな私が「やり切った!頑張った!」と満足出来たのだから、そりゃ〜びっくりです。

「へぇぇ…!」っと声に出ちゃいましたね。笑

まぁ、それだけ本当にたくさんのことを乗り越えたと思います、2022年。

コロナや親知らず術後の後遺症、その他様々な身体の不調に何度も何度も阻まれながらも、その都度出来うることをし尽くして、全ての本番を納得して終えることが出来ました。

自主企画をはじめ数々の新たな挑戦の過程で、作業に追われたり、勝手に重責を感じたりして、人として悔やんでも悔やみきれない言動をしてしまったことも多々ありました。

全てを通して、お力添えくださった方や支えてくださった方には何度でも感謝の気持ちをお伝えしたいと同時に、謝りたい方々もいらっしゃいます。

でも、どれも、私のベストでした。

良くも悪くも。

それ以上でも以下でも無く。

ただただ全力を尽くしたと胸を張って言えることだけは確かなのです。

望んだ結果がついてこなかったものもあります。

思いがけない流れになったものもあります。

それでも、2023年を迎え、2022年の私を振り返った時、結果に関わらずただやり切ったということを称賛したい気持ちになりました。

そして、これまで頑張ったことによる実りを収穫したい、と思いました。

そんな風に思ったことは、芸事に携わり、常にひた走ってきた中で、初めてです。

心がじんわりあたたかくなりました。

自分の頑張りを認めた上で、そこからの成果をきちんと受け取って、また次へ進んでいきたい。

これまでの私はその【受け取る】という段階を無視して、自分を否定することで鼓舞してきたのでしょう。

でも、これからも進み続けたいからこそ、自分を認めることが必要なんだと思います。

頑張りを認めたところで、どうせ私のことだから勝手に向上し続けるわな!という自分への信頼が持てたとも言えるでしょう。

実力や結果には満足出来なくとも、過程や努力は認めてあげよう。

そうして、お尻を叩くんじゃなくて、自分自身と手を取り合って、なにくそー!と走っていけばいい。

続けていれば、こんな風に思える日が来るんだなぁと不思議な感覚です。

そして、それは2022年に本当に全力でベストを尽くし切ったからこそなのだと思います。

そう思えることを、誇りに思います。



人生、心の赴くまま素直にまっすぐ生きていきたいと思いながら、この業界ではそれは厳しいと思っていました。

その通り、その厳しさを裏付ける現実ばかりが目の前に現れ続けた2022年でした。

でも、どれも受け止めて、越えました。

そうして迎えた新年、やっぱり、自分の心身に無理に抗うことなく、素直に芸事と関わっていきたいと思えています。

長く続けていきたいのならばなおのこと。

それが2022年の学びだったのかもしれません。

私は私の素敵なところを認めて、それをいかせる場所で輝いていたいです。

そういうご縁に恵まれるよう、そしてこれからもいつもベストを尽くせる私であれるよう、努めていきたい。

やっと新年の抱負を立てられました。

2023年、昨年までの私が頑張ってきてくれた実りを存分に味わえる年になりますように✩.*˚

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ここまで自身の内面のことを書いてきましたが、2022年にそれだけ完全燃焼することが出来たのは、たくさんの方に支えていただいたからこそでした。

ひとりでは本当に無理でした。

自信を無くした時や、勇気が出ない時、心や体がどうしても動かない時にも、周りの方々が声をかけてくださったり、いつも応援してくださっている方々が私の活動を楽しみにしてくださっていることに大きな力を頂いてきました。

心から、ありがとうございます!

そんな皆さまに、少しでも何かをお返し出来ていますように。

そして皆さまと共に、今年もたくさん笑って過ごせますように☺︎

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