Day52.Social Progress Index
出展:こんばんは。ふうちゃんです。
今日は社会進歩指数(Social Progress Index)について話します。
聞きなれない指標ですよね。
私も最近このTEDで知りました。
何かと言うと、いわゆるGDP・経済成長指標を使わずに
幸福を測る指標です。2013年から米国のNPOが発表しています。
大きく分けると指標は3つ。
①Basic Human Needs(人間の基本的欲求)
→食料、水、住居、安全といった生存に不可欠なものがあるか
②Foundations of Wellbeing(幸福の基盤)
→よりよい生活を送るための、教育、情報、健康があるか
③Opportunities(機会)
→差別からの解放、世界中への情報のアクセス、寛容性、包括性
合計52の指標を使って、100点満点で評価。
★2018年の最新のランキング★
1位:ノルウェー(90.26点)
2位:アイルランド(90.24点)
3位:スイス(89.97点)
4位:デンマーク(89.96点)
5位:フィンランド(89.77点)
6位:日本(89.74点)
…
87位:中国(64.57点)
…
146位:中央アフリカ共和国(26.01点)
ちなみに全世界の平均は63.46点。
出展:Social Progress Imperative
日本は当然Tier1。こうしてみると、アフリカ大陸や
南米の一部、アジアはまだまだ点数が低い事がわかる。
一方、北米やヨーロッパはかなり高い。
✅日本
めちゃくちゃ点数高い!
但し、指標①〜③で分けて確認してみると
機会が低い!
この機会をさらに見ていくと
・Acceptance of gays and lesbians:28.91点(100点が満点)
→いわゆるLGBTに対する受容性が低いって事ですね。
・Equality of political power by gender:1.99点(4点が平等)
→性別による政治権力の平等性が低いと…。
日本はこういうところが遅れてるなって実感する。
一方、北欧諸国を見てみるとこの辺は80点を超えている。
幸福っていう意味ではこの辺を上げていく必要がありそう!
出展:TEDの「https://www.ted.com/talks/michael_green_how_we_can_make_the_world_a_better_place_by_2030」より
この指標が言いたいのは、GDPが上がるとこの指数も
上がっていくのだけれども、上昇幅がほとんどなくなってくるという事。
貧しい国ほどGDPが上がれば幸福になるけど
ある一定のラインを越えると飽和してくる。
だから新興国では今後GDPを追い求めても
幸せにはならないよ、2030年へ向けたSDGsの目標は達成できないよ
ってことである。
また、同じGDPでも社会進歩指数に大きく差があるので
GDPだけでは語れないとも言っている。
今後は単純に経済成長だけを求めるのではなく
別の角度から社会課題、幸福にアプローチしていく必要があるのかな
って個人的には思いました。