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ススキノ事件を考える

7月2日に北海道のホテルで男性の頭なし遺体が見つかった事件が連日メディアやネットを騒がせている。しかし、この事件はなぜこうも騒がれるのか?死体遺棄などの疑いで逮捕されたのは札幌市内に住む親子、父親で医師の田村修容疑者(59)と、娘の田村瑠奈容疑者(29)、そして母親の田村浩子容疑者(60)。報道によると直接的な実行犯は田村瑠奈容疑者だが父親は犯行に使われた凶器の購入につきあい、犯行に及んだ娘の送迎をしたとのこと。また、切断した頭は自宅に保管されていて母親もその事実を知っていたために共犯者として逮捕された。
家族全員が逮捕されるという前代未聞の事件はなぜ起きたのだろうか?


瑠奈容疑者の人間性

報道によると田村瑠奈容疑者は小学校5年生の頃に引っ越してきたが、しばらくして不登校になった。本人は潔癖症で、クラスメートたちとはうまく関係性を構築できなかったらしい。クラスメートとトラブルを起こしたこともあったと報道されており、不登校になってから引きこもりになったようだ。瑠奈容疑者の祖父の話によると同容疑者は人付き合いが悪く、自分本位で自分の考えと合わないと拒否や否定をする傾向があり、祖父も孫に何度か怒られた経験があったとのこと。自己肯定感を持てず、結果、自己承認欲求だけが強くなったのだろうか。

大人になっても働くことはなかったと祖父が取材に応じているのも気になる。そんな瑠奈容疑者は度々飲食店などで姿を目撃されているが、そのお金はどうしていたのか気になる。親が医者をやっていて裕福なために働く必要がなかったのだろうと一部のメディは報じているが、大人になっても他人の収入に依存して生活しているというのは自立した大人、社会人とは言えない。

そんな瑠奈容疑者はどのようにして被害者男性と知り合い、どのような関係だったかについては、様々な憶測や噂が連日ネットに流れているが本当のところはまだ捜査中で真実はまだ開示されていない。しかし、女装癖のある被害者と普通の人は知り合うことはなかなかないだろう。その上で殺人事件に発展したことを考えると瑠奈容疑者の人間性や行動については不可解だと言わざるを得ない。

瑠奈容疑者は、自分が原因で家族全員を巻き込んだ事件に発展していることを自覚しているのだろうか?自分の犯した罪、そして大切な家族を不幸にしたことに気がつかないのだろうか?それを考えると本当に恐ろしい。

親子関係

前述の瑠奈容疑者の祖父によると両親は娘に対して怒ることなく子育てをしていたとのこと。人付き合いの悪い娘に対して遠慮があったのだろうか?他人を拒否したり否定したりする娘、そして引きこもりになった娘に対して責任を感じていたのだろうか?
いずれにしても犯罪を犯すことを止められないというのは親は許されるべきではない。正しい親ならば、どんな理由があったとしてもこのような恐ろしい犯罪を犯す前に止めるか正しく導くのが親のあるべき姿だと考える。
父親が子供は全力で守るものだと周りに話していたようだが、「子供を守る」ということは一緒になって犯罪を共謀することではなく、むしろそのような行為を正すことで守るのではないだろうか?親の倫理観や思考、行動もとても疑問である。結果、娘を守ることは愚か、家族全員を巻き込んで全員の人生が破綻してしまった。
一部報道機関によると娘を溺愛する中で本質的なことを見失っていたのではないかと言われている。しかし、父親は人の生活や健康、命を守るべき医師である。医師失格としか言いようがない。

自業自得

瑠奈容疑者と被害者との間にどんな理由があったにせよ、人の命を殺めた事実は同情の余地がなく言語道断である。そして、瑠奈容疑者の過ちを正さずに共謀した両親もその咎めを受けることになったのは責任重大としか言いようがない。両親も犯罪に手を染めることになった経緯は複雑で難解だと思われるが瑠奈容疑者の育て方、本人との関係性と無関係ではないだろう。
そう考えると本人は当然のことながら、両親も自業自得と言えるのかもしれない。
「親バカ」であっても「バカ親」にはなりたくないですね。





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