自分の思いこそが、世界を決めてゆく
「誰が勇者を殺したか」
なんとも物々しいタイトルのはずなのに、読み終えたときは心が温かかった。思いがけない本でした。
深く考えず、でも胸躍る、心震わせる物語を読みたい。そんな思いを満たしてくれるのはどれなんだ。無茶振りのような願いを持って本屋さんで見渡し、目立つところにあったこの本を選んだ次第。でもまさに希望する内容でした。
ネタバレともなりますが、主人公は神に選ばれし、格別な才能を持って生まれたわけではありません。どこまでも普通で、人並み止まり。ただ根気強かった。フィク