【うつ病】ストレスや不安は悪いことだけではない
「絶望している者にこそ 友は忠実であるべきだ」
(旧約聖書「ヨブ記」6章14節)
1.やった方がいい失敗と、やってはいけない失敗がある
また何度も紹介しますが、無料動画配信サイト「GYAO!」で、『ツレがうつになりまして。』が3月27日まで無料公開されています。
こちらの方が、私の投稿より断然良いのは分かっています。
でも敢えて私の過去のうつ病だった頃の事を書こうと思います。
理由は2つあります。
①私の症状と同じ様な闘病記を見たことがないから
②うつ病から回復したものの、逆に振り切りすぎて精神障害者になってしまったから
です。
特に②に関しては注意して欲しいと思ったからです。
これは私が馬鹿だったせいではあるんですが、でもやってはいけない失敗だったと思うので、お馬鹿さんだな〜と思って反面教師として知っていて欲しいからです。
なので私のうつ病の頃の話はサラッと流して、なぜ私が精神障害者になってしまったか、そのあたりを見てもらえたらなと思います。
2.プレッシャーだけではなく、夢は希望にも繋がっている
まずはうつ病だった時に一番酷い状態だった頃の話をしたいと思います。
その時は一応、朝に起きる事は起きていたんですが、別に起きたくて起きたわけでもなく、それ以上寝ることができないから起きていたわけで、でもやる気も何もないから、自室の椅子にずっと座っていました。
そして「死にたい、死にたい。どうやって死のう?どこで死のう?」という事を、朝から晩までず〜っと椅子に座ったままひたすら考えていました。
確か2ヶ月ぐらいはそんな状態が続いていたと思います。
それ以上の記憶は残っていないです。
でも今生きているって事は、最低限食べ物ぐらいは食べていたと思います。
死ぬ勇気もない、死ぬ気力もない、生きていたくないけど生きてしまう、そんな状態だったんだなと思います。
引き金になったのが大学受験だったんですが、受験日が近づいてくるけど全然学力が上がらない、試験が怖い、プレッシャーがどんどん強くなってくるという心理状態が原因でしたが、しかし大学受験というものがまた立ち直る要因にもなりました。
「やっぱりどうしても大学に行きたい、大学で学びたい事を学びたい」という気持ちが頭の片隅にあったので、そういう状態を乗り切れたし、そこから立ち上がれたと思います。
そこを乗り越えられたら、なんとか抗うつ剤を飲んでいたら日常を過ごすことができる様にはなりました。
3.お風呂は、時には心を苛む存在でもある
他に厄介な病状だったのは、過去の嫌な経験や思い出したくない記憶が突然フラッシュバックしてくることでした。
医学的に言うと「記憶の反芻(はんすう)」と言うらしいです。
でもこうやって医学的に呼称があるのに、それで苦しんだという人の経験談を私は聞いたことがないです。
私の場合はお風呂に入る時にその症状が顕著(けんちょ)に現れました。
特にお風呂に入ろうと服を脱ぐ時・また逆に風呂からあがって服を着ようとする時に苦しみました。
その間中、ず〜っと嫌な記憶がどんどん頭の中を駆け巡って、発狂したいし叫びたいし頭を壁でも柱にでもぶつけて頭を破壊したい衝動に駆られました。
私がうつ病を発病してから抗うつ剤を飲まなくても良いようになるぐらいになるまで5年ぐらいかかったんですが、その間ずっと続いていましたし、その後も1〜2年は続いていたと思います。
お風呂に入って本当に心の底から安らげるようになったのは、つい最近の様な気がします。
それまでは過去のトラウマで、心のどこかでお風呂に怯えていたように思います。
4.薬は量を間違えれば毒になる
私をうつ病から完全に立ち直らせてくれたのは、ある作品がきっかけでした。
しかし私はその作品を紹介することができません。
なぜなら、その作品に対して私があまりにも感情移入してしまって、結果的に精神障害を負うまでにまで至ってしまったからです。
そう、これこそが私のやってはいけなかった失敗です。
その作品は名作です。
とても評価が高い作品です。
でも私は勘違いしてしまった。
それは受験勉強中に出会ったんですが、その作品を知って衝撃を受け、うつ病を抱えながらなんとか勉強していた自分を奮い立たせてくれて、受験のプレッシャーや不安との心の闘いを助けてくれて、晴れて大学生になるまで支えてくれた作品でした。
でもそこで止めるべきだった。
もうやっと大学生になれたんだから、社会人になるまでの束の間の、学生の内にしか経験できないことをやっていれば良かったのに、でも私は大学生になってもまだアクセル全開を続けてしまいました。
確かに大学生活は充実していましたし、段々抗うつ剤の量も減らしていくことができて、更に私は有頂天になっていました。
ストレスやら不安なんて感じていなかった。
これが1番の問題です。
ストレスや不安が無い人間なんて存在しない、私はその後の心理カウンセラーの方の講演でその事を知りました。
ただストレスや不安に気づいていないだけで、とても危険な状態なんだそうです。
結果的に私は別の精神病の兆候が現れはじめ、今に至るまで泥沼にはまっていきました。
なので過剰な不安やストレスは良くは無いけど、しかしストレスや不安はむしろ心にブレーキをかけてくれる大切な存在だと思ってもらえたらなと思います。
これは心理カウンセラーの方の本に書いてあったんですが、それは本来、人間が備えている「危機感」から生まれるものであって、不安やストレスを感じることは「危険かもしれないよ」というサインで、それは大切な心・本能から生まれるものだそうです。
なのでストレスや不安に過剰に敏感にならなくても良いそうです。
むしろ無い方がおかしいんです。
これが私が今回、この投稿で一番伝えたいことでした。
ストレスや不安や恐怖は悪いものだけではない、それだけでも知ってもらえたらと思います。
5.最後に
話は突然変わりますが、もう春ですね。
私の近所の桜も開花しました。
暖かくなってきたこの頃、4月に年初が始まる日本の仕組みは私は好きです。
今は苦しいかもしれない、先に苦しいことが待ち受けているかもしれない、私はそんな時にはこの曲がとても合っていると個人的に思っています。
特に歌詞に注目してもらえたらなと思います。
「希望は残っているよ。どんな時にもね。」
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