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緑の山々に囲まれた道、白いステーションワゴンの後ろを追走する。 私は山道を運転するのが好…
冷えるねぇ~・・・。 まあ、冬の朝だから、当たり前か。 そう思いながら、暖かい布団を出て…
凍えてた。 そうしたらあの人がやってきて、 「おう、どうだ?」って。 ドウダ?ッテ、…
どうしよう。 ことばに憑りつかれた。 それも五十音に。 あいうえおっていうあれです。 み…
肩すくめ 背を向け去りし 雪の歩跡 想ひ波打ち 我 癒えぬ部屋 天に宙船 春待つ頃よ かたすく…
・最近の幽霊って、手がないんだよねー。 ・「早くセカンドインパクト来ねーかなあ」 ・「胡…
年に何度か、とはいっても、片手で数えられるほどだけれど、この街には雪が降る。 天気予報で雪マークが並ぶと、高校生ぐらいまでは、休校になるかもしれないと、ワクワクしていたものだった。 朝起きると、天気予報の通り、あたり一面銀世界だった。 車通りのある道路では、シャーベット状にすでにシャーベット状になりつつあったけれど、歩道はまだほとんど足跡がない。 僕は急いで身支度をして、外に飛び出した。 キンと冷たい空気。吐き出す息も真っ白だ。 冷たい手に時々息を吹きかけながら、ザクザク
※Part4はこちら ◇◆◇ やっと酷い頭痛が治まり、言葉をまともに話せるようになったのは…
※Part3はこちら ◇◆◇ 帰り道は下り勾配になる分、歩くのは楽だろうと思っていたが、大…
※Part2はこちら ◇◆◇ やがてたどり着いた、平屋建ての家は、俺が今まで見た、どの家よ…
※Part1はこちら ◇◆◇ 高速道路を降りる直前、降り始めた雪は、N町に着く頃には本降り…
※Part1~5でひとつの物語になります ◇◆◇ ああ、やっとここまで帰ってきた。 雪の上…
※ この作品の後編です。前編をお読みになってから、どうぞ。 年下の男は、優しかった…
アパートの階段を転げるように駆けおりたときには、あの人はずいぶんと先にいた。昨夜から降り続いた雪が舗道を白く染めて、彼は寒そうに肩を丸めて歩いている。その姿を見た瞬間、我に返る。 これでいい。 これでいいと思った。 つっかけた彼のサンダルから雪が浸みて、私は空を見上げる。 灰色の空から、ちらちらと雪が舞い降りてくる。 泣かない。泣かない。大人だもの。 私は大丈夫だ。今日が日曜でよかった。 歯ブラシは捨てよう。置いていった雑誌も。でも、ふたりで