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Wordの段落は両端揃えが基本

私が勤務する大学院では、今学期の修了を目指す学生さんの論文が仕上げの段階に入り、私自身も、連日、多くのWordファイルと向き合っています。数十ページから百ページを超えるボリュームになる中で、段落の配置の設定を間違えているファイルが散見されます。ごくごく基本的なことですが、意外と執筆者本人は気付かないものです。しっかりおさえておきましょう。

段落と書式

 Wordで文字列の配置や行間、箇条書きなどの設定を行う単位が「段落」です。一連の設定項目は[ホーム]タブの[段落]グループに集約されています。

基本は両端揃え

 [段落]の設定の主要な項目のひとつが段落の配置です。タイトルなどの項目を中央揃えにしたり、氏名などの項目を右揃えにしたりするために、切り替える頻度が高い項目です。中央揃えや右揃えから戻すときに注意したいのが、段落の配置の基本は左揃えではなく、両端揃えである、ということです。左揃えと両端揃えは、いずれも段落の左端が揃います。ただし、左揃えでは右端は揃わないのです。

 基本的に左揃えに設定されていても、MS明朝などの等幅フォントで同じ文字数が並べば右端の位置も均等になるはずですが、文中に含まれる半角の英数字、英単語の位置、句読点や括弧の位置などにより、右端の位置が微妙に揃わないことがあります。このような場合にも、両端揃えであれば、文字の間隔が微調整され、左端、右端ともに綺麗に揃います。

画像をご覧いただくと、一目瞭然ですね。基本的な体裁が整っているかどうかは全体の印象にも大きく影響するため、疎かにすることはできません。論文提出前に今一度、ご確認いただきたいポイントです。

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