見出し画像

スマートスピーカーで自治体の災害情報を取得する

平成30年7月豪雨では西日本で大きな被害が発生しました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。わが故郷の岐阜県でも、土砂崩れによりJR高山線の一部が不通になったり、津保川が氾濫するなどの被害が生じ、地元、美濃加茂市でも、飛騨川の濁りが浄水場の処理能力を超えて、一時、断水となりました。

断水となっている間、市のホームページやSNSを通じて、随時、きめ細やかな情報発信が行われていたので、東京にいながらも正しい情報を得ることにより、不安を解消ことができましたが、一方で、このような情報へのアクセスが難しい方は、どれほど不安だっただろう、と、想像せずにはいられませんでした。そして、こんな時こそ、身近になってきたスマートスピーカーに話しかけることで最新の情報を得ることができたら、と思い立ち、色々調べてみました。

Amazon Echoの“スキル”

現在、日本で提供されているスマートスピーカーは、大きく分けて、LINEが提供するClova、GoogleによるGoogle home、そして、Amazonが提供するAmazon Echoの3種類があります。そのうちのAmazon Echoでは、“スキル”と呼ばれる機能をスマホアプリを通じて入手し、スマートスピーカーに組み込むことができます。

スキルは、Amazonのアカウントで開発者登録をすることにより、自ら開発することもできるので、私自身も少し試してみましたが、なかなかうまくいきません。

「よく見る情報チェック」というスキルを活用する

そんな中、任意のRSSを登録することで、配信されている情報を読み上げてくれる「よく見る情報チェック」というスキルがあることを知りました。早速、Amazon Echoの設定を行うスマートフォンのAlexaアプリで「よく見る情報チェック」を有効にします。

画面の「有効にする」ボタンをタップし、アカウントのリンクに進むと、RSSのURLの入力と、情報を読み上げる音声の速度や高さなどの設定画面が開きます。

まず、情報を取得するRSSのURLを指定します。今回は、美濃加茂市の最新情報を取得するため、Queryfeedというサービスを使ってTwitterの美濃加茂市公式アカウントの情報を取得するRSS URLを生成します。Queryfeedの使い方は、こちらのページを参考にしました。生成したURLがこちらです。。

https://queryfeed.net/twitter?q=from%3Aminokamo_city&title-type=user-name-both&geocode=

このURLをNo.1の欄に入力し、読み上げの速度、読み上げる声の高さ等を選択して[OK]をタップすれば、設定完了です。

スキルを設定したAmazon Echoのスマートスピーカーに向かって、「アレクサ、よく見る情報チェックを開いて」と話しかけると、最新のTweetから順に、読み上げてくれました。

下米田(しもよねだ)が「げ・よねだ」となったり、不完全な部分はありますが、かなり自然な音声です。読み上げの速度や声の高さ、男性の声か女性の声かも選択できるので、聞き取りやすいように、微調整が可能なのがこのスキルの特徴です。

自然に話しかければ、必要な情報を音声で伝えてくれるスマートスピーカーは、パソコンやスマートフォンなどを使いこなすことが難しいという方にとっても、デジタル情報を活用できる可能性を秘めています。現状では、RSS URLの取得や設定の手間がかかり、超えなければいけないハードルがありますが、AIの進化と共に、もっともっと人に優しいツールへと進化していくといいですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?