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【SLAM DUNK GI】176話「5つ目のギア」

ウインターカップ神奈川予選決勝リーグ、翔陽-湘北の1戦は、均衡を保ったまま残り5分を切った。
タイムアウトが終了。


「ここで同じ相手に負けるなど許されない。俺たちは翔陽なんだ!」藤真




試合は、3分を切り、スコアは同点となる。そして翔陽がメンバー交代を準備。

「牧さん。翔陽が選手交代しますよ!? 2人同時ですね?」清田

2年PGの伊藤卓と、、、、誰だ?」神




「誰だ? あのチビは?」清田

「翔陽の秘密兵器!?」高砂
「5つの目のギアなのか?」牧



長谷川一志と伊藤卓、
高野昭一と大維が交代。


「2人交代!? これで身長差はなくなりましたね?安西先生。」彩子

「・・・・ふむ。」安西
「1年生ですね?」晴子


コート上の湘北

「なんだ。あのチビは?」桜木
長谷川が下がった。これでマークは薄くなる!?」三井



とにかく高さがなくなった。カク頼んだぜ。」宮城

「OK。」角田
「・・・・」流川

「(翔陽は高さを捨てたのか? 楽になった? そんなことあるわけないよな?)」

湘北の心理を揺さぶる。

「よし。ダイわかってるな?」藤真
「はい。」大維

「大丈夫だ。俺が保障するぜ。」長谷川
「勝とうぜ!」高野


翔陽ボールで再開。PG伊藤、
そして大維をセカンドガードとして、藤真も加わり、3者で早いパスワークを見せる。

藤真もゲームメークに加わった。高さではなくパスで崩そうってか?」宮城

あの1年生はやはりパスの潤滑油のような役割なのかな?」晴子


藤真、そしてインサイドの花形を経由し、大維にボールが戻る。

「よし、ミスマッチだぜ。」宮城 



マッチアップは角田悟。


「(藤真監督のノルマは5点。まずはスリーポイントを決める。)」大維

「(20cm近い身長差、最終選択はパス!? ペネトレイトからのパス? 離すか? )」角田

大維は角田の一瞬の迷いを見逃さなかった。
スリーポイントを放つ。


「スリーポイント!?」角田


そのボールは大きく弧を描きリングに吸い込まれる。

「よし!!」大維


5点のノルマ、まずはスリーポイントを見せる。」藤真


「よくぞ。決めた。」花形


視察の海南。


「あの身長差から打ってきた。」清田
「マグレじゃないですよ。狙って決めましたね。」神


「5つ目のギアが翔陽にはあった。」牧


湘北オフェンス

「とりかえすぞ!」宮城
「(パスくれ)」流川

得点源の流川を徹底マークでパスを出させない。
角田のスクリーンで三井をフリーにする。

「(ちっ流川のマークが厳しくなるのは織り込み済み。)三井サン!」宮城

「ナイスパス!」三井




「花形!!」藤真




〜タイムアウト回想~


「伊藤、ダイ準備だ。投入されたらわかってるな?」藤真

大維のスリーポイントが決まる。」花形

「その後の話だ。湘北の最大の得点源、流川を徹底マーク。パスを出させるな。もちろん俺が宮城の突破は許さない。一志を下げている。三井で来るはずだ。」藤真




「伊藤、三井の癖は、、、」長谷川


「いや、花形、桜木を捨てていい。ブロックショットだ。」藤真


伊藤はスクリーンされる可能性が高い。」永野


「桜木に仮に決められてもスリーポイントはない。」藤真



「わかった。」花形


三井のスリーポイントを花形のブロックショットが決まる。

「なんだと!?」三井
「ルーズボール!!!」彩子

ルーズボールにいち早く反応したのは、花形に指示を与え、仲間を信じ、先に読んだ藤真健司だった。

「ナイスブロック!花形」長谷川
「マイボールだぞ!藤真」高野

翔陽3点リード。翔陽ボール。

藤真健司監督のノルマはまだ終わっていない。


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