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【SLAM DUNK 続編・特別編】「地元、愛知」「天体観測」~ツーリングやドライブで聴きたい音楽・エントリー記事~

はじめに

noteでのメインコンテンツとして「SLAM DUNK 続編」(あくまで二次創作、妄想)の執筆、公開をしております。今回、今作品にドライブにまつわる話を描いておりますので、165話、166話を先行公開、シチュエーションとし、等身大の自分の表現としてエントリーさせていただければと思います。

「愛知の星」と呼ばれ全国区の選手として登場した諸星大。しかし原作では愛知県予選で1年生の新星、森重寛に敗れる描写があり、その後、湘北戦は描かれず原作終了。その後の話でありますのでほぼ創作となります。

エントリー曲

「STARS」中島美嘉 (高橋克典)

中島美嘉デビュー曲。実は高橋克典バージョンもあることを知っておりますでしょうか?(YouTubeオフィシャルはないですが、検索すればありますのでぜひ聞いていただければ)
時にうまくいかないこともある、心を癒しに、そして力強く、ひそかに決意、そんなしっとりとした夜のドライブにいかがでしょうか?

※フルコーラスではありません。フルコーラスおすすめします。


シチュエーション・先行公開

「地元、愛知」---------------------------------------------------------

オーバーワーク症候群に陥った諸星大は完全休養に入った。そうしているうちにシーズンは中盤に差し掛かっていた。肉体的な疲労、そして精神面でのリフレッシュを必要としていた諸星にチームは2つの提案を依頼する。

「諸星、休養が必要だってことは理解しているが、我々も興行としても動かなければならない。次はアウェー愛知遠征だ。そこで去年、好評だった地元、愛知でのイベントに参加してほしい。たくさんのサポーターの声はきっとお前の精神面にもいい影響を与えてくれるのではないか?その代わりというわけではないが、そのまま地元、愛知で休養をとってくれ。」

「・・・わかりました。ご迷惑をお掛けします。」諸星

諸星は愛知遠征にイベント要員として帯同した。試合後、イベントに姿を現した諸星に対して、サポー
ターの声が直接届く。心配する声、期待する声、黄色い声援、相変わらずの人気であったが、一部、誹
謗中傷の声、ネットでの書き込みも目にしてしまう。

「愛知の星、試合にも出ず英雄気取り!」
「名前だけが売れている人気先行の選手」
「アイドルでもやってろ!」
「実力不足の愛知の恥」
「肝心な時に勝てない小さな星」


諸星は、高校時代から現在に至るまで沢北、森重、牧、土屋、河田と重要な試合で勝てなかった。

「(愛知の星、、、、誰が呼んでほしいなんて頼んだ!? 勝手に言っているのはそっちだろ!?人気先行だと?・・・・)」諸星

「(わかってんだよ!そんなこと!)」諸星

精神面でのリフレッシュ効果も期待したイベント出演だったが、諸星は体調悪化との名目で後半は欠席してしまう。

「(この大勢のサポーターが敵に見えてくる、、)」

このまま地元、愛知に滞在し休養をとることを命じられた諸星だったが、外へリフレッシュに出かけるなんて気持ちにはなれなかった。

「飯がないな。外いくしかないか、、、。」諸星

諸星は仕方なしに外出の準備をし、マスク、帽子を被り一目をはばかるように地元の道を歩いた。しかしこれも有名人の性なのか声をかけられてしまう。

「バスケットの諸星大さんですよね?」
「・・・・違います。」諸星

諸星は確認もせずに逃げようとした、その時、

「大ちゃんでしょ?わかるよ。いつも自信がない時は目を細めて、下を見るの。」
「昨日のイベントでもその癖、出ていたよ。」
「!?!? えっ(誰?)」諸星

諸星が振り向いた先には、一人の女性が立っていた。

「・・・(誰!?)」諸星

「わかんないの? 西遊記の学芸会の時、大ちゃん孫悟空で主役やっていたけど、緊張していて始まるまでは目を細めて、下見ていたんだよ。でも始まったらいつも一生懸命で輝いていた。」

「(西遊記、、、孫悟空、、、小学校!?)」諸星

「私は、引っ込み思案でとてもじゃないけど舞台に立つなんて出来なかった。でも大ちゃんに照明を当てていたからね!だからわかるの。」

素原空澄?(すはらあすみ)」諸星

「うん。小学校から高校だって一緒だったんだよ。でも高校の時なんか全国からファンレター届いて、私のことなんて眼中になかったよね。」空澄

「な なに言ってんだよ。そんなことねーよ。」諸星
「・・・うそだー。今、目、細めてたよ! 自信ないんでしょ?」空澄
「だから、ちげーって」諸星

声をかけたのは諸星の小学校時代からの同級生だった。

「まぁいいよ。大ちゃん。オーバーワーク症候群なの?」空澄
「えっ?その情報は出してないはずじゃ?」諸星
「私、スポーツ好きだから、チーム関係者が話している内容が聞こえちゃって、そうかな?って」空澄
「それは、、、、。」諸星
「ううん。いいよ。大ちゃん休みでしょ?」空澄
「まあ。」諸星

「じゃこれからドライブに行こう!」空澄
「ドライブって!? どこに車があるんだよ!?」諸星
「ここは愛知、地元だよ。ちょっと待ってて! 絶対、逃げないでよ。」空澄
「ああ。」諸星

地元、愛知でのリフレッシュを命じられた諸星大の前に現れた学生時代の同級生、素原空澄。彼女は諸
星をドライブに誘った。オーバーワーク症候群に苦しむ諸星大のよき理解者として、救世主となれるのだろうか。


「天体観測」-------------------------------------------------------------

地元、愛知で休養を命じられた諸星は、一目をはばかり買い物に出かけたが、素原空澄(すはらあすみ)
という学生時代の同級生に出くわす。リフレッシュにドライブに誘われるのであった。

「そう言えばさ すはらさん、、、、俺、飯買いに外出たんだわ」諸星
「何?すはらさんって。よそよそしくない?」空澄
「いや、でもそんな話したことなくない?」諸星
「でも、ずっと近くにいたし、あすみでいいよ!」空澄
「そう? じゃあ。」諸星
「女の子のファンの扱い慣れているでしょ?」空澄
「そんなことねーよ。」諸星

空澄は車を運転し、二人は食事に出かける。

「特別に休養をもらってるんだ。こんな時に女の子と出かけてるなんて騒がれたら困る、、、かな。」諸星

だから、ここは地元、愛知だよ。任せて!」空澄

空澄は、知る人が知る隠れ家的な個室店をチョイスする。

「こんな店あったんだな。初めてだ。」諸星
「私、ライターをやってるの。いろいろ調べたりするの好きなんだ。」空澄
「へー、愛知で?」諸星
ううん。全国、海外いろいろ行くよ!」空澄
「じゃ今日、愛知にいたのはたまたまなんだな。」諸星

「まぁね。(大ちゃんが愛知のイベントにくるって知ってたからなんだけどね、、まぁいいか)」空澄

二人は、小学校時代からの昔話や現在に至るまで、様々な話題に花を咲かせた。黄色い声援を浴びてき
た諸星だったが、その声援は自分の何を知って送ってもらえているのだろうか?
そんな自暴自棄な考えをする精神状態の時もあった。小学校~高校まで諸星大の原点を知る、素原空澄との時間はリフレッシュになると同時に地元、愛知で自しんの原点に戻るきっかけになったのかもしれない。

「大ちゃん、この後、星、見に行こうよ。愛知の星。」空澄
「何だよ。いじってんのかよ。」諸星
「違うよ。そんなのじゃない。大ちゃん、ずっとバスケがんばってきたでしょ?愛知の星って言われてきて、でも愛知の知らないことあるんじゃないかな。いいところあるんだ。」空澄
「確かにな。強豪校って言ったらそれは練習、試合づくしだ。」諸星
「じゃあいこう。」空澄
「ああ、どうせ、休みだしな。」諸星


久しぶりの再会で過ごした時間はあっという間に過ぎ、夜のドライブに出かけた。夜景を見ながら、夜
空を見上げるとそこには無数の星が輝きを放っていた。

「こんな場所があったのか。」諸星
「綺麗でしょ? 穴場スポットなんだ。」空澄

「星が輝く理由、知ってる?」空澄
「えっ!? そんなの自ら光ってるに決まってんだろ?」諸星

「うん。自分で光っている星は恒星って呼ばれていて、太陽もその一つなんだよね。」空澄
「太陽か、、、でけーな。」諸星

「そうだね。大きくて、たくさんのものや人達に光を照らしている。すごいよね。」空澄
「そんな大きな星になれって言うのか?そりゃなれるもんならみんななりたいよな。」諸星

「ううん。そういう意味で言ったんじゃないよ。太陽の約10倍をこえる重い星が年をとると、外から真ん中の鉄まで重い物質が次々でて、中心の鉄は固まっても反応熱を出さないから、その重みに耐えきれなくなって、重力のバランスを崩して大爆発しちゃう。」空澄

「爆発!? 俺はバランスを保てなくなって爆発しちまって、、、、、オーバーワーク症候に、、、、。」

少し、諸星はマイナス思考になったが空澄が言いたかったことは別にあった。

「ごめん。大ちゃん。爆発することを言いたかったんじゃないの。」空澄

「星の光り方、輝く方法はもう1つある。」空澄
「もう1つ? そうか! 太陽の光を反射して光る?」諸星


「そう。自分だけじゃ光らないの。自分だけで光ろうとしなくてもいいんじゃないかな。」空澄
「!?!? いつの間にか、俺は自分がやらなきゃ勝てないって思うようになってた!?」諸星

空澄は、バッグから手帳のようなものを取り出し、写真を取り出した。その写真はインターハイ広島大
会、愛和学院-海南大付属戦のものだった。牧紳一と対峙する諸星大が写っている。

「高校の時、私が何の部活だったか知ってる?」空澄
「えっと、、、、。科学部?!」諸星
「違うよー。新聞部でインターハイの準々決勝、広島に行って、、その時の写真がこれ。」空澄
「あっ、、ごめん。(写真を見る)牧か。懐かしいな。」諸星

「あとこれも見て。」空澄
「(写真には牧から神へとパスが渡りシュートモーションの神が写っている)牧と神。厄介なコンビだったな。」諸星

「あの牧君だって、一人で輝いていたわけじゃない。海南の監督が言っていたのは、海南に天才はいないって。」空澄
「ああ。そうだよな。俺は天才じゃねえし、もっとまわりを頼っていいんだよな。いや頼らなきゃいけないんだよな。」諸星

「ごめんね。そんな偉そうなこと言える立場じゃないんだけど。」空澄

「オーバーワーク症候群の軽症状態って診断された時だって、もっとまわりを信じて、頼ればよかったんだ。いや、すげーよ。このことを気付かせてくれるために連れてきてくれたんだな!」諸星

「うーん。そんなのかな!?(そういうわけじゃないような、、、まぁいいか(笑))」空澄

思わぬ再会から、ドライブ、食事、そして星の天体観測へと時間を過ごした諸星大と素原空澄。
地元、愛知の星を目の当たりにし、原点に少し、戻れた気がした。

(続)



歌詞・リンク


☆諸星大は、自分が輝かなければ勝てないと頑張りすぎた結果、オーバーワーク症候群に、1コーラス目はまさにその姿とリンクします。

「やっぱり あの星は 見つからなかったと
夜空に背を向けた 願いに疲れた自分がいたよ」
「ひとつの真実に 目を閉じてしまいたい
明日になれば 今日とは違う 星がきっと輝くはず」

☆素原空澄は、幼少から諸星大に思いを寄せる描写があります。

「あんなに離れている 小さなあの星が
輝いているのは 思いを信じているからでしょう」

☆二人は、「澄んだ空と輝く星」
になることができるのでしょうか!?
ラストサビは二人の決意のようです。

「We're Wondering Stars
あなたがいる 描いた夢の向こうに
最後に大事なのは 喜びを分け合える 愛しさよ」

「l'm Gonna be a star
新たな未来 つないだ奇跡の中で
光と闇に抱かれて 
心の空に 心の空に 確かな夢を見つける」



まとめ

帰り道、素原空澄が車内にかけた曲は「STARS」。
そして諸星大は、歌詞を自分に重ねながら新たな決意を胸に誓うのだった。


こんな一文が本編では追加されるかもしれません!?
今回の企画を知った時に、ドライブにまつわる165話、166話を思い浮かべた私は、
「このストーリーの挿入歌は?空澄がかけた曲は何か?」
と考えた時、すぐに「STARS」が浮かび、エントリーさせていただきました。

企画の趣旨にそぐわない表現かもしれません。
長文失礼しました。
参加させていただきありがとうございました。


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