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無印カフェと無意識ストレスコーピング

彼氏と今度銀座に行こうとなったときに、「どこ行く?無印のカフェとか行ったことある?」と聞かれた。無印のカフェは2ヶ月前に二人で行ったことあるのにこいつはもう忘れてんのかと怒気を含めて「一緒に行ったことあるじゃん」と言ったら「あれどこだっけ?銀座?」と返事がきた。

私が怒気を表したことにより、おそらく自分が忘れていたという過ちに気づいたと思う。しかし意識的にか無意識的にか、一瞬でそれをなかったことにする返事が来たので驚いた。むしろ感動した。

まるで銀座ではない店舗にでも行ったかのような含みを持たせているが私達が東京に越してきたのは3ヶ月前であり、都心では新宿と銀座あたりでしか遊んだことはない。それもたったの2回くらい。無印のカフェにそう何回も訪れる可能性はない。二人で東京に来る前は鹿児島のクソ田舎にいたのでもちろん以前にも行ったことはない。ていうか「行ったことある?」ってはっきり経験の有無を問うているだろ。

こういう人間って生きやすいだろうなと思うし、実際彼氏のメンタルはめちゃくちゃ安定している。彼氏の全細胞が不都合の全スルーに向けて全力で働いている。不都合を意識することで発生するストレスに対処するのではなく、不都合そのものを無意識に葬っている。究極のストレス・コーピング。

一方私は些細な言葉尻をとってこんな文書を書いているしメンタルはめちゃくちゃ不安定。自分も小さな間違いを誤魔化すことがあるが、こんな完成度でスルー出来たことはない。ごめんとかすぐ言う。ていうかこういうやり取りの積み重ねが本当に腹立つ。お前がスルーした不都合が私の中で処理されてるの知らないだろ。忘れてたこと謝れよ。

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