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カッティングシートでラベルをつくるということ

前回の投稿でも触れたのですが、docket storeではカッティングシートを使ってラベルをつけるというニッチでニッチでたまらないサービスを始めようと動いています。今回は興味がある人がいるのか全然わかりませんがその方法を記録しておこうと思います。

①パワーポイントでデータを作る

docket store店主は無印良品で長い間働いてまいりました。とはいっても店舗でしか働いておりませんし、大学も美大系ではないためイラストレーターが使えないという残念な状態です。そのため、ラベルデータの作成はフリー素材やマイクロソフトのパワーポイントに頼っている始末です。しかし、現代は「icooon-mono(http://icooon-mono.com)」さんのような素晴らしいフリー素材サイトもあるので、店主の用途程度であれば全く問題ありません。フォントについては今回はバンカーズボックスに使用されている文字と同じ系統と思われる有名所「Futura」を使用します。

②データをカッティングシートの切り抜きソフト用に加工する

データの配置が完成したら、スクリーンショットをして画像をinkscapeというフリーソフトにコピー&ペーストしちゃいます。このソフト以外でもきっとできるのだとはおもうのですが、このソフトを使えばTrace Bitmapという機能で簡単にカッティングシート用に画像データを変換してくれるのです。画像の輪郭を切り抜くために輪郭をデータ化している状態「SVG」という形式で保存をすれば、前準備は出来上がりです。

③カッティングマシンで切り抜く

Scan N Cut DX1200というブラザーの新型カッティングマシンを使用してデータ通りにカッティングシートを切り抜いてもらいます。この機種にはハーフカット機能が搭載されているため、シール台紙を残してお手軽にカッティングシートがつくれるわけですね。ほんと便利な世の中になったものです。機械でできない部分については実際の工程を簡単に見てみましょう。



カッティングマシンから切り抜かれたものをハサミで切り分けていきます。デザインナイフやピンセットがあるとこの先の不要部分の工程がスムーズです。


いらないところをくり抜いてしまうとこのような状態に。問題はこの綺麗に数字などがならんだ状態でラベルを貼るかというところ。普通は専用の透明なシールを使ったりしますが自前で使う分にはそんな贅沢はしません。

そうです。太めのマスキングテープを買ってきて上から貼ってしまえば十分代用ができます。この状態でシール台紙だけを剥がすといよいよ貼り付け作業となります。

幸運なことにこのマスキングテープも半透明なので貼り付け位置を透かしてみながら貼り付けしていきます。このとき、紙素材の印刷部分などに貼るのは注意してください。実際今回バンカーズボックスに貼る場合もマスキングテープが下線にかかってしまい、すこし印刷を剥がしてしまいました。

マスキングテープを剥がすと完成です。意外と簡単ですね。上に貼り付けた「MAM」は感熱紙ラベルシールで出力していますが、感熱紙の印字(レシートのような方式)が劣化していくことと、シールの白い部分の色が目立ってしまうことを考えるとカッティングシートの方が一体感が高まることが伝わるかと思います。正直こんなことにこだわる人は日本人のごく一部だと思うのですが、中身の識別ラベルや戻す場所の記載を気軽にお店でできたらいいなという私の欲望に端を発しているサービスなので仕方ありません(笑) ご興味のある方はぜひご相談ください。家庭よりも事務所などでの導入に向いているかもしれません。

フリー素材と番号の組み合わせや、モノとの一体感を見ているとやはり無印良品の商品との親和性が高いように感じられます。ワークショップとかに誘ってもらいたいところです・・・

そんなこんなでニーズのあるかどうかわからないラベルの作り方の流れでした。少しでも誰かの参考になれば幸いです。

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